ラグビー界背負う大学生・福岡堅樹が感じた“差”=代表として「絶対軽いプレーはできない」

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エディーHCに認められて日本代表入りを果たした筑波大2年・福岡堅樹。ラグビー界期待のWTBだ 【CSPark】

 6月15日、東京・秩父宮ラグビー場で2万人を超える大観衆が見守る中、欧州王者のウェールズに勝利し、新たな歴史を作ったラグビー日本代表。2019年に控える日本開催のワールドカップ(W杯)での活躍に大きな希望を与える大金星で、ラグビーに関わるすべての人にとって忘れられない日となった。

 その中で、多くのラグビーファンの注目を集めた新たなスピードスターがいた。筑波大2年のウイング(WTB)福岡堅樹だ。これまで活躍してきた歴代WTBの大畑大介や吉田義人らを超えるトライゲッターとなりうるポテンシャルを秘めた逸材である。エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(HC)に「ワールドクラスのスピード」と認められ代表に選出後、スタッフからはトレーニング次第で世界トップ10に入れるスピードもつけられるとお墨付きをもらっているという。

 間違いなく19年W杯では中心選手として日本代表をけん引しているであろう選手だが、浪人した1年間のブランクの影響もあり、実は半年前までは大学の試合にすら出場していなかった。そんな選手が、いまや“ジャパン”を背負い、世界の強豪相手にトライを重ね、勝利に貢献している。絵に描いたようなシンデレラストーリーで一躍日本ラグビー界の頂点へとのし上がった福岡に、今の心境を語ってもらった。

学生で代表入りに「プレッシャーも感じる」

――日本代表として戦ってみて、率直な感想は?

 代表の味方選手もすごい選手が多いですし、海外の選手もハイレベルな中でやらせてもらっているので、これからラグビーをやっていく上で貴重な経験をさせてもらっていると思います。食事やウエイトのプログラムも全然違うので、そういう環境が最初は驚きでした。

――2月にジュニア代表に選ばれて、すぐ後の4月にエディー・ジャパンに昇格しました。

 ジュニアは、大学一年目でなおかつスタメンにも定着してないような段階で、まさか(代表に)呼ばれるとは思っていなかったのですが、これからやっていく上でこの機会を生かさないといけないと、自分のできることはやろうと思い、参加していました。その後、ジュニア代表の2試合目の段階で、代表の方にも選ばれたことを言われて。そのときは喜びもありましたが、不安も大きかったです。そんな中でいきなりやっていけるのかなって、そういう思いで最初はスタートしました。

――2月から環境が大きく変わったと思いますが、意識に変化はありましたか?

 最初は意識していなかったのですが、日本代表としての責任を持ってやっていくという意識に変わってきましたね。特に国歌を歌ったときに「日本代表になったんだ」と実感して、絶対軽いプレーはできないなと思いました。

――代表初キャップ(4月20日のアジア五カ国対抗フィリピン戦)の感想は?

 地元の福岡で迎えられたので、本当に光栄でした。ファーストタッチでトライができたので、本当に良いデビューができました。とにかくすごい感動しましたね。

――学生で代表に選ばれたことにプレッシャーを感じますか?

 結構ありますね。自分に悪いところがあれば言ってほしいんですけど、なかなかうまくいかなかった後にいら立たせちゃったりすることもあるので、そういうことはできるだけなくすようにしています。ただ、基本的にポジティブなので。ケガがあっても落ち込んだりせずに、すぐ次に、っていうのは昔からあるので、失敗してもできるだけ次で取り返そうと思っています。世界を相手にしてもプレッシャーには強い方ですし、大舞台は楽しめる方です。大観衆の中でも、こういう観客を魅了できたら楽しいだろうなと思っていました。

エディーHCから助言「賢くやれ」

――代表として3カ月間、経験を積みましたが、プレーで意識したことは?

 まずは、悪いところを出さないというよりも、自分の強みを出せるように、なぜ(代表に)選ばれているかというところを出せるように意識してやっていました。だんだんと試合に出る機会が増えてきて、試合後のミーティングでも反省点を教えてもらえるので、一つ一つ変えていかなければいけないなと。最近では悪い部分を修正しようという方向になっています。

――日本代表としてのこれまでのプレーを振り返っていかがですか?

 「まだまだ自分が足りていない」と一つ一つ教えられている感じです。毎試合、課題が出てきます。前回出た課題を次の試合で出さないように、一つ一つ意識してやっています。ウイングというポジション上、外側で待っていることが多いので、もっとボールタッチを増やすためにブラインド側から参加するとか。ディフェンス面では内側の人との連携がまだ薄かったりするので、コミュニケーションの部分でまだまだ足りないなと思っています。

――福岡選手の魅力はやはりスピードだと思いますが、代表の中でどのように生かしていきますか?

 一番手っ取り早いのは、トライ。自分の決定力をアピールしていかないといけないです。エディーさんに言われたのは、キックのチェイスの部分では、それだけの良いスピードがあるんだからブライアン・ハバナ(南アフリカ)のような世界一の選手になってほしいと言われています。そういう部分でもアピールしていかないといけないなと思っています。

――エディーHCからのアドバイスも多いと思いますが、HCとの関係はいかがでしょうか?

 まずは、エディーさんに認めてもらっているというのが大きくて、信頼関係も構築できてきていると思います。エディーさんからは常に「賢くやれ」と言われていて、自分のプレーの良かったところと悪かったところを常に自分で分析したり、試合中でも試合の状況を読んだりと、賢くプレーすることを心がけています。エディーさんには、日本人はあまり賢くプレーできないという認識がある中で、珍しくそういうのができるからそこはやってほしいと言われているので、期待に応えたいと思っています。もっと頭を使える選手になりたいですね。

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競技・大学問わず大学スポーツに関するあらゆる情報発信を行う大学スポーツ唯一の専門メディア。オリンピック代表や日本代表、年代別代表など次世代を担うアスリートが多く在籍する大学スポーツの魅力を、ニュースやコラム、動画、ブログを通じて、お届けしております。

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