小久保監督 世界一へ「強いチームつくる」=侍ジャパン新監督就任会見 一問一答

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小久保ジャパンに入りたいと思われるチーム目指す

新生侍ジャパンはプロ・アマ一体となる。小久保監督は「小久保ジャパンに入りたいと思われるチームにしたい」と意気込みを語る 【スポーツナビ】

――長期的なスパンでの監督就任だが、サッカーのように長い期間の予選があるわけでもない中、何から着手しようと思っているのか?

小久保監督「昨年まで現役選手をしていた中で、(WBCが開催される)時期は調整が難しいという気持ちも分かります。侍ジャパン、トップチームであるという魅力、国を背負って戦うという意義を選手たちに伝え、ぜひともトップチームに入りたいというチームにしていかないと、日本のために働いてくれる選手が集まらないと思いますので、小久保ジャパンに入りたいと思われるチームに、4年をかけてつくっていかなければと思っています」

――世界一奪還に向けて、日本野球の強みはどう捉えている?

小久保監督「やはり投手力を中心とした守りが基本になると思います。短期決戦の中で武器になるのは、細かいプレー。送りバントが細かいプレーになるか分からないですが、1点を取りにいく野球を磨いていかないと、パワー・スピードで圧倒される国には(勝つのが)厳しいのかなと思います。細かさ・ち密さという野球を目指していきたい」

――背番号と、その思いとは?

小久保監督「背番号は『90』番をつけさせていただきます。あまり深い理由はないですが、現役時代に一番愛着のあった背番号が『9』だったので、『9』を入れたかったのと、巨人でお世話になった時の『6』を入れたく、『96』と思ったのですが、少し(番号が)重たいかなと思って、ひとつ自分の現役時代に付けていた番号を入れさせていただきました」

――小久保監督に求めるものは?

沼沢部長「スローガンには“結束”というものを掲げていますので、本人からもお話がありましたが、プロ・アマ一体となった新生侍ジャパンプロジェクトを引っ張っていっていただきたいと思っています」

――現時点で組閣のイメージは?

小久保監督「メンバーについては、検討しているところなのですが、メンバーの理想は若い、若いといっても私よりも若いコーチを探すのは困難だと思いますので、私自身も監督経験がありませんが、コーチの方々も国際経験、コーチ経験が豊富な方、ということにはならないと思います。コーチ、スタッフも共に成長、長い目で見て、これまでのWBCや五輪の経験のある方に頼るということではなく、新しいスタートになると思います。(小久保監督と同じ世代になる?)まだ最終のメンバーになっているわけではないです。その作業を進めている段階です」

若い選手に日の丸を背負う経験積ませたい

 以下は会見後の記者取材での小久保監督の一問一答。

――記者会見を終えて。

「非常に重責ですが、トップチームの監督として、しっかり選手を支え、引っ張っていけるように、健康が一番大事になると思いますので、その辺を含めて気をつけないといけないなと思っています」

――周囲や先輩方からは何て言葉をもらったのか?

「それほど大きく話せることではなかったので。王会長には相談させていただき、背中を押していただいた。それが最終的に決断に至ったきっかけになりました。あとは、12球団の監督さんにはきっちりごあいさつを済ませて、よろしくお願いします、ということはしました。監督さん方からはできる限り協力するという言葉をいただきました。今後は常設という形になりますので、選手とのコミュニケーションをしっかり取って、チーム事情も把握しなくてはと思っています」

――今までの侍ジャパンの監督とは異なり、4年間の長期政権になるが?

「NPBでバリバリの主力で頑張っている選手が4年後どうなっているか、変化を見ながら、全世代のトップになるので、社会人や大学のプロ入り後の代表入りもあるので、その辺も踏まえてプロ野球だけじゃないところの視野も広げていかないといけないと思います」

――大谷選手や藤浪選手といった若い選手が小久保監督を後押しすると思うが?

「選手たちは4年後のことというよりも、クライマックスシリーズや日本シリーズ、来シーズンに向けて取り組んでいると思います。選手個々には自分の成長を目指してもらいたいですね」

――WBCへの思いは?

「(監督を)引き受けた以上はWBCでの王座奪還を目指してやるわけですから、そこに向けて時間を有効に使いたいですね。若い選手で、まだ日の丸を背負ったことのない選手に、国を代表していくんだという経験をなるべく多く積ませてあげたいなと思っています。そして、4年後には侍ジャパンのユニホームを着ることを誇れるチームにしていきたいと思います」

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