■デーモン植田（２回目）

　俺がデーモン植田だ！！ よろしく！！

――突然叫ばれるとビックリするんですけど（笑）。

　何笑ってんだ、この野郎！

――出身は地獄？ ネパール出身ですか？ 日本人ではないですか？

　何人ではなくデーモンだ！

――すいません。

　分かればいいんだよ。

――まだ使徒選手の時にネパールに行かれたんですよね？

　そうらしいな。

――なんか聞いたところによるとネパールで大事件があったそうですね？

　俺が生まれたきっかけになったことかな？

――なにやらガソリンを飲んだとか？

　らしいな。使徒から聞いた話だと、現地の選手が入場に使ったガソリンを使徒が飲んだらしい。同じペットボトルで同じ色、同じ量を残して使徒のペットボトルの横に置いてたみたいなんだよ。

――それで誤って飲んだと？

　そうなんだな。試合が終わって帰ってきて水分補給しようと飲んだらガソリンだったと。まるまるひと口飲んだみたいで、飲んで２０秒位で目の前が暗くなり腕が震えて控え室に倒れ込んで吐きまくったらしい。本当に死にかけたらしいぞ。てか、死んだんだけどな。

――いや本当に死んじゃいますよ。

　致死量が５０ミリリットルから１００ミリリットルしいからな。まぁ、それがあって俺が生まれたんだけどな。ワハハ（笑）。

――笑いごとじゃないですけどね。

　俺が生まれたからいいんだよ、別に。

――ではそろそろ、『火祭り』の質問に入ります。植田選手は『火祭り』出場２回目になりますがいかがでしょうか？

　ちょっと待て。前回出場は使徒だろ？ このデーモン植田は初出場だ。使徒と俺は別人だ！

――わかりました。ではデーモン選手、意気込みは？

　俺と戦う奴らを地獄に落とすために、このデーモン植田が『火祭り』を暴れまわってやる！ 蝋人形にしてやろうか！！

――『火祭り』に向けて取り組んでいることはありますか？

　そうだな。まず地獄の業火で暑さ対策、スタミナ増強をしている。そして地獄の鬼どもと戦い『火祭り』に向けて調整をしている。
――ー楽しみな対戦相手はいますか？

　楽しみというよりも、前回の後楽園大会で大日本の岡林（裕二）に借りがあるからな。初戦で同じ後楽園であたるからな。きっちり借りを返さしてもらうぜ！

――デーモン選手のＢブロックは厳しい戦いになるのでは？

　だからこそ、初戦の岡林を倒し勢いつけて全員を地獄に落としてやるぜ！

――では、『火祭り』優勝したら何がしたいですか？

　まず火祭り刀を地獄に持ち帰り、鬼どもと一緒に祝杯だな。そしてどんどん力をつけて、どんどん上に駆け上がってやるぜ！
よく見とけ！

――では、最後にファンの皆様にメッセージをお願いします。

　ネパールからの勢いそのままに、植田使徒からデーモン植田に生まれ変わり、『火祭り』を鬼祭りに変えてやる！ オレのリーグには強敵ぞろい。しかし、オレは突き進む！ 必ず決勝戦のリングに立ち、優勝するのは、このデーモン植田だ！　お前を蝋人形にしてやろうか！

■関本大介（大日本プロレス／９回目・優勝１回）

――第１回『火祭り』大会から数えて今回９回目の出場ですね。

　そうですね。ありがたいことに毎回呼んでいただいてますね。

――昨年優勝されてますが、今年こそは火祭り刀を手元戻したいのでは？

　今年こそは関本大介の夏、『火祭り』にして全勝優勝ですね。

――『火祭り』に向けて取り組んでいることは？

　運動機能を上げるウェートトレーニングをこの『火祭り』のために３カ月前より行っています。基本種目を見直し、いかに高重量を挙上するかを考えてパワー種目を重点的に行っています。

――他団体選手にとって『火祭り』とは？

　自分にとっては夏の一大イベント。自分にはオリジナルメンバーであるという自負がある。そして自分を成長させてくれる場所です。

――デビュー後に出会った初めの壁のようなイメージですが。

　どうせ笑いたいんでしょ（笑）、この写真。（インタビュアーが持参した初回大会の関本が大谷へ直談判しに来た写真を見て）若いなぁ（笑）、しかもカワイイ。本当に田舎から出てきた、どこぞの若いヤツを、大谷さんは「目が気にいった！」って、僕を推してくれたんです。で、ここ２〜３年前に、たまたま大谷選手の講演会を聞く機会があって。その「目が気に入った」って言葉は、大谷選手が初めてプロレスラーになりたくて東京へ来たとき、師匠のアニマル浜口さんが大谷選手に言った言葉だったらしいんです。
　右も左もわからない青年に人気レスラーだったアニマル浜口さんが、真剣に大谷選手の話を聞いてくれて、そしてこの言葉を言って、トレーニングジムに入れたらしいんです。だから、僕もこの時のことは絶対に忘れません。

――一番戦ってみたい相手は？

　もちろん、全員ですけど、特に同じブロックにいる田中将斗選手。タイトルに、『平成名勝負数え唄』なんて、ついてますけど、僕も、そのつもりで戦っています。田中将斗をピンフォールすること。これが、俺がなしえなければいけない、レスラーとして最大の目的であり、目標です。

――『火祭り』を優勝したら何をしたいですか？

　火祭り刀とともに全国巡業。前回の時に、本当に全国に持って行きました。そしたら、去年取れなくて、でも、そのことを忘れてて、入場するとき、「ない！ ない！ 刀がない。あっそうだ！ ないんだ（泣）」みたいなことが、数回ありました。だから、火祭り刀は、おれの身体の一部。預けた刀を取り返しに行くだけです。
　曙選手にも、約束しました。先日の後楽園で、試合後に耳うちしました。「『火祭り』は俺に任せて下さい」と。横綱も出る気でいましたけど、あの人は元世界ヘビーの王者。ケガで返上しましたけど、ぼくにとっては、倒さなきゃいけない王者は横綱なんです。だから、その切符を得るためにも、「ＺＥＲＯ６４からは俺が出ます。必ず優勝します」と言いました。『火祭り』を制し、そして、ＺＥＲＯ６４が主導権を取ります。

――最後にファンの皆様にメッセージお願いします。

　今年もこの季節が来た。毎年言ってるけど今年は関本が一番熱い男になる。いろんな選手が出てるけど俺は『火祭り』オリジナルメンバーだ。誇りを持って戦います。

Ａブロック
・田中将斗（昨年度優勝：ＺＥＲＯ１）
・佐藤耕平（ＺＥＲＯ１）
・小幡優作（ＺＥＲＯ１）
・関本大介（大日本プロレス）
・ＫＡＺＵＭＡ　ＳＡＫＡＭＯＴＯ（元ＷＷＥ）
・マイバッハβ（ＮＷＦ／ロシア）

Ｂブロック
・大谷晋二郎（ＺＥＲＯ１）
・崔領二（ＺＥＲＯ１）
・デーモン植田（植田使徒より改名：ＺＥＲＯ１）
・ジェームス　ライディーン（ＮＷＦ／ニュージーランド）
・吉江豊（フリー）
・岡林裕二（大日本プロレス）

７月１７日（水）東京・後楽園ホール　試合開始１８：３０
７月２０日（土）青森・慈恵会病院特設リング　試合開始１７：００
７月２１日（日）青森・はまなす会館　試合開始１４：００
７月２６日（金）東京・芝新堀町児童遊園　試合開始１８：００
７月２８日（日）栃木・オリオンスクエア　試合開始１３：００
７月２９日（月）愛知・名古屋テレピアホール　試合開始１８：３０
７月３０日（火）大阪・ナスキーホール梅田　試合開始１９：００
７月３１日（水）新潟・万代シテイパーク特設リング　試合開始１９：００
８月３日（土）茨城・つくばカピオ　試合開始１８：００
８月４日（日）東京・後楽園ホール　試合開始１８：３０