ムエタイ王者・石井宏樹、3.11防衛戦で「なにかを伝えたい」
3月11日に行われるラジャ王座初防衛戦に挑む石井 【t.SAKUMA】
昨年10月に外国人選手として5人目、外国人の王座戦では史上初となる「5R判定勝利」という快挙でラジャダムナン王座を獲得した石井。初防衛戦相手は、長身を生かしての首相撲を得意とする同級4位のゲーンファーン・ポー・プアンチョン(タイ)だ。これまでに多くの日本人選手が苦しめられてきた「首相撲」を得意とする相手に対し、石井陣営はどのような対策で挑むのか。
カギになるのは首相撲
カギとなるのは首相撲。1日30分以上の時間をかけて練習する 【t.SAKUMA】
その距離感を調整しているのが、石井にとって頼もしい味方となるジャルンチャイ・ウッドンムアン(ケーサージム)だ。ムエタイ5冠王でもあるジャルンチャイは、過去に石井がラジャダムナン王座に挑戦した2戦目での対戦相手(王者)でもあり、前回のタイトルマッチではトレーナー&セコンドとして石井をサポートしてきた。そんなジャルンチャイについて石井は、「彼の良いところは自分のスタイルでムエタイを崩していくことを考えてくれているところ」だといい、絶大な信頼をよせている。
現在、石井は連日、ジャルンチャイとミット、マススパーリング、首相撲などのトレーニングに励み、「勝つための距離」を研究中。石井につきっきりでサポートしているジャルンチャイは「相手がヒザでくるところに何かを合わせていく。それにパンチがあたればダウンもとれる」と自信をみせる。
「防御もポイントになる」鴇コーチ
信頼するジャルンチャイ(左)がミットを持つ 【t.SAKUMA】
鴇コーチによれば、ムエタイでは、攻撃のみならず防御にもポイントがつく。首相撲を得意とするゲーンファーンが石井に組み付いても、そこで石井がゲーンファーンにヒザ蹴りを思うように入れさせなければ、防御していると見なされ、石井のポイントにもつながるという。
したがって今回の試合は「いかに相手に思うように組み付かせないか、また首相撲を封じていくか」という防御面が重要になってくると語る。
3.11「なにかを伝えたいという気持ちがある」
「なにかを伝えたい」という石井。左から、鴇コーチ、ジャルンチャイ、石井、藤本会長 【t.SAKUMA】
3.11という日本人にとって忘れることのできない日。石井が外国人王者初となる「王座防衛」で歴史的快挙を成し遂げ、日本にとどまらず世界へ向けて“日本の強さを”知らしめる。
■新日本キックボクシング協会 「MAGNUM28」
3月11日(日)東京・後楽園ホール 開場・16:45 開始・17:00
<第12試合 ラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級タイトルマッチ 3分5R>
石井宏樹(藤本ジム/王者)
ゲーンファーン・ポー・プアンチョン(タイ/4位)
<第11試合 バンタム級>
江幡 塁(伊原道場/日本バンタム級王者)
ペッダム・チューワッタナ(タイ)
<第10試合 ミドル級>
喜多村誠(伊原道場/日本ミドル級王者)
タイ人選手
<第9試合 フェザー級>
内田雅之(藤本ジム/日本フェザー級王者)
拳士浪(治政館ジム/日本フェザー級4位)
<第8試合 ライト級>
松本芳道(八景ジム/日本ライト級3位・元王者)
ジョニー・オリベイラ(トーエルジム/日本ライト級10位)
<第7試合 ウェルター級>
渡辺健司(伊原道場稲城支部/日本ウェルター級1位)
竹若佑輝(八景ジム/日本ウェルター級3位)
<第6試合 ライト級>
翔栄(治政館ジム)
木村旭洋(伊原道場)
<第5試合 ウェルター級>
大槻翔太(伊原道場)
未定
<第4試合 ライト級>
羽立宏孝(伊原道場稲城支部)
舜・センチャイジム(センチャイムエタイジム)
<第3試合 フライ級>
重森陽太(伊原道場稲城支部)
奥脇一哉(はまっこムエタイジム)
<第2試合 フェザー級>
麗也(治政館ジム)
茂木宏幸(藤本ジム)
<第1試合 ライト級>
KAZUMA(揚心ジム)
エージェント木村(野本塾)
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