大和哲也の弟分・侑也がムエタイ日本王座に挑む!=NJKF 選手インタビュー

侑也の挑戦を受ける兄・総一郎は、昨年世界トーナメント「THAI FIGHT」で3位入賞に入るなど、海外での経験をいかし、王座初防衛を狙う 【t.SAKUMA】

 一方、侑也の挑戦を受ける宮越宗一郎は、昨年開催された世界トーナメント「THAI FIGHT」に参戦し、3位入賞という結果を残した。しかし今年5月15日のJ−NETWORKの大会では、森田崇文に判定負けを喫し、凱旋勝利とはいかなかったが、侑也との初防衛戦で海外修業の成果を見せたいところだ。

 また同大会では、弟の慶二郎もベルトに挑戦。昨年8月、一輝との間で行ったNJKFライト級王座戦では判定負けでベルトに届かなかったが、今年5月の後楽園大会で畠山隼人との次期挑戦者決定戦でTKO勝利を奪い、リベンジマッチの権利を手に入れた。

「兄弟でタイトルマッチなので、どうしても意識はしちゃう」と話す兄・宗一郎と、「やっぱり周囲のプレッシャーとかも相当ある」と話す弟・慶二郎。それぞれが大きな重圧の中で戦うことになるが、「最後は笑って終わりたい」(慶二郎)と兄弟チャンピオンへ気合いは十分だ。

 以下、宮越宗一郎&慶二郎のインタビュー。

宗一郎「大和のヒジをもらわないような闘い方する」

──スケジュールの都合などで延期が重なり、やっとWBCムエタイ日本ウェルター級王座の初防衛戦となりました。相手の大和侑也選手については?

宮越宗 最近、本当に調子のいい選手なので、勢いがかなりあるから、そこを自分が倒せたらいいなと思います。でもこの前、負けてるんですよね?

──5月の新宿大会で一貴選手に2RKO負けを喫していますね。

宮越宗 波がある選手だと思うんですよね。強い時はファビオ・ピンカにも勝ってて、その試合を見るとヒジがいい感じで入っていたので、それをもらわないような闘い方をしていこうかなと思います。

──ヒジもありますが、パンチも得意な選手ですよね。

宮越宗 そうですね。動きが速いので、そこに気をつけて。

──ファビオ・ピンカといえば、宮越選手が参戦していた昨年のTHAI FIGHTの優勝者ですよね。

宮越宗 はい、僕は直接闘ってはいないですけど、見たら強い選手だったので、それに勝ったということで……。でもまあ、やってみないと分からないですけどね。

──この試合、宮越選手自身のテーマは?

宮越宗 結構パンチでいっちゃう方なので、蹴りも使って。今回、久しぶりの5Rなので、5Rの闘い方をしようかなと思ってます。

海外での経験を出したい

──NJKFの大会、後楽園ホールでの試合も久しぶりですよね。昨年は海外での試合をたくさん経験しましたが、そこで得たものは?

宮越宗 海外ではかなりいい経験になりました。いろんなコンビネーションを知ったりもできたので、そういうのも出していきたいですね。

──タイトルマッチということは意識しますか?

宮越宗 なるべく意識しないようにしてるんですが、周りがそういう雰囲気になってますからね。今回、弟もライト級王座に挑戦するし。兄弟でタイトルマッチなので、どうしても意識はしちゃいますね。

──今回、初防衛戦ですが、よく「初防衛はタイトル奪取より難しい」などと言いますよね。そのあたりは?

宮越宗 ああ……。初防衛というか、タイトルマッチという時点で道場生がかなり盛り上がっているので。ベルトを獲った時もかなり盛り上がって緊張はしてたんですけど、今回も重要な試合ということで緊張しますね。

──海外での試合も経験して、目標という部分で変わってきたところはありますか?

宮越宗 目標はこれまでと変わらず、組まれた試合を勝つことですね。世界一とかはそんなに意識はしてないですね。勝っていけばそうなるんで。

──チャンピオンになって以降、気持ちの面で変わった部分は? 「王者らしい試合」は意識しますか?

宮越宗 やっぱり格下相手とかだとKOを狙っちゃって、それでこの前は負けてしまったんで。これからは意識しないようにします(笑)。KOを狙うとパンチばっかりになっちゃうんで、よくなかったなと。

──それを踏まえて、今回の試合でどのような闘いを見せたいですか?

宮越宗 蹴りもどんどん出して、「絶対KOする!」みたいなことは意識せず、確実に勝っていくような試合ですね。いける時はいきますけど、最初からガンガン前に出ると、ヒジがうまいからもらっちゃうかもしれないので。

──なるほど。

宮越宗 面白い試合をして、絶対勝ちたいですね。頑張ります。

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