東京マラソンナビ 第2回 コース攻略で10分速くなる!?
ポイント(2)中盤は風向きに注意!
品川駅折り返し地点からの風向き変更に要注意! 【スポーツナビDo】
その原因は「風向き」です。例年この時期は北風が吹き、この折り返し地点までは追い風気味になる傾向にあります。前半の下り基調と相まって、折り返し地点まで「調子がいい」という錯覚で走り、折り返しでその錯覚から目を覚ます方が多くいるためです。
ですので、品川の折り返し地点に向けた直線の入り口となる10キロ地点に入ったら、沿道の旗や木々などを見て、その日の風向きを把握するようにしましょう。
<中盤の攻略法は……>
追い風の時は、前半の下りと同じくブレーキをかけ過ぎず走り、向かい風になったら、「胸で風を切って走る」くらい前傾姿勢を深くとります。また、対面で折り返してくる自分より速いランナーのフォームを観察しながら走ると、とても参考になりますし、長い直線も精神的に早く終わりますのでおすすめです。
ポイント(3)後半は連続する起伏に注意!
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最後は東京ビッグサイトでゴール! 【坂本清】
ここでの攻略法は、上り坂では「腕をあと5センチ大きく引く」ことです。皆さんの記憶に新しい今年の箱根駅伝で「新・山の神」となった、青山学院大の神野大地選手の走りを思い出してください。箱根駅伝でほかの平地区間を走っている選手以上に大きく腕を振っていたはずです。「ダイナミックな腕振り=肩甲骨をより大きく動かす」ことで、上り坂では疲れた足をより動かすことが可能になりますので、しっかり腕を引いて走りましょう。
また、上り以上に終盤の下り坂は足が痛くてこれもまた拷問です。おそらく終盤は太もも前面もパンパンになっていますので、なるべく「体の真下、もしくは少し後ろ」くらいに足を着地させ、太もも前面の負担を減らす意識で走りましょう。
あとはランニングナビの冬第3回(http://dosports.yahoo.co.jp/column/detail/201501160002-spnavido)で紹介した、「エネルギージェルの補給」で低血糖によるガス欠を防ぎ、トレーニングの成果を十分発揮できるように頑張ってください!
参考資料:「青山剛のスイッチ・ランニング(高橋書店)」(1月5日発売)
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