マラソン完走は「歩くが勝ち」 初心者に絶対おすすめのペース配分

青山剛

【青山剛】

 皆様、新年あけましておめでとうございます! 今年も楽しく正しく、走り続けていきましょう。

 さて、年末に掲載された冬第1回では、初心者がフルマラソンにチャレンジする際のおすすめ手順を紹介しました。今回は大会に参加する時にしっかり完走できる、最適な「ペース配分」を紹介します。

「完走」の定義は人それぞれ、重要なのはペース配分

【Getty Images】

 この「完走」の定義は人それぞれです。歩かず走り切ることを完走とするのか、歩いてでも制限時間内にたどり着けば完走とするか、いずれかになります。私が初心者の方に指導する場合、後者を完走とさせています。よくよく考えてみれば、前に進みゴールにたどり着けばいいのですから、走っても、歩いても、たとえはってでも……ルールとしてはOKです。
 しかし、多くのランナーはレース中に歩くことに罪悪感、そして敗北感をとても感じているようです。私が昨年末に走ってきた「ホノルルマラソン」は、はっきり言って後半は歩いている方のほうが多いくらいですが、みんなとても楽しそうでした。

 ホノルルマラソンの場合は、実質制限時間がないようなものなので、本当に初心者の方には「マラソンの楽しさ=歩いてもいい!」を知る上ではおすすめの大会です。ですが、国内大会にはフルマラソンで5〜7時間くらいの制限時間がある場合がほとんどで、もし歩いたとしてもそれほどのんびりはしていられません。そこで、初心者や練習が順調にいかなかった方におすすめのペース配分を紹介します。

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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