今井正人、“野人”的な感覚で走る!=東京マラソン・招待選手記者会見

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今大会で一線から退く尾崎好美 【スポーツナビ】

 男子招待選手記者会見の前には女子招待選手による会見が行われ、今大会で一線を退くことを発表している尾崎好美(第一生命)や2012年の大阪国際女子マラソン3位の野尻あずさ(ヒラツカリース)らが意気込みを語った。

 テレビ中継で解説を務めるシドニー五輪金メダリストの高橋尚子さんから、休養を決意した理由と時期について聞かれた尾崎は「1つの目標だったロンドン五輪が終わって、(競技を)続けるか辞めるか考えた。気持ちが定まらないで競技を続けていることにもやもやしていた。今回で一区切りと決めたのは1月に入ってから」と迷いがあったことを明かした。しかし、「一度競技を離れてみて、やっぱり走りたいと思うのか別の目標ができるのか、自分でも見つめ直してみたい」と復帰の可能性も示唆した。

 今大会の出場は、これまでのマラソンレースが国際大会や選考レースだったため「少し気楽な気持ちで走りたい」という思いから決めたという。しかし「練習が順調にできたので、“ひと勝負できたら良いな”という気持ちに変わってきた」と勝負に対し前向きだ。高速レースが予想される中「攻めのレース、挑戦のレースにしたい」と積極的にレースを進める考えを示した。

 一方、野尻は尾崎も所属する第一生命を昨年春に退社し休養をとった。「復帰マラソン」と自ら位置付ける今大会は、4年後のリオデジャネイロ五輪に向けての第一歩にしたいと明かした。

 以下、出場選手(女子)のコメント要旨。

尾崎「いつもよりプレッシャーない」

尾崎好美(第一生命)
 練習をしているうちにだんだん調子が上がってきて“ひと勝負できたら良いな”という気持ちに変わってきた。海外の強い選手もたくさんいるし、なかなか厳しいレースになると思うが、いつもよりプレッシャーはないと思って、攻めのレース、挑戦のレースにしたい。
 海外の選手であれば30代後半でも走っている選手はいるが、正直、自分も20代のころと比べると体にきつさも感じる。ロンドン五輪の結果には満足していないが、その後から(競技を)続けるかどうかを考えた。皆さんが期待しているような走りが今はできる状態じゃないなと思い、一度競技から離れてみて、やっぱり走りたいなと思うのか別の目標ができるのか見つめ直してみたい。

野尻あずさ(ヒラツカリース)
 しばらく休養期間を取っていたが、(昨年)秋ぐらいから練習をスタートさせて、今年に入ってから実戦的な練習も踏んでこの大会に備えた。4年後のリオデジャネイロ五輪を目指して、練習にも生活にも取り組んでいる中で、最初の“復帰マラソン”に東京を選んだ。体も十分できていないので疲労との戦いという部分もあるが、その中でどうゆう風に走れるかに挑戦したい。今まで踏み込んだことのないところをこじ開けたいという気持ちがあるので、後半のことは考えず、まずは思い切りの良いレースがしたい。
 昨年春に(実業団の)第一生命を退社した。ロンドン五輪に出場できないとなったとき、一つの節目と考え「自分の思う練習や環境に身を置いてやった結果はどうなるんだろう」という思いが芽生えた。春から1人で競技生活を始めてみて、何事も自分でやっていかなければならない環境に身を置いて培われていく精神力もあると思っている。

イリーナ・ミキテンコ(ドイツ)
 長年、夢見ていた場所で走れることに関して喜びと期待に満ちている。日本に来る前にスペインで6週間トレーニングを積んできた。インタビューでいつも年齢のことを聞かれるが(笑)、自分の中ではまだ20代と変わらないような思いで走っている。


アベル・ケベデ(エチオピア)
 良いトレーニングをしてきたし準備はできているので優勝したい。タイムを上げることができたのはマネージャーと一緒に良いトレーニングができたから。エチオピア国内では、アスファルトで短い距離を何度も走る練習をしている。

<了>

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