“最強世代”エイシンアポロン新王者、池添はGI5勝目=マイルCS

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同期ライバルに続け、マイル路線の主役へ

ヴィクトワールピサら同期の活躍に続け! 【スポーツナビ】

 オルフェーヴルで制した皐月賞、日本ダービー、菊花賞、そしてカレンチャンで駆け抜けた秋GI初戦のスプリンターズステークスと合わせて、これで今年GI5勝目の池添。そして次週、世界の強豪を迎え撃つ大一番・GIジャパンカップ(11月27日、東京2400メートル芝)では、昨年のダービー馬で同じ“エイシン”のエイシンフラッシュに騎乗と、年末の有馬記念まで有力馬とのコンビがずらりラインナップされている。今の勢いなら、武豊、安藤勝己が持つ年間最多GI6勝の更新だって夢ではない。池添自身もさらなるGI勝利を約束した。
「そうですね、GI勝利をもっと増やさなければいけないと思っています」

 もちろん、エイシンアポロン自身の成長があってこその今回のマイルCS制覇。2歳時のGI朝日杯FSではローズキングダムの2着、明けて3歳のGII弥生賞はヴィクトワールピサの2着と、超一戦級の影に隠れてきたが、その中で重賞戦線の首位争いに加わってきた。この馬もまた“最強世代”上位の一角なのだ。池添が今後のさらなる活躍に太鼓判を押す
「久しぶりに乗りましたが、精神的に大人になっているし、体つきもしっかりしてきた。これからもっともっと頑張ってくれると思います」
 王道路線に集結する同期のスターホースに負けず劣らず、“最強世代”エイシンアポロンがマイル戦線を先頭で引っ張っていく。

開業6年目、騎手時代通じで初の栄冠

松永昌博調教師(右)が騎手時代を含め待望のJRA・GI初制覇(左・平井オーナー、中・池添) 【スポーツナビ】

 一方、同馬を管理する松永昌調教師は、騎手時代も含めうれしいJRA・GI初勝利となった。

 厩舎開業6年目でのビッグタイトル。騎手時代はナイスネイチャとのコンビで有馬記念3年連続3着、また調教師となった後も今年の日本ダービー、菊花賞でウインバリアシオンが連続2着と、どうしてもあと一歩届かなかったJRA・GI。しかし、秋の淀マイル戦で悲願の勲章をついに手中にした。
「どう言っていいのか……なんとも言えない気持ちですね」
 レース後、松永昌調教師は率直な気持ちを口にした。エイシンアポロンは2走前のGII毎日王冠の前に自厩舎に転厩してきた馬であり、デビュー時から手がけた馬ではない。それだけに複雑な心境ものぞかせたが、その表情からは自然と笑顔もこぼれてくる。
「ゴールした瞬間は“良かったな”と思いました」
 淡々と短い言葉ではあるが、そう喜びを語った。

 新マイル王者となったエイシンアポロンの注目の次走だが、今年はこれで休養の方向となりそうだ。
「馬主さんと相談になりますが、岡山の方で休養させようかなと思います。香港に関してはあまり無理使いもしたくないので。今後はマイル路線でもっと勝てるように頑張っていきたい」
 そして次週のGIジャパンカップには、クラシック路線で銀メダルに泣いたウインバリアシオンが出陣。エイシンアポロンでつけた勢いをそのままに、今度は府中でウインバリアシオンが善戦マンを返上する大駆けを見せるか。

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