アドマイヤの期待馬が2週連続で新馬勝ち ハーツクライ産駒Aエイカンは要チェック

競馬専門紙「優馬」

競馬専門紙「優馬」の2歳馬チェック

スピードの違いで初勝利をあげたレッドカーペット(撮影:日刊ゲンダイ) 【(C)競馬専門紙「優馬」】

 今週はいよいよ函館開催を締めくくる2歳重賞、函館2歳S。しかし、既にその先を見据えた戦いは始まっている。好メンバー揃いの新馬戦を制したアドマイヤエイカンを要チェック!

スローの逃げで他馬を完封 完成度高いアドマイヤエイカン

7/19(日) 函館5R 2歳新馬 芝1800m
アドマイヤエイカン 牡 馬体重:496kg
★★★★★★ 6点〔OPクラス〕
騎手:岩田康 厩舎:(栗) 須貝尚 
生産:ノーザンファーム
父ハーツクライ
母ベルヴィアンリリー(フレンチデピュティ)

 好スタートから少し気合いをつけてハナへ。すぐにスローペースへ落として1000m通過が1分6秒9。2番手の馬とやや馬体を併せての逃げとなったが、折り合いは全くもって完璧。残り800mから13.1−12.2−11.4−11.5というラップを刻み、直線では後続をアッサリと突き放した。レースセンスは抜けており、逃げなくても競馬ができるタイプ。

馬体診断
 500キロ近い恵まれた馬体で、パドックではキビキビと力強い動きが際立っていた。まだ余裕残しの仕上げにも映っていただけに、今後の上積みにも十分、期待できる。体型は中距離向きで、瞬発力もあるが、ややパワータイプかも。

血統診断
 母は体質が弱く未出走。祖母ラスティックベルからは重賞4勝のフサイチエアデールが出ており、その仔にはフサイチリシャール(朝日杯FS)、ライラプス(クイーンC)がいる血統。父ハーツクライは母父ノーザンダンサー系との相性が良く、ウインバリアシオン・アドマイヤラクティ・ヌーヴォレコルトがこのパターン。芝の中長距離がベスト。

馬券の狙い目→札幌2歳S。2000m級のレースで堅実に走るタイプだろう。

渋った馬場も味方に 勝負強いドナルチア

7/18(土) 函館5R 2歳新馬 芝1200m
ドナルチア 牝 馬体重:410kg
★★★★★ 5点〔1600万クラス〕
騎手:岩田康 厩舎:(栗) 矢作
生産:アメリカ
父Malibu Moon
母Lady Tak(Mutakddim)

 逃げ馬と併走する形で2番手を追走。直線入り口では一旦並ばれかけるが、そこからグイともうひと伸びして抜け出した。勝ち時計自体は平凡だが、降雨の影響を受けていたことを考えれば気にする必要はない。最後まで力強い末脚でデビュー勝ち。

馬体診断
 410キロと小柄な牝馬で、胴回りはやはり細身だと言わざるを得ない。しかし、その割りにトモはしっかりと発達しており、それほど非力といった印象はない。蹄の形から渋った道悪は得意そう。ピッチ走法で距離は短距離向き、ダートもこなせそうだ。

血統診断
 母はアメリカのダート1400mのGIを2勝、兄のエイシンスパルタンは芝の1400〜1600mを主戦場に8戦4勝のOP馬。父Malibu Moonはアメリカで2戦1勝だが、マルセルブサック賞(仏・芝1600m・GI)勝ちの母をはじめ、一族に活躍馬が多数いる血統背景を買われて種牡馬入り。日本での産駒にはオーブルチェフ(全日本2歳優駿)。本馬の母父が芝で走っていたことから芝での適性もあるが、血統的にはダートでも。

馬券の狙い目→馬場が渋れば函館2歳Sでもチャンス。ダート替わりは積極的に狙いたい。

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競馬専門紙「優馬」のスペシャル競馬サイト。トレセンや競馬場という現場で記者やトラックマン達が仕入れてきた生情報を元に、予想記事やコラム記事を掲載しています。さらに、競馬ファンのニーズに対しダイレクトに応えていくようなコンテンツも展開。

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