優駿スプリントは、枠順や負担重量が注目ポイント!

東京シティ競馬
チーム・協会
7月10日(水)に東京シティ競馬(大井競馬場)で第14回優駿スプリント(SII)が実施される。
3歳馬限定の1,200mスプリント重賞として2011年に新設。短距離のスペシャリストを目指す若駒たちがしのぎを削る。このレースの優勝馬は秋以降の古馬勢(4歳以上馬)との対決でも活躍が目立つ傾向だ。ここでは優駿スプリント10年の結果から、レースの傾向を分析する。

<レース情報>
第14回 優駿スプリント(SII)
2024年7月10日(水) 20:10発走
距離:1,200m

第13回優勝馬:フジコチャン号  【東京シティ競馬】

■5番人気以内の馬も6~11番人気の馬も3着内率は大差ない

【単勝人気順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

単勝人気順別成績を見ると、5番人気以内の馬は[7-5-3-35](3着内率30.0%)、6~11番人気の馬は[3-4-6-47](3着内率21.7%)、12番人気以下の馬は[0-1-1-46](3着内率4.2%)となっている。
なお、第7回(平成29年)以降の過去7年に限ると、5番人気以内の馬は[4-3-2-26](3着内率25.7%)、6~11番人気の馬は[3-4-5-30](3着内率28.6%)、12番人気以下の馬は[0-0-0-33](3着内率0.0%)である。上位人気グループの馬があまり信頼できないレースと言えそうだ。

■連対率が高いのは「大井」「川崎」勢

【所属別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

所属別成績を見ると、「浦和」の馬は[0-0-3-17](3着内率15.0%)、「船橋」の馬は[2-1-4-26](3着内率21.2%)、「大井」の馬は[6-7-2-62](3着内率19.5%)、「川崎」の馬は[2-2-1-23](3着内率17.9%)となっている。3着内率の差はわずかだが、連対率は「浦和」の馬が0.0%、「船橋」の馬が9.1%、「大井」の馬が16.9%、「川崎」の馬が14.3%となっているので、「大井」や「川崎」所属馬がやや優勢と見て良いだろう。

■内寄りの枠に入った馬は割り引きが必要

【枠番別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

枠番別成績を見ると、1~2枠の馬は[2-1-0-37](3着内率7.5%)、3~6枠の馬は[6-9-7-56](3着内率28.2%)、7~8枠の馬は[2-0-3-35](3着内率12.5%)となっている。
なお、第8回(平成30年)以降の過去6年に限ると、1~2枠の馬は[0-1-0-23](3着内率4.2%)、3~6枠の馬は[4-5-4-35](3着内率27.1%)、7~8枠の馬は[2-0-2-20](3着内率16.7%)である。7~8枠の馬は以前に比べ3着内率が上がっているものの、1~2枠の馬は引き続き過信禁物と見ておきたい。

■負担重量が軽い馬は不振

【負担重量別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

負担重量別成績を見ると、54.0kg以下の馬は[0-0-1-24](3着内率4.0%)、54.0kg超の馬は[10-10-9-104](3着内率21.8%)となっている。ちなみに、負担重量が54.0kg以下だった馬はいずれも牝馬で、牡馬およびセン馬に限定した負担重量別成績を見ると、56.0kg以下の馬は[2-1-4-51](3着内率12.1%)、56.0kg超の馬は[7-4-5-38](3着内率29.6%)である。性や番組賞金に応じた負担重量を課される別定競走だが、負担重量が56.0kg以下の牡馬およびセン馬、負担重量が54.0kg以下の牝馬は、それぞれ疑ってかかった方が良さそうだ。

■大型馬は比較的堅実

【前走の馬体重区分別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

前走の馬体重区分別成績を見ると、510kg未満の馬は[7-8-8-119](3着内率16.2%)、510kg以上の馬は[3-2-2-9](3着内率43.8%)となっている。
なお、第9回(令和元年)以降の過去5年に限ると、460kg未満の馬は[0-1-0-15](3着内率6.3%)、460kg以上490kg未満の馬は[1-3-3-32](3着内率17.9%)、490kg以上の馬は[4-1-2-18](3着内率28.0%)である。近年の傾向からも、馬格のある馬ほど上位に食い込む可能性が高いレースと見るべきだろう。

■“優駿スプリントトライアル”の上位馬に注目

【“優駿スプリントトライアル”における着順別成績】(過去10年) 【東京シティ競馬】

“優駿スプリントトライアル”における着順別成績を見ると、「1着」の馬は[2-4-0-3](3着内率66.7%)、2~3着の馬は[0-1-4-13](3着内率27.8%)、4着以下の馬は[2-0-0-40](3着内率4.8%)、「不出走」の馬は[6-5-6-72](3着内率19.1%)となっている。
なお、第8回(平成30年)以降の過去6年に限ると、「1着」の馬は[1-2-0-3](3着内率50.0%)、2~3着の馬は[0-1-2-8](3着内率27.3%)、4着以下の馬は[0-0-0-22](3着内率0.0%)、「不出走」の馬は[5-3-4-45](3着内率21.1%)である。今年も“優駿スプリントトライアル”の上位馬はしっかりマークしておきたい。

TCKホームページではより詳しいデータや過去全年の傾向も公開している。

<伊吹雅也>
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著者プロフィール

東京都心部(品川区)にある大井競馬場は「東京シティ競馬(TCK)」の愛称で1950年の開場以来、都心のレジャースポットとして長年にわたり親しまれています。1986年に日本で初めて実施したナイター競馬「トゥインクルレース」は、東京のみならず、インターネット投票や無料のライブ中継などにより日本全国のナイトライフのレジャーとして受け入れられています。2011年に東京大賞典の国際GⅠ格付けを取得、2021年に世界唯一となる左右両回りコースを導入するなど強い馬づくりのために様々な先進的取組みを展開しております。

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