ハリルホジッチ「勝利し続けていきたい」 国際親善試合 イラク戦後会見

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試合を振り返り「大変満足している」と語ったハリルホジッチ監督 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】

 サッカー日本代表は11日、日産スタジアムでイラク代表との国際親善試合に臨み、4−0で勝利した。日本は前半5分に本田圭佑が先制ゴールを奪うと、槙野智章、岡崎慎司がネットを揺らし前半のうちに3点差とする。後半にも原口元気の代表初ゴールが生まれるなど、快勝で5日後のワールドカップ(W杯)予選のシンガポール戦に弾みをつけた。

 試合後、ハリルホジッチ監督は「W杯予選のための素晴らしい準備になり、大変満足している」とコメント。4ゴールを奪った攻撃面に関しては「もう少し点が取れたとも思う」と話しながら、「3人目、4人目(の動き)にワンタッチを要求していたが、それらをよくやってくれたので本当に満足している」と及第点を与えた。また、「まだまだ伸びしろはある」とさらなる向上を選手たちに求めていくことも強調していた。

まだまだ修正すべき点はたくさんある

 皆さん、こんばんは。今日は良い試合をしたと思う。スペクタクルな内容だったし、選手はかなりのパフォーマンスと速さを見せてくれた。もう少し点が取れたとも思うが、選手には「ブラボー」と言いたい。そして観客の皆さんにも素晴らしい応援をしてくれたことに感謝したい。このように勝利することを続けていきたい。

 W杯予選のための素晴らしい準備になり、大変満足している。ただし、ここで満足するのではなく、このチームはもっと良くなるのだから、さらなる向上にトライしたい。選手は守備面でも攻撃面でも、私が出した要求に応えてくれたし、ハイレベルなアクションを見せてくれた。もう少し強豪国のようなものを求めたいが、フットボールとしては素晴らしいものを皆さんに提供できたと思う。

──縦への判断の速さや球際でのボール奪取というものは満足できるものだったか?

 この試合は満足している。何年か前からチームがやっていた方法を抜本的に変えた。特にオフェンスの組み立てにおいて、3人目、4人目(の動き)にワンタッチを要求していたが、それらをよくやってくれたので本当に満足している。少し空白の時間もあった。まだ3カ月しかトレーニングしていないが、それでもかなり向上したと思う。ほぼ相手にシュートを打たせなかった。われわれのディフェンスとGKとのコミュニケーションが足りず、ピンチを招くこともあったが、ディフェンス面ではアグレッシブさとオーガナイズを全員が見せてくれた。やるべきことをやってくれれば、われわれは(目指すレベルに)到達できる。各選手が頑張りを見せてくれたので、私は監督としてとても満足している。ただここで満足するのではなく、まだまだ伸びしろはある。交代で入った選手も(良いプレーを)見せてくれたし、競争はかなり高くなっている。全員が全力を尽くさないといけない。

──2点を取ってから20分過ぎまでは、細かいパスをつなぎながら素早い攻撃ができていた。その後、ブロックを後ろに固定してカウンターで深さを多用するような攻撃に変化し、後半に選手を代えてからは元に戻したように見えた。それぞれの局面のパフォーマンスについてはどう分析しているか?(田村修一/フリーランス)

 20分で3点取ったのは素晴らしいことだが(編注:実際には3点目は32分)、それを90分続けるのは難しい。(欧州組は)リーグ戦が終わったばかりで、疲労のために何人か練習できない状況だったが、このリズムを保つことは大切だ。先ほども言ったように空白の時間はあったし、少し慌てたり、強引過ぎるところもあった。コントロールについて(選手と)話したが、もう少し向上しないといけない。

 後半も理想のリズムではなかった。最初の20分を次の20分でも続けてほしい。数十回ほど、かなりハイレベルな攻撃があったが、最後のフィニッシュで慌ててしまう場面もあった。全員がゴールを意識し過ぎたり、クロスに対するポジショニングが適切でなかったり、まだまだ修正すべき点はたくさんある。それでも私はこのチームに満足しているし、彼らと仕事をするのは本当に楽しい。もっとできると思うので、もっと厳しくしたい。このような勝利を得たので、しっかりトレーニングを続けて、もっと彼らを勇気づけたい。

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