川淵「企業スポーツを無くしちゃ困る」 NBL/NBDL意見交換会<企業形態>

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清野英二部長(トヨタ自動車アルバルク)交換会後のコメント

2013−2014シーズンはプレーオフに出場するなど、高い実力を備えたトヨタ自動車アルバルク 【写真:アフロスポーツ】

「(プロを)否定しているというつもりはなかった」

 今から社内のコンセンサスを取っていかなければいけないけれど、基本的には(新リーグ参加を)前向きにやっていきたいです。練習会場の府中市とは連携して今もやっています。

(ホームは)味の素スタジアムの横にアリーナを建設しているので、そこが一つ候補です。まだそこを使わせてくれとかそういう話は何もしていません。代々木は国立の施設なので(試合の)8割をという使用は難しいのかなと思います。複数のチームが一つのアリーナでというのがあったけれど、東京はチームが結構あるので、そこをどう調整していくかというのがあります。

(1部を狙うか?)もちろん。

 僕らは組織委員会に出ていましたけれど、(プロを)否定しているというつもりはなかったです。企業チームとして企業名を残したいというところはありました。NBLになってからも、ホームゲームの運営は各チーム任されています。新リーグにならなくても、もっとお客さんを呼べるような活動をしていきたいと思っていました。bjリーグと比べたら運営面、盛り上げ方がNBLは足りないなと思っています。一緒になることで、見習うことがあると思います。

 選手はみんな自分たちがプロだと思っているし、インタビューに「自分はプロ選手ですから」と堂々と答えている選手もいます。そういう部分では、選手に違和感はないだろうと思います。(正社員は)14人中2人です。バスケットをしっかりやっていきたい選手が多いし、選手にとっては良い方向じゃないかと思います。

長谷山恭司GM(日立サンロッカーズ)交換会後のコメント

「トップを目指したいとは思っています」

 新リーグでやりたいということはもともと考えていました。今回詳細が出てきて、今日川淵さんともお話をさせていただきました。それを持ち帰って社として検討していきたいと思います。

 サンロッカーズは「日立サンロッカーズ東京」となっておりますけれど、実際には「東京・柏」にしておりまして、練習場が柏にあります。ただ柏には大きな体育館が無いものですから、(ホームを)本店所在地の東京とさせてもらっています。これからどういう形で地域を決めるかというのを考えていきたい。どこというのはまだ言える状況ではないので、お答えは控えさせていただききたいです。

 今日は「主たる」という言葉の定義ということで質問をしましたが、なかなか文面だけですと、何を「主たる」という意味合いでおっしゃっているのかなというのが分からなかった。「主」というところの定義が例えば売上なのか、もしくはそれぞれのセグメントをそれぞれ「主」として捉えていらっしゃるのか。そこをきちんと受け止めないといけないし、すれ違ってしまわないようにという確認をさせていただきました。

(同じ日立グループの柏レイソルにバスケットボールを入れて運営することも可能なのか?)それは私が今言える状況ではないので。これを言うことで柏レイソルの方に迷惑をかけてしまいます。

 トップを目指したいというふうに今は思っています。東京五輪もありますし、先日は(日立が)初めて天皇杯も獲りました。常に勝てるチームでありたいと思う。あとは条件、どういう形でリーグに入っていけるかを検討していきたいです。(社員選手は)6名です。彼らは今リーグ戦の最中ですので、そこに集中してもらうということだと思っています。

林親弘部長(東芝神奈川ブレイブサンダース)交換会後のコメント

「選手全員が社員なのでそこが一番のネック」

 まだ会社としての結論は全然出ていませんが、われわれとしては当然1部でやりたいという希望があって、条件も分かったのでそれに向けて努力はしていくということです。申し込みはして、(タスクフォースが)判断をされると思いますけれど、できる限りの努力をします。独立法人を作るということは、簡単にできますとは言えないと思います。ただやりようがないかは探っていきます。

 今も(川淵チェアマンと)話をしてきたんですけれど、(1部リーグは社員選手が)2名以内ということで、それは譲れないという話でした。うちは選手全員が社員なので、そこが一番のネックかなと思っています。社員としてやりたいという人が、うちに入ってきていますので。

(川淵さんと個別に話を)したけれど、なかなか難しいですね。人数の(増枠に関する)話とか、経過措置ができないかという話をしたけれど、ダメということでした。そこをクリアできないと3部です。それでもやっていくか? というのは、選手のモチベーションにも関わってしまいます。実力的には1部でやりたいところですが、厳しいですね。

 サッカーは手放した(編注:東芝サッカー部は1996年にコンサドーレ札幌に移管された)ので、バスケはどう違うんだというところを、どこまで(会社に)説明できるか……。社名が入るというところは(東芝にとって)前進だと思います。アリーナに関しては川崎市と話を始めています。等々力アリーナで前向きに話をしています。

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