王者みのる「高山はただの棒っきれ」=7.18後楽園大会で高山とV3戦

プロレスリング・ノア

7.18後楽園大会で、高山善廣との3度目の防衛戦が決まったGHC王者・鈴木みのる 【写真:プロレスリング・ノア】

 ノア大阪大会でマイバッハ谷口を退けて2度目の防衛に成功したGHCヘビー級王者・鈴木みのるが16日、都内で自身が経営する『パイルドライバー』で一夜明け会見を行った。

 7月18日、後楽園大会で高山善廣とのV3戦が決定したみのる。“帝王”と呼ばれ、かつて鈴木軍とともに行動していた高山を「棒っきれでしかないな」とポンコツ扱いしたみのるは「プロレス界で王様は1人でいい」と豪語した。さらにフリーの高山以外に行動を起こさなかったノア勢を批判すると、7月1日の後楽園大会では「ノアvs.鈴木軍5大シングルマッチ」で対戦が決まった小川良成を「まだいたんだ。もうとっくに潰れたのかと思った」とこき下ろした。

「プロレス界に王は一人で十分」

以下はみのるの一夜明け会見。

 まず最初に、昨日リングに上がってきたスタン・ハンセン。お前、クビな(特別立会人を務めたハンセンさんは試合後現れなかった)。プライド守りたいんだったら、カゲでコソコソやってろ。お前は言われた通りに差し出せばいいんだ。誰が何と言おうが、今あそこで行われてるのが今のプロレスの最前線だ。触られたくないんだったらもう二度と俺の前に現れるな。

――7.18後楽園で高山選手とのGHC戦が正式決定したが?

 そうだなあ。ポンコツ野郎が、何ザワついてんだ?って感じだな。

――「“ノア面”しやがって」とも言っていたが?

 フン、何を今さら。

――最近、何度か高山選手と戦ってみての感想は?

 あぁ、ちょっとやってるけど、やっぱりただの“棒っきれ”でしかないな。

――かつて“盟友”と呼ばれたが?

 昔のことは忘れた。“かつて”な。今はもう敵だ。もう沈んでこの世に存在すらないノアが雇った“怪獣”って感じ。何年か前、一緒にやってた。鈴木軍にもいたこともある。でも使えなかったんだよ。トロいし。戦力としていらないと思ったから、「もう来んな」ってことで来なかった。それだけだ。

――「王は2人いらない」とも言っていたが?

 王って2人いらねぇだろ? 今、確かに鈴木軍に王様はいっぱいいるんだ。ただ、それはジュニアの王であり、ジュニアタッグの王であり、ヘビー級タッグの王だ。それは各階級の各試合形式の王様。でも俺はプロレス界の王様だからな。古い王族は排除すべきだ。

――負けたら『帝王』の看板を下ろせと?

 下ろせも何もないよ。下ろせとか命令はないよ。ただ剥ぎ取るだけだ。引き剥がすだけだ。あの名前(帝王)だって自分で名乗りだしたワケじゃないだろ? マスコミの誰かがつけたんだろ? 誰もあいつのことを2度と“王”と呼ばない状況にしちまえばいいんだ。そう、プロレス界に王は一人で十分。“国民”が迷うだろ?

「10年前の屈辱を晴らす」

――改めて前夜の試合を振り返って?

 終わってから散々言われたよ、いろんなヤツに。罵声を浴びせられ、俺がイス使ったらブーイングされ。でも最後レフェリーが3つ叩いて勝ったのは俺だ。おかしな話だよな? 俺はやられたからやり返しただけだ。お前らがやるのは正しくてて、俺がやるのはいけないことか? 同じだろ? いつもお前らが都合よく言うじゃねえか。特にノアファンと呼ばれるヤツが言う言葉じゃねえか。「プロレスは何でもありだ」「それもプロレスだ」って。そういえば俺が10年前、ノアに初めて来た時に、ものすごい“屈辱”を受けた。あり得ねえ屈辱だった。

――どんな屈辱?

 あれは武道館だった。小橋と高山の試合(2004年4月25日に高山のセコンドとして来場)。俺は乗り込んでいったんだ。邪魔しに行ったんだ。そしたら拍手と歓声で迎えられたんだ。あんな“屈辱”はない。俺、今までノアでブーイング食らったことなかったんだ。何でか知ってる? 見下されるからだ。ノアが最高で「ようこそいらっしゃいませ」って。自分の世界を脅かされる新日本には(ブーイングが)すごかったじゃん。誰が出てきてもブーイングだった。だから、こんなに見下されてるのがずっと気分が悪かったよ。

――ある意味、今はその時の屈辱を晴らしている?

 その屈辱も晴らすよ。こんなヤツら相手だけどな。だから今、いろいろなことを言ってくるヤツがいる。なかには向かって来るヤツもいる。俺に向かって「死ね〜!」って言うヤツもいる。そう言うしかねえんだ。だから『ザマーミロ』だ。ちょいちょい向かって来るヤツもいるんだよ。その観戦マナーの悪さ…ノアが育てたダメなファン。すべてアイツらのせいだ。この間の鈴木軍興行来たろ? みんな行儀良かったろ? 俺が右って言ったらみんな右向くんだ。左って言ったら左向くんだ。正しい鈴木軍の兵隊たちだ。あの屈辱は忘れない。

「ノアの選手を飽きるまで踏み潰す」

――高山以外のノアの選手が出てこなかったが?

 ビビったんじゃないの?

――テレビ解説席には杉浦選手もいたが?

 ビビったんじゃない? ヤベーなって。良くいるじゃん。自分の都合が良いときまで待とうとするヤツ。あいにく俺はそういう感覚、持ち合わせてないから。感情のおもむくままに動いてるから。頭来たら簡単だよ、ぶん殴っちまえばいいんだ。それがプロレスのリングの上だ。

――タイミングを図っている余裕は…

 ないだろ。いざと言う時に備えてたって、いつ来るか分かんねえんだよ。だからノアの全選手に言っとくよ。“今”しかねえぞ。今しか何もできねーぞ。様子を見て、流れを見て、自分の都合のいい時に、そんなの誰も待ってくれねえぞ? そんなことしてる間に毎日毎日、刻一刻と状況は悪くなってるんだ。期待を込められた原田(大輔)も沈んだ。もしかしたら…って思われた平柳(玄藩)と熊野(準)にしても、やっぱり潰れた。屁理屈述べんなよ。動けよ。大丈夫。俺にはな「この方が手っ取り早い」とか、「この方が簡単だ」とか、そういう感覚はないから。誰がどう逃げ回ろうが、片っ端から行くから。全員だ全員。“やりたくない”って逃げ回って、ずっと隠れ続けてても、見つけ出して沈めてやるよ。その“どっかに隠れてたヤツ”も。お前らノアの選手に選択権なんてねえんだよ。順番だってそうだし、時期もそう。お前らに選ぶ権利なんてねえんだ。飽きるまで踏み潰す、それだけだ。

「ノアには夢も希望もねぇ」

――高山選手は「三沢(光晴)さんを汚したことだけは絶対に許さない」と言っていたが?

 しょうがねえじゃん。お前らが祀り上げるからだろ? 何を祀り上げてんだよ。世の中にいる“どうでもいいヤツら”と考え方が一緒だよ。「今、思い通りにいかないのはすべてアイツのせいだ」って言ってるヤツと一緒。ずっと俺は言ってるだろ? 別に俺が手を下さなくても、いずれここ(ノア)は沈むんだ。もう沈んだんだ。穴があいてるんだよ。もともと順風満帆で進んでる船じゃなかったんだ。だから「はい、沈みました。苦しいです。苦しいのはアイツのせいです」って言ってるだけだ。違うよ。苦しいのはお前らのせいだ。お前らのつまらないプロレスのせいで客が来なくなった。それだけの話だろ? 昨日のプロレスを見てどう思った? わかるだろ? お客は楽しんで帰ってるだろ?

――怒り、ブーイング、応援…いろんな反応があったのは確かだが…

 そうだろ。何より、これを自分の目で見てみたい。そう思ってカネ払って来るんだろ? それが結論だよ。それがプロレスにおける、すべての結論だよ。どんなにすごいことしたって、誰も見てくれなかったら、そんなもんは価値ゼロだ。素晴らしい試合、男らしい試合、どうでもいいんだって、そんなことは。いつしか勘違いしてるな。「これがノアのプロレスだ」って。ノアもクソもねえんだ。プロレスはプロレスだ。お前らがいつも都合よく使う言葉あるだろ? 「あれもプロレス、これもプロレス」って。そう言ってるクセに、人がやると許せないんだよな。さ、王様ゲーム第3弾。鈴木みのるvs.高山善廣。7月18日、後楽園ホール。ま、高山善廣最後の“思い出作り”のタイトルマッチだ。応援してやってくれよ(笑)。何も思い残すことがないように、俺が粉砕してやる。トドメ刺してやるよ。(※発表リリースをクシャクシャに握り潰して捨てしながら)こんな感じでな。

――今週の19日にはGHCタッグ戦もあるが?

 あれはランス(・アーチャー)とデイビーボーイ(・スミスJr.)に任せてあるからな。他のヤツどうした? いいのか? カバナとヒーローで。他のヤツどうした? 何やってんだ? 飲み会が忙しいのか? まさかとは思うけど、お前らどっか“満足”してねえか? 本当に潰すぞ! もう1分1秒、少しずつ、すこーしずつ、一人ずつ(戦力が)居なくなってること気付いてるか? お前らの立ってる場所ももうねえぞ? もはや船じゃねえんだよ。残骸にしがみついてるだけだ。

――7月1日には『ノアvs.鈴木軍5大シングルマッチ』が組まれ、小川良成選手と対決するが?

 小川? 小川ねえ。いたねえ。まだやってたんだ。とっくに潰れてもういねえのかと思ってたよ。どんな方法でアイツはやられてぇんだ? また言い訳残してやろうか? 昨日(マイバッハ戦)みたいに。それとも言い訳できないようにしてやろうか? どっちがいい? すべては俺の気分次第だ。何が5大シングルマッチだ。5対0に決まってんだろ、こんなもん。ノアファンはそこに何か幻想を抱いてるのか? 小川なら…って。残念、俺に幻想は通用しないんだ。俺に通じるのは現実だけだ。夢も希望も、お前らにはねえんだよ。
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