金の木村、赤の平本が9.22後楽園へ闘志=K-1の地上波レギュラーが10月から決定

K-1実行委員会

木村vs.平本は最高のド突き合いへ

新生K−1では初となる後楽園大会のメインイベントで激突する木村“フィリップ”ミノル(左)と平本蓮 【(C)M-1 Sports Media】

「K−1 WORLD GP 2015〜SURVIVAL WARS〜」(9月22日/東京・後楽園ホール)の前日記者会見が21日、都内ホテルで行われた。

 新生K−1として初開催となる後楽園大会のメインイベントは木村“フィリップ”ミノルと平本蓮のK−1 −65kg Fightだ。木村は髪の毛を金色に、平本は髪の毛を真っ赤に染めたド派手ないでたちで登場。計量後の写真撮影ではがっちりと握手をかわし、会見前の写真撮影でもフェイス・トゥ・フェイスでのにらみ合いなどないまま、会見がスタートした。

 若干17歳・プロ4戦目にして木村と対戦するチャンスが巡ってきた平本は「木村選手は本当に強いので、一生懸命チームのみんなと練習してきて、やっとここで本気の平本蓮を見せられるかなと思います。めちゃくちゃ強くなっているので、明日の試合を見ていて、という感じです」と力強く宣言。「夢を見て頑張っている子供たちのためにも、僕はジュニア上がりなので、子供たちの代表として戦うつもりです。誰もやってこなかった存在感を見せて、僕は僕のやり方で、このK−1を変えていきたいと思います」とK−1の超新世代としての想いも口にする。

 今回の木村戦は平本にとって今後のキャリアを左右する大一番になる。「最高の試合をするために最高の仕上がりです」と言い切る平本は「木村選手が僕の年齢やキャリアに関係なく最高に仕上げて来てくれたことに感謝しています。木村選手となら歴史に残る最高の試合が出来ると思います。小学4年生から格闘技を始めて、今まで学んできたことや感じたことのすべてをぶつけたい」と木村戦への並々なる決意を語った。

 対する木村は「明日は爆発的なド突きあい、最高のパフォーマンス、そして俺にしか出来ないエンターテイメントを見せるために必死にやってきました。明日は最高の試合をします」と挨拶。今回の試合に向けて「世界の超一流のファイターと殴り合いが出来るようにフィジカルとパワーを身につけてきた」ことを明かし、「俺は(平本を)甘く見てない。俺の試合を一度しか見れない人もいるだろうし、それで俺が50%の試合していたら、その人たちに申し訳ない。俺はいつも本気で世界最強の相手がいると思って練習してきた」と慢心や油断は一切ない。

 その一方で「睨み合わなかった理由? 彼にはまだ早い」と自分と平本の格の違いを口にしつつ「この先にはチャンピオン(K−1 WORLD GP−65kg初代王者ゲーオ・フェアテックス)がいるんで、そこを見据えて最高の準備をしてきた。明日は最高のド突きあいが出来ると思う」とゲーオへの王座挑戦を意識した言葉も残している。

 もう準備は万端、あとは明日の決戦を残すのみとなった木村と平本。前日会見での言葉通り、2人はK−1の歴史に残る最高のド突き合いを見せてくれるに違いない。

セミは王者・武尊への挑戦権決定戦

K−1−55kg王者・武尊への挑戦権をかけて戦うダニエル・ウィリアムス(左)とチャールズ・ボンジョバーニ 【(C)M-1 Sports Media】

 セミファイナルはK−1 WORLD GP−55kg初代王者・武尊への挑戦権をかけた挑戦者決定戦でダニエル・ウィリアムスとチャールズ・ボンジョバーニが激突する一戦だ。

 タイトル挑戦に直結する試合とあってウィリアムス、ボンジョバーニどちらも気合いは十分。ボンジョバーニが「モチベーションはすごく高いし、メンタルもフィジカルもしっかり整えてきた。怪我も治って準備は万端で、もう戦う気は満々なので明日は最高の姿を見せたい」と言えば、ウィリアムスも「自分も100%準備は万端だ。自分は戦うため、そして激しい試合をするために日本にやってきた。こういうチャンスはたくさん来ないと思うし、このチャンスをものにして明日は勝ちたいと思う」と闘志を燃やす。

 会見に同席したK−1前田憲作プロデューサーからは「テクニックのダニエルvs.パワーのチャールズのぶつかり合いになると思います。武尊選手への挑戦者を決めるに相応しハイレベルな戦いを期待したいです」という言葉もあったが、昨日の公開練習を経てウィリアムスはボンジョバーニのテクニックを、ボンジョバーニはウィリアムスのパワーを警戒し、ハイレベルな総力戦になることが予想される。

ボンジョバーニ ダニエルはパワーがある選手で、ボクシング技術も磨いていると思う。明日は激しい試合になることが予想されるし、自分の力を発揮して、自分のいいところを出したい。

ウィリアムス 昨日の公開練習でチャールズを見て、とても興味深かった。彼はテクニシャンで、すごくよく動く。間違いなく明日は激しい試合になると思う。試合中はどちらも動きが止まることのない、動き続ける試合になると思う。明日はどんな動きにも対応できるように賢く戦略を立てて戦いたいと思う。

 またこの試合の勝者と対戦する王者・武尊は両者に対して「勝ち上がってきた方をぶっ倒すのは変わらないんですけど、55kgは昔のK−1から数えてずっと試合が組まれなかった階級です。それは軽量級はKO少ないと言われていたからで、ずっと僕はそれが悔しくて、それを変えるためにやってきました。僕は55kgが一番激しくて、一番KOが多い階級にすると言っているので、それに相応しい挑戦者に上がってきて欲しいと思います」というメッセージを送っている。もちろんウィリアムスとボンジョバーニも気持ちは同じで、激闘と自分の勝利をファンに誓った。

ボンジョバーニ とにかく自分は勝ちたいし、やる気に満ち溢れている。明日はトーナメントに出られなかったことへのリベンジでもあるし、もし自分がトーナメントに出ていたら優勝しただろうと確信してもらえる試合をしたいと思う。勝ち方にはこだわらずとにかく勝ちたい。

ウィリアムス 明日はK−1で戦う2回目のチャンスだ。前回は納得いく試合運びが出来ず、2Rに疲れてしまった。あれからさらにレベルアップした姿を見せたいし、みなさんにいい印象を残したい。チャールズもそうだと思うけど、明日の試合のために、そしてタイトルマッチのために厳しいトレーニングを積んできた。明日はみんなに約束した通りKOで勝つ。僕が負けたらアイスクリームをおごるって約束は必ず守るよ。僕はアイスが好きだから、その時はみんなで一緒に食べよう(笑)!

 −55kg王者・武尊への挑戦権を勝ち取るのはウィリアムスか? それともボンジョバーニか?

<次ページは卜部功vs.武尊のエキシビジョンマッチの意気込みほか>

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