メッシとC・ロナウドの広告価値とは? 数字で比較する両選手の「ピッチ外」

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世界最高のプレーヤーとして君臨するメッシ(右)とC・ロナウド(左)。ピッチ外における両者の市場価値を比較してみた 【写真:ロイター/アフロ】

 今週末に行われるリーガ・エスパニョーラの伝統の一戦、「クラシコ」。バルセロナとレアル・マドリーがバルセロナのホーム、カンプ・ノウで激突する。勝ち点65で首位に立つバルセロナ、一方のレアル・マドリーは64と、その勝ち点差はわずか「1」。優勝の行方を争う大一番となった。

 この試合で注目されるのはやはり、両チームの絶対的エースである、リオネル・メッシ(バルセロナ)とクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー)。メッシはここまでリーグ戦で32ゴールと得点ランキングのトップに立っている。そしてC・ロナウドは30ゴールで2位につけている。

 リーガ・エスパニョーラの得点王は2009−10シーズンから、メッシが3回、C。ロナウドが2回と2人が独占。また、年間最優秀選手に送られる「バロンドール」(2010年からFIFAバロンドール)も08年以降、メッシが4回、C・ロナウドが3回と2人で独占。世界最高のプレーヤーとして君臨している。

 そこで今回はピッチ上ではなくピッチの外、2人の『市場価値』を比較してみた。世界での認知度や、彼らを広告に使う際の価値を数字で比較している。なお、データはスポーツマーケティングリサーチの世界的な企業『レピュコム』社からデータ提供を受けた。

「世界でほとんどの人が知っている」

認知度はメッシが87%、C・ロナウドが92%。世界のほとんどの人が2人を知っていることになる 【データ提供:レピュコム】

認知度 メッシ:87%、C・ロナウド:92%

 日本、中国、インド、英国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、トルコ、ロシア、米国、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、オーストラリアの15カ国(各国500人、米国は1000人の回答者)で取られたデータによると、メッシは87%(男性:91%、女性:84%)、C・ロナウドの認知度は92%(男性:94%、女性:91%)と、2人ともに圧倒的な数字が記録された。両者の差は5%だが、男性では3%差だったものの、女性では7%もC・ロナウドの方が高く、女性へのアピールではC・ロナウドがメッシに勝利した形だ。

 なお、国別のデータでは、メッシの認知度が高かったのは母国アルゼンチンと中国、同じがメキシコ。その他12カ国ではC・ロナウドがメッシを上回った。差が開いたのはロシアの25%(メッシ70%、C・ロナウド95%)、オーストラリアの20%(メッシ41%、C・ロナウド61%)、英国の16%(メッシ73%、C・ロナウド89%)など。

 この差に関してロシアは、前回のワールドカップ予選でC・ロナウドのいるポルトガルと対決していることが関係ありそうだ。また、かつてC・ロナウド所属していたプレミアリーグ放映の影響も考えられる。日本ではメッシ89%、C・ロナウド90%とわずか1%の差だった。

 ちなみに知っている人の中で、それぞれの選手を「好き」といった人の割合はメッシが78%、C・ロナウドが68%。好感度ではメッシの方が高いようだ。

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