手負いの初代タイガーが久々に藤波と激突=1.19リアルジャパンプロレス見どころ
昨年12月の病院送りからの復活
リアルジャパンにとって新年一発目の興行となる1.19浜松大会。手負いの初代タイガーが6人タッグで藤波と激突する 【(C)リアルジャパン】
昨年末のリアルジャパンマットは喧噪に包まれた。12.12後楽園ホール大会では大相撲の元大関・貴闘力の鎌苅忠茂氏が大仁田厚を襲撃して大乱闘が勃発。さらに、新たな虎仮面グレート・タイガーが初代タイガーマスクを撃破。ろっ骨及びアキレス腱、じん帯を破壊して病院送りにし、衝撃的なデビューを飾った。ほかにも、急遽決定された第7代レジェンド王者スーパー・タイガーとタカ・クノウが団体の歴史に残る名勝負を繰り広げるなど、波乱含みのまま2013年は幕を閉じた。
そして、新年が到来――。2014年のリアルジャパンが、高いプロレス人気を誇る浜松の地で始動する。1年を占う上で大事な初戦。そのメインイベントに、初代タイガーマスク&長州力&グラン浜田vs.藤波辰爾&アレクサンダー大塚&佐藤光留の6人タッグマッチが決定した。
やはり気になるのが初代タイガーの体調だ。昨年の12月大会で病院送りとなったが、試合後、ろっ骨の負傷だけでなく、右アキレス腱及びじん帯損傷が発覚。全治3カ月と診断された。
それでも、「LEGEND THE−PRO WRESTLING」の1.13後楽園大会で“太陽仮面”エル・ソラールとの33年ぶりの一騎打ちを実現させるべく練習を重ねてきたが、その過程で怪我が再発・悪化。無念の欠場となった。
当然、万全とは言えない状況だが、悲願の“ストロングスタイル復興”を今年こそ成し遂げるためにも、リアルジャパンの新春興行に穴を開けるわけにはいかない。これまでも幾多の怪我を乗り越えてきているだけに、満身創痍ながらも出来る限りのコンディションを作ってくるだろう。それだけ、この試合に懸ける思いは強い。
日本Jrヘビー級を盛り上げてきたレジェンドの激突
昨年12月の興行でグレート・タイガーに病院送りにされた初代タイガー。1月13日のレジェンド後楽園大会は欠場となったが、19日の浜松大会で復活なるか!? 【t.SAKUMA】
昨年11月19日のドラディション後楽園ホール大会では久々に2人の絡みが実現(藤波&金本浩二vs.初代タイガー&丸藤正道)。この時は藤波が逆さ押さえ込みで初代タイガーを破っている。その前となると、両者の対戦はリアルジャパンの2010年11月7日、相模原大会まで遡らなければならない。
日本マット界においてジュニアヘビー級という枠組みを確立させたのが藤波ならば、それを大きく飛躍させたのが初代タイガーにあたる。藤波vs.長州のような熱い炎ではないが、2人の間には秘めたるライバル心がある。特に初代タイガーは昨年敗北を喫しているだけに、リベンジに燃えているはず。藤波vs長州とはまた違った戦いを見せてくれるだろう。
実力者・大塚と初代虎が評価する佐藤に注目
そして、佐藤は今回が初代タイガーと初対戦となる。今やリアルジャパンの常連で、『武道 掣圏』では最終試合を務めたこともある佐藤にとってもまたとない機会だ。全日本プロレスやDDTでも活躍しているこの男を初代タイガーは以前から高く評価しているが、佐藤はある意味、“規格外”のレスラー。タイトル戦線を担える選手だけに、この試合をキッカケに更にリアルジャパンマットでも魅力を爆発させるかもしれない。
心強い“小さな巨人”という存在
そして、浜田と長州もかつてメキシコでタッグを組んでおり、長州が藤波に“かませ犬発言”をぶつける直前の1982年8月、初代UWA世界タッグ王者に輝いている。浜田と初代タイガー、浜田と長州の連係や合体技にも注目したい。
来年で10周年を迎えるリアルジャパンだが、今年も様々な事件や波乱が巻き起こることは確実。春には鎌苅氏のデビュー戦が行われるビッグマッチが都内で計画されており、そこにつなげる意味もある大事な大会で、レスラーたちはどんなファイトを繰り広げるのか? 新年早々、見逃せない大会になりそうだ。
1月19日(日)静岡・アクトシティ浜松 試合開始15:00
<メインイベント 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
初代タイガーマスク、長州力、グラン浜田
藤波辰爾、アレクサンダー大塚、佐藤光留
<セミファイナル レジェンド選手権 60分1本勝負>
スーパー・タイガー
青柳政司
※3度目の防衛戦
<シングルマッチ 30分1本勝負>
グレート・タイガー
ベアー福田
<シングルマッチ 30分1本勝負>
タカ・クノウ
柴田正人
<タッグマッチ 30分1本勝負>
折原昌夫、間下隼人
若翔洋、タケシマケンジ
<シングルマッチ 30分1本勝負>
スーパー・ライダー
那須晃太郎
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