サッカー日本代表は１２日、ワールドカップ（Ｗ杯）・アジア最終予選の第３戦、オーストラリア代表戦に臨む。試合を翌日に控えた前日会見で、オーストラリアのホルガー・オジェック監督は、昨年のアジアカップ決勝で敗れている日本に対して「弱点は確定できていない」と警戒心を示しながらも、「日本に太刀打ちするだけの力を持っている」とチームの仕上がりに自信を示した。また、会見に同席したキャプテンのルーカス・ニールも「日本が勝つという予想を覆す」とホームでの戦いに強い意気込みを見せた。

オジェック監督 コンニチハ（日本語）。メディアのみなさん、ようこそオーストラリアへ。多くの方々が日本からいらしたことに、感謝したい。明日の試合は、両チームにとって非常に重要な試合であるとお互い認識していると思う。ブラジルでの本大会への重要な意味を持つことを実感している。グループ内でもトップ２のチームが対決するということで、みなさんの注目度が集まっていると思う。

――今日の選手の体調はどうか？

オジェック監督 今のところ脱落者は出ていない。全員が朝食に顔を合わせ、全員が食欲旺盛だった。

――オーストラリアの強みは何か？（日本人記者）

オジェック監督 わたしはオーストラリアの選手の実力に自信を持っている。そしてチームワークも素晴らしく、アグレッシブなプレーをすることに誇りを持っている。

――ニール、日本には本田（圭佑）と遠藤（保仁）がいるが、明日の試合に向けての抱負は？

ニール サッカーは１１人でプレーするチームスポーツだ。日本には優秀な選手が数多くいるが、ひとりひとりでなく、チーム全体として迎え撃つことを戦略として考えている。

――ニール、日本は６ポイントを得ている。ここまでの両チームについての分析は？

ニール オーストラリアにとってはホームゲーム。何としても試合に勝利し、本大会に向けてポイント獲得が必要だ。そして今日まで日本は十分に準備していると思う。ホームゲーム２試合を終えて、さらにオーストラリアより先にブリスベン入りして準備調整をしてきた。大方の見通しは日本が勝つという意見のようだが、わたしはこの予想を覆すことができると思う。

オジェック監督 ルーカス（ニール）が言うように、日本は２つのホームゲームを経て、自信をつけていることは認める。だが、オーストラリアから、さらにプレゼントをするつもりない。日本の実力は認めつつも、これを太刀打ちするだけの実力をオーストラリアは有していると考える。

――ニール、ランキングでは日本は上（※最新世界ランキングは日本は２３位、オーストラリアは２４位）だが？

ニール わたしが選手として考えるのは、ランキングが１０位以内、２０位以内という話ではなくて、あくまでもチームとしてピッチ上でどうゲームするのか、そのことのほうが大事だ。日本には何度か敗れてきたという経緯があるが、それにとらわれずに明日のピッチに臨みたい。勝負をつけるのはランキングではなく、ピッチ上だと思う。

――監督、選手のラインアップは決定しているか？

オジェック監督 ラインアップは決定しているが、午後のトレーニングを見て入れ替える可能性はゼロではない。

――入れ替えるとしたら具体的には？

オジェック監督 特に誰を入れ替えるかは考えていない。あくまでも午後のトレーニングを見てからだ。