空位となったWWE王座を手に入れるのは? 新PPV『バトルグラウンド』見どころ

WWEモバイル

因縁のCMパンク対ライバック

パンク(左)はナイト・オブ・チャンピオンズの借りをライバック(右)に返せるのか? 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 2013年から新たに登場したPPV「バトルグラウンド」がいよいよ日本で放送。注目の試合を紹介したい。

 ポール・ヘイマンは、「ナイト・オブ・チャンピオンズ」で両腕の自由を奪われながらも、CMパンクからピンフォール勝ちを収めたと主張するだろう。だが、パンクはこれを認めることはないだろう。
「バトルグラウンド」でパンクとライバックとの対戦が決定した。当然CMパンクは前回のPPVでの敗因の張本人に報復を果たして勝利したいに違いない。そして、ライバックのコーナーにはヘイマンが付くことも確実だろう。

 昨年、ライバックは爆発的な連勝街道をひた走り、約1年前の9月には当時WWE王者CMパンクに挑戦を表明した。しかし、ザ・シールドの度重なる妨害行為などによってWWE王座を逸し続け、パンクとの完全決着もかなわなかった。おそらく、当時の不満はライバックの中でずっとくすぶっていたに違いない。だからこそ、「ナイト・オブ・チャンピオンズ」で試合に乱入し、パンクをテーブルに叩きつけ、ヘイマンに勝たせるという行動に出たのだろう。

 ナイト・オブ・チャンピオンズ翌日のRAWと続くスマックダウンで、ポール・ヘイマンは、自らが世界最高峰を倒して真の世界最高峰となったと豪語している。これに対してパンクは、現地時間9月23日に地元シカゴで行われたRAWに現れ沈黙を破った。そして、電動スクーターが動かなくなり立往生しているヘイマンに襲いかかろうとしたが、ライバックとIC王者カーティス・アクセルに返り討ちにされてしまった。

 いまや、パンクの怒りの炎は増々燃え上がっているに違いない。しかし、ヘイマンは自らに勝利をもたらしたライバックを新たな『ヘイマン派』へと引き込んでいる。果たしてパンクはファンの期待に応えられるだろうか?

「バトルグラウンド」まで2週間を切った今、パンクは打倒ライバックに向けてどれほどの闘志を燃やしているのだろうか? そして、ライバックを操るヘイマンは、対戦当日までにどんな策を練ってくるのだろうか?
 その答えは「バトルグラウンド」でのパンク対ライバック戦で目の当たりにすることができるだろう。

WWE王座戦 ブライアン対オートン

WWE王座を懸けて戦うブライアン(左)とオートン(右) 【(C)2013 World Wrestling Entertainment,Inc. All Rights Reserved】

 ダニエル・ブライアンは「サマースラム」でWWE王座を勝ち取り、さらに「ナイト・オブ・チャンピオンズ」でWWE王座を取り戻した。
 そして、次回PPV『WWEバトルグラウンド』で、『WWEの顔』ランディ・オートンを倒し、空位となったWWE王座を3度その手にすることができるのだろうか?

 WWE COOのトリプルHは、WWEオフィシャルサイトでのマイケル・コールによる独占取材の中で、ブライアンとオートンのリマッチを次回PPV大会である「バトルグラウンド」で行うと語った。

 ブライアンとオートンの双方に『王者である』というアドバンテージはない。現地時間9月16日に放送されたRAWで、トリプルHはブライアンから事実上のWWE王座剥奪を行い、ナイト・オブ・チャンピオンズでWWE王座戦を裁いたスコット・アームストロングを解雇した。トリプルHは、アームストロングのカウントが早すぎたと指摘し、ブライアンとの共謀を疑った。もちろん、ブライアンはこの疑惑を真っ向から否定した。

 WWE王座が空位となる騒動が起きるなか、ファンの目は、改めてWWE王座が争われることが決まった新PPV「バトルグラウンド」へ向けられている。

 ブライアンは、トリプルHによる強引な独裁的手法によって、何度も理不尽な仕打ちを受けながら、それでも立ち上がってきた。WWEファンは、そんなブライアンの不屈の姿勢に心を打たれ、同時にトリプルHの理不尽とも言える『経営上の意思決定』に業を煮やし、全面的にブライアンの支持へと回っている。そして、リスクを覚悟してブライアンの援護に回るスーパースターたちも現れた。

 一方のオートンは、「ナイト・オブ・チャンピオンズ」でブライアンに完敗してWWE王座を失っただけでなく、翌日のRAWの王座剥奪劇でもトリプルHはオートンにWWE王座を返さないと断言。さらに舞台裏ではステファニーに一喝され、完全にキレてしまった。我を失ったオートンは、ミズを両親の目の前で暴行し負傷させ、さらに「これまではファンを喜ばせようと闘ってきたが、今日からは(残忍な性格をむき出しにした)本来の自分に戻ってやる」とスマックダウンで宣言した。

 過去、レジェンド・キラーと呼ばれて恐れられたオートン。パントキックで何人もの大物スーパースターを長期欠場に追い込みながら、まるで罪悪感すら抱かなかった残忍性がオートンに蘇ったのだろうか。そうであれば、たとえ今まで何度踏みつけられても立ち上がり、理不尽な条件の試合でも勝利を重ねて来たブライアンであっても、試合後に王座を獲得しファンと一緒に「イエス!」を連呼することは難しいかもしれない。

 会社への利益優先という、COOの方針がもたらしたオートンとブライアンの抗争の決着、WWE王座の行方を見届けられるのは、WWE「バトルグラウンド」だけ。お見逃しのないように!

 この他にもアルベルト・デル・リオとロブ・ヴァン・ダムの世界ヘビー級王座戦、ローデス家の去就を懸けたコーディ・ローデス&ゴールダスト対セス・ロリンズ&ロマン・レインズ戦など、見どころ盛りだくさんとなっている。どうぞ、お見逃しなく!

The names of all World Wrestling Entertainment televised and live programming, talent names, images, likenesses, slogans and wrestling moves and all World Wrestling Entertainment logos are trademarks which are the exclusive property of World Wrestling Entertainment, Inc. All other trademarks are the property of their respective owners. (c) 2013 World Wrestling Entertainment, Inc. All Rights Reserved
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

新着記事

スポーツナビからのお知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント