一般ランナーはどこまで速さを求めるのか?

青山剛

いつまでもサブ4レベルで走り続けることを目指す

【青山剛】

【青山剛】

 そしてもうひとつ私がおすすめしているのが「Foreverサブ4」です。ウルトラマラソンなどのマラソンよりハードな競技、大会に参加するランナーだけがサブ4を目指すのではなく、ずっとサブ4くらいの体力レベルを持ち続けることを目標とするのです。

 私が指導している中には、50代、60代のサブ4ランナーもいますが、はっきり言って、運動不足の30代、40代よりよっぽど元気です。「若さの貯金」が切れる40代中盤から、多くの方がその危機感を抱き走り始める場合が多いのですが、その方々もぜひ「Foreverサブ4」を目指してほしいと思います。

 ずっとサブ4レベルの体力があれば、疲れにくい→精力的に何でもこなせる→仕事の効率も上がる→心身ともにいつも健康、となっていきます。サブ4より速い目標設定は個人の自由だと指導しておりますし、一般の方の場合、気をつけないと実はいろいろな弊害も生まれている事実もあります。上記の理由で「ちゃんと」いつまでもサブ4レベルで走り続けることをおすすめします。
 もちろん初心者の方にはサブ4はまだまだ遠い目標かもしれませんが、正しい手順でトレーニングを積んでいけば、ほとんどの方はサブ4を達成できます。どうせ走るなら、「Foreverサブ4」を目指し、走り続けましょう!

 Keep on Running!  

参考資料:「青山剛のスイッチ・ランニング(高橋書店)」(1月5日発売)
初心者〜初級者が正しい手順でランニングを上達していけるメソッドが満載です。

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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