マウリシオ・ショーグン 名勝負12番史=UFC
UFC王座奪還へと近づくか、ショーグンの名勝負12番を振り返る 【Zuffa LLC via Getty Images】
2003年10月5日 PRIDE武士道1 vs.小路晃
当時21歳だったショーグン、PRIDEデビュー戦で小路晃を下し、2年半に渡る連勝街道をスタートさせた 【スポーツナビ】
2005年4月23日 PRIDE GRANDPRIX 2005 ミドル級GP 1回戦 クイントン・ジャクソン戦
暴れん坊のランペイジ・ジャクソンをわずか1Rで料理 【福山洋平】
その次にマウリシオ・ショーグンの前に立ちはだかったのはランペイジ(暴れん坊)の異名を持つクイントン・ジャクソンだ。ジャクソンは2度目のヴァンダレイ・シウバ戦の敗戦から立ち直り、マウリシオ・ショーグンの兄ムリーロ・“ニンジャ”・ショーグンに勝利していた。このこともありショーグンは若きスターである自身の価値を証明するためだけでなく、兄のリベンジも兼ねてリングに上がった。後の2007年にショーグンは「彼(ジャクソン)はPRIDEのスーパースターで、私はブラジルから出てきた新参者に過ぎなかった。試合は厳しいものになると分かっていた。それにジャクソンのニンジャ(兄)に対する勝利は物議を醸すものだった。これは兄の仇を討つチャンスだった。ところが試合は皆が想像していたよりも簡単なものになった」
簡単だったかどうかは分からないが、確かに印象的だった。恐らくショーグンにとって最もスペクタクルな勝利だった。第1ラウンドにTKOで勝利を収めたのだ。正に“ショーグン”のニックネームにふさわしい勝利だった。
2005年6月26日 PRIDE ミドル級GP 準々決勝 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ戦
ホジェリオ・ノゲイラとは一進一退、ハイレベルの攻防戦を展開した 【t.SAKUMA】
一進一退を繰り返し、両者ともにハイレベルな打撃を見せたこの試合の内容を考えれば、選出は驚きではないだろう。ショーグンが満場一致の判定勝ちを収めたが、中にはノゲイラが勝利にふさわしかったと信じるものもいる。
2005年8月28日 PRIDE ミドル級GP 決勝 ヒカルド・アローナ戦
PRIDEミドル級GP決勝戦でアローナを粉砕、同級王者へと上り詰めた 【徳原隆元】
この対戦は両ファイターにとって4カ月で4戦目となり、燃え尽きが懸念された。しかし、一度開始のベルが鳴れば、ショーグンにとってそれまでの試合は準備運動でしかなかったことが明らかになった。ショーグンは1ラウンド2分54秒でKO勝利し、PRIDEミドル級王者のベルトが授与された。パウンド・フォー・パウンド? 当時ショーグンは間違いなくその候補だった。