石井宏樹、ムエタイ王者初陣でKO快勝=新日本キック

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石井(右)がムエタイ殿堂スタジアム王者となっての初戦を快勝 【t.SAKUMA】

 新日本キックボクシング協会「SOUL IN THE RINGIX」が17日、東京・後楽園ホールで開催された。

 メーンイベントでは、10月に後楽園ホールで行われたラジャダムナンスタジアム認定スーパーライト級王座決定戦において、外国人で史上5人目の王者となったばかりの石井宏樹がムエタイ王者として初陣に臨んだ。対戦相手はこの試合で90戦目となる27歳のベテランファイター、プラルハット・サックパンヤー。

4度のダウンを奪って王者初陣完勝

4度のダウンを奪い完勝 【t.SAKUMA】

 序盤、飛び込みながら勢いよくミドルキックを放ってくるサックパンヤーは、さらにヒザやヒジも飛びかかるように石井へ放つ。しかし、「あわてることはなかった」という石井は、冷静にパンチとローキックで対応。さらに「(相手の)ガードが高かった」とスキを見つけると、コンビネーションパンチで左ボディーブローを的確に打ち込んでいく。これで徐々に体力を奪われたサックパンヤーは3Rに2回、4Rに1回のダウンを喫する。
 なんとか最終ラウンドまで持ち込んだサックパンヤーだったが、最後は石井の強烈な左ボディーブローでマットに崩れ落ちる。石井はムエタイ王者初陣を計4度のダウンを奪って完勝した。

 試合後の控え室で、石井は次戦(ラジャダムナン王座戦)が来年の3月11日に決まったことを発表。東日本大震災からちょうど1年となる節目に試合を行うことに「何か」を感じざるを得ないという石井は「日本人の底力を見せないといけない日ですね」と、ムエタイ史上初となる外国人王者防衛に向けて決意を新たにした。

松本が「REBELS.10」でコウイチペタスと対戦

松本もタイ人のムエタイ選手を圧倒、これで4連続KO勝利となった 【t.SAKUMA】

 ヘビー級で現在3連勝中の松本哉朗がホームリングとなる新日本キックのリングに登場。対するは元ラジャナムダンスタジアムミドル級9位のラックパタヤ・プムパーンムン。

 サウスポーで構えるサックパタヤに対して、序盤こそ距離を合わせることができなかった松本だが、2Rになると一気に間合いをつめていく。これで表情を引きつらせたサックパタヤに、松本は左右のパンチをまとめると2度のダウンを奪って圧勝した。

 これで松本は4試合連続のKO勝利となった。次戦は1月22日の「REBELS.10」でコウイチペタスとの一戦が決定している。

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