今井正人、“野人”的な感覚で走る!=東京マラソン・招待選手記者会見
中心で手を合わせる男子招待選手ら 【スポーツナビ】
箱根駅伝の5区で活躍し、“元祖・山の神”として知られる今井は、今大会でマラソン6戦目となる。昨夏ごろまでは「自分の走りとは何なのか」と自問自答していたが、「現時点でできることに集中するようになったら、1つ1つの練習も充実したものになってきた」と現在の好調ぶりをアピール。レースについては「最後まで攻め込む走りができれば、結果はついてくると思う。良い勝負がしたい」と意気込んだ。
一方、東海大時代に箱根駅伝で3度の区間記録樹立を成し遂げた佐藤は、今大会が初のマラソン挑戦となる。周囲からの期待も大きいが、「今回はマラソンがどういうものなのかを知るための経験の場」と淡々と話した。「目標順位やタイムはあまり考えていない」と発言は控えめだったが、日本長距離界のトップランナーだけに、その走りには大いに注目が集まりそうだ。
以下、出場選手(男子)のコメント要旨。
佐藤、今後を見据えて「良い経験がしたい」
東京マラソンに向け、“元祖・山の神”今井(左)、初マラソンの佐藤らが意気込みを語った 【スポーツナビ】
調子は上がってきている。(2時間)7分台で走りたい。(初マラソンの佐藤と木原真佐人(カネボウ)について)両選手ともスピードもあるし力もある選手だと思うので、初マラソンというのは関係ないし、勝負ができたらと思う。
今井正人(トヨタ自動車九州)
夏前までは自分の走りとは何なのかを考えてきたが、夏以降はっきりしてきた。高速レースになると思うので、自分の持っている最大限の力で最後まで攻め込む走りができれば結果はついてくると思う。良い勝負がしたい。(高速レースになっても)自分の状態を見極めた上で、自分の肌で感じた部分を正直に信じて走りたい。
昨年まで右のお尻から太ももの裏に疲労感が強く出る部分があったが、そこを改善したことで、今までの高いレベルで最後まで押していけるような感覚になった。
(練習について)今までは、理想に近づけるという部分がすごく強かったが、それが等身大でないことに気付いた。現時点でできることに集中するようになったら、1つ1つの練習も充実したものになったし、悪い練習でも自分で納得した練習ができるようになった。僕は本能で走るタイプで“野人”的な感覚を大事にして走るべきだと感じた。
佐藤悠基(日清食品グループ)
出場を決めたのは1月の合宿である程度トレーニングできてから。トレーニングの出来は7、8割くらい。初マラソンで周りから期待されている部分もあるが、経験を積むことが1番の目的。目標順位やタイムはあまり考えていないが、今後マラソンをやっていく上で自分に何が必要なのか分かるような良い経験がしたい。
高速レースになったらついていきたい気持ちもすごくあるが、自分の状態を冷静に判断したい。高速レースについていかないと今後、世界と勝負できないと思うので、今回そういった経験を元に、ハイペースに対応できるようなトレーニングをしていきたい。
ジェームズ・クワンバイ(ケニヤ)
しっかり準備してきた。「2時間4分台で走りたい」とは言えるが状況にもよる。タイムはついてくるものだと思う。
デニス・キメット(ケニヤ)
準備は十分できているし、何も恐れるものはない。2時間4分台で走れるように努めたい。
マイケル・キピエゴ(ケニヤ)
(昨年優勝した東京マラソンの)タイトルを守るためのトレーニングは万全。昨年走って2時間6分台だったが、(今年は)2時間5分も可能だと思う。