大谷、田中ら10選手の『火祭り』直前インタビュー
ライディーン「古き良き昭和の“戦い”がここにはある」
恵まれた身体を生かして初出場初優勝を狙うライディーン 【t.SAKUMA/佐藤崇】
――初来日はいつですか?
2011年11月6日だね。
――初来日してZERO1で戦った時の印象は?
第一印象は今まで自分が戦ってきたスタイルとはかなり違う。選手たちは皆強く、今まで通りの練習ではダメだと強く思った。それから毎日、試合の映像を見てたくさん研究してきた。
ZERO1の素晴らしい所は、「温故知新」。古き良き昭和の“戦い”がここにはある。どこぞのメジャーといわれる団体の試合も多々見てきた。彼らは戦いではなく、ビジネスとしてプロレスを捉えている。これは、大きな間違いだ。
オータニ(大谷晋二郎)とタナカ(田中将斗)、ZERO1戦士たちは、プロレスに対して、絶対に嘘をつかない。ショーマンシップのレスラーになんか誰でもなれる。俺はここに「武士道」を習いに来ている。戦いを忘れたレスラーなどレスラーではない。アクターだよ。
――今回『火祭り』初出場について?
かなり緊張はしている。しかし、このハードなリーグ戦で俺がシングルでも強いということを証明できるチャンスだと思っているよ。俺のポテンシャルの高さが、このイベントを面白くするか、つまらないものになるかがかかっている。
――今『火祭り』で優勝するために取り組んでいることはありますか?
1日に3回トレーニングをしている。早朝と深夜はスタミナアップのための練習をし、もう一回ずつウエイトトレーニングをしている。計5回だ。ハード? このくらいハードにやらないと、強敵ぞろいのリーグ戦に勝ち進めれないと思っている。
―ー『火祭り』で楽しみな相手は?
大谷選手だね。何故かと言うと、彼は過去の『火祭り』はもちろん、長いキャリアの中ですごい結果を残しているから。
――大谷選手のことは昔から知っていましたか?
もちろん知っている。俺が小さいころから、彼の映像を見てすごいいレスラーだなと思ってた。昔は細い選手だったけど、気迫を前面に出し戦う姿を見て憧れたりもしたよ。
ーほかの選手は?
岡林(裕二)。あいつがパワーリフティングで記録を持っているのは知っている。もう少しで、それを抜けるんだが、最後の一歩が出せない(笑)。だから、それを持ち上げて、自信をつけてから、彼と戦いたい。ダークホースは植田(使徒)だ。あいつは、「気がやさしくて、力持ち」で、今まで何度もチャンスを落としてきた。でも、デーモンになって最初は冗談かと思ったけど、日常から変わって来たよ。悪さというより、恐さを身に着けた。これは正解だよ。
――少し『火祭り』から離れた質問をします。 オフの日は何をしてるんですか?
特にオフの日はないけど、週に1度金曜日に食事制限を解除する日を作っている。その日は本当に好きなものを食べる。俺はコリアンバーベキュー(焼肉)が好きだから仲間たちと食べに行く。その時間が本当にリラックスな時間になる!
――お肉は何人前食べるの?
さぁどうだろう。計ったことはないな。でも一度、仲間とすき家に行った時に会計が3万円を超えたのにはびっくりしたよ(笑)。
―― 3万円ですか? 何人で?
4人くらいかなぁ。ちょっと食べすぎだよね(笑)
――食べ過ぎですよ! でもその身体を維持するためには必要ですよね。
そうだね。この身体を維持するためにはたくさんの栄養、そしてプロテインが必要だ。俺は1日に約400グラムのプロテインを飲むようにしている。俺は映画『ハルク』のような身体になるのが夢だ!
――最後に『火祭り』を優勝したら何をしたい?
優勝したら、これから先いろいろなことにチャレンジし、もっともっとハードなトレーニングして日本最強外国人レスラーになる。そして世界中にジェームスライディーンの名前を広めてやる!
マイバッハβ「俺の強さや恐さを目に焼き付けることになる」
“ロシアの鋼鉄戦士”マイバッハが『火祭り』を盛り上げる 【t.SAKUMA/佐藤崇】
――“ロシアの鋼鉄戦士”がなぜ日本でプロレスをしようと思ったのですか?
まず1つはマーカス・ビーンに勧められたんだ。そして、ロシアではWWE以外のレスリングは全く知られていない。俺はいつもカナダを主戦場にしている。そこでマーカスが日本から帰ってきた。彼はカナダにいる時よりもはるかに強くなって帰ってきた。俺はマーカスに聞いた。マーカスは日本のプロレスはすごいと言った。俺は強くなるために日本に行くことを決めた。
――マイバッハβ選手の試合を映像で見たのですがすごい跳躍力ですね。
俺は小さなころからバスケットボールをしていた。そして何よりロシアの厳しい自然環境が俺に強い肉体を与えてくれたと思っている。
――初来日してZERO1で戦った時の印象は?
俺の日本デビュー戦は海岸プロレスだった。確かに最初は戸惑った。しかし俺は気付いた。ここのリングには俺の求めてる戦いがある。俺が全力で戦える相手がいる。俺が強くなるにはここでの戦いが一番いいと思った。
――今回『火祭り』初出場ですが?
俺は有利だと思っている。俺はまだニューフェイスだからみんな詳しく俺のこと知らないだろ? 今回の『火祭り』で本当の俺の姿を目にするだろう。そして俺の強さや恐さを目に焼き付けることだろう。
――『火祭り』に向けてしていることありますか?
毎日たくさん食べ、デッドリフトは240キロ、スクワットは225キロを上げている。俺は毎日成長している。『火祭り』開幕戦までに俺はどんどん進化している。進化したマイバッハβを見せてやるぜ。
――『火祭り』で楽しみな対戦相手は?
それはミスター大谷(晋二郎)とミスター田中(将斗)だ。彼らは本当に素晴らしい選手だ。ロシアでも彼らの名前を耳にしていた。実際に何度か戦ったが、本当に強くすごい選手だった。だが、しかし今回の『火祭り』で俺が彼らを倒し新時代の幕開けにしてやる! このマイバッハβが新時代を作ってやる!
――『火祭り』を優勝したら何をしたい?
次は世界だ! The World Is Next!
岡林「『火祭り』で自分の名を売りたい」
ウェートリフティングをやっていた体格を生かしたパワー殺法を駆使する岡林 【t.SAKUMA/佐藤崇】
――それにしてもすごい身体をしてますね。
いやいやそんなことないですよ(笑)。
――昔から何かスポーツをされていたんですか?
はい。自衛隊でウエートリフティングをしていました。国体に出たりもしました。
――ちょっと腕を触ってもいいですか?
えっ(照)。いいですよ。なんかあらためて言われると照れますね。
――すごい太いですね。
いやそんなことないですよ(笑)。
――では真面目な話戻ります。今回『火祭り』初出場ですがいかがですか?
はい。本当にすごいチャンスと思っています。必ずこのチャンスを掴んでステップアップにしたいですね。
――なぜ、戦いの場をZERO1に選んだんですか?
そうですね。とにかく、刺激が欲しかったです。本当にそれにつきますね。関本(大介)さんが、ZERO1に行くと、「すごい人気だ!」ってよく耳にしてました。うち(大日本プロレス)でも人気はありますけど、ケタ違いにあると。で、昨年、大日本vs.ZERO1というのをして、(橋本)和樹がイキイキしてきたんです。なにが、このリングにあるのか、それを知りたくて、知りたくて。 で、実際に出てみたら、熱いのなんのって。一発一発が重いし、痛いし(笑)。で、良く考えたら、佐々木(義人)さんもZERO1の血が流れていて。うちのストロングとZERO1のストロングは同じだと。ならば、僕の出番でしょ!と思いました。
――ZERO1に参戦して得ていることは?
はい。得ていることは沢山あります。今、自分に足りないものなどを気付かされてる感じですし、大日本以外の選手と戦いたいという気持ちが強いです。
――今回の『火祭り』に向けて特に何かしていることがありますか?
日々精進!これに尽きると思います。いつも通りのハードトレーニングで開幕戦に臨みたいと思います。デビュー間もない関本さんが、「『火祭り』」で名を売ったように、ぼくもこれをキッカケにしたい。
――開幕戦の相手にデーモン植田選手に決まりましたが?
デーモンは眼中にないですね。一番やってみたい選手はまだ戦ったことがない崔(領二)選手と(ジェームス・)ライディーン選手ですね。自分の中ですごいワクワクしてます。大谷(晋二郎)選手もタッグでの借りがあるし、本当に自分を熱くさせる選手が集まったなと思います。
――他団体の選手にとって『火祭り』とはどういうイメージですか?
メジャーのリーグ戦みたいな感じですね。いろんな選手と戦えるチャンスです。
――『火祭り』を優勝したら何がしたいですか?
そうですね。ゼロワンのベルトにシングルでもタッグでも挑戦してみたいですね。
――ブログなんかでピッサリとよく言っていますがなんなんですか?
ハハハ、よく聞かれるんですよ(笑)。特に意味はないんですけど、とにかく何でも使えるんです。例えば、ピッサリ暑いとかピッサリ腹減ったとかですね(笑)。
――なるほど。めちゃくちゃみたいな使い方なんですね。
まぁそんな感じですね(笑)。めちゃくちゃ的な感じです。ね、意味はないでしょう(笑)
――そうですね。岡林選手、楽しいお話しありがとうございました。
ありがとうございました。ピッサリ!!
――その使い方はいいんですか?
いいんです(笑)。