“破壊王子”橋本Jr、約束の『IWGP奪還』を胸に=橋本大地単独インタビュー
大先輩との戦いは「えらい緊張する」
今までに32試合こなしてきた大地だが、レジェンドレスラーたちとの戦いは「えらい緊張する」と語る 【スポーツナビ】
大地:周りからはすごいペースだとは言われます。途中で疲れが残って風邪引いてしまった試合もありますが、ケアをしっかりして乗り越えられました。今は目の前の試合に集中するだけです。
ただ、結構試合をしているような感じはしますが、まだ32試合しかしていないんですね。
――それでも、蝶野選手、武藤選手、越中詩郎選手、藤原善明組長など、昔、橋本真也さんとしのぎを削って戦ってきた選手と肌を合わせています。そして今度は、7.10IGFのTDCホール大会で藤波辰爾さんとのタッグマッチも決まりました
大地:えらい緊張しますよね。『この人と当たっていいのだろうか?』という感じ。毎回毎回、勉強です。
――流れ的には次に長州力さんとの試合の可能性もありますよね?
大地:もういいですよ(苦笑)。やるたびに緊張するので。
――では、逆に戦ってみたい選手はいますか?
大地:戦ってみたい選手……。うーんあえて言うなら、コービー・コリノ。ZERO1のリングにも上がっていたスティーブ・コリノの息子なんですけど。
――外国人選手にも興味がある?
大地:いや、基本的には彼だけです。ただ外国人選手は見たことのない技を使ったりするので、面白いですね。
空中技は拒否!? 蹴りのスタイルを追求していく
大地:昔の試合だと、(1996年4月29日、東京ドームでの)高田(延彦)vs橋本のIWGP戦。もうひとつは橋本vs藤波戦とか。
あと今でいえば、セコンド入っているときに見たのですが、DDTの飯伏(幸太)さんの試合ですね。あのような試合はしたくないけど、くるくるの回るのはすごい。
――飯伏さんも同じジュニアの選手なので、戦う可能性はありますよね?
大地:いえいえ、くるくる回られても、僕が飛べないから面白くないですよ。僕は空中技にあこがれてないし、だから蹴りを一発バコンといれて、3カウントを取って勝つスタイルの方が好きなんです。
――なるほど。基本的には蹴りで倒していくスタイルを追求していきたいんですね
大地:そうですね、今は蹴りしかないので。STFも使ってますけど、ギブアップを取るまで使いこなせていないし。だから、三角蹴りやDDTからフォールを狙っていきたいです。あと、スープレックスなら裏投げを耕平さんに教えてもらいます。
岐阜への凱旋の前に、必ず一勝を!
今年デビューのK−1MAX日本王者・自演乙とはプロレス大賞新人賞を狙うライバル。しかし、試合数では全然上回っている 【t.SAKUMA】
大地:そうですね。岐阜に帰るんだなという感覚です。知っている人も多いので、ありのままの僕を見てほしい。それと、そこまでの間に絶対に勝って帰ろうと思います。
――その初勝利の相手が高山選手になることを狙っている?
大地:はい。高山さんは僕のデビュー戦しかか見ていないようなので、進化を見せつけたい。でかい蹴りを入れて、3カウントを取りたいです。
――なるほど。大地選手の試合は注目度の高いこともあり、今年のプロレス大賞新人賞も狙えないことはありません。ただ、同じく今年デビューしたK−1MAX日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎選手もいますが、新人ということで意識するところはありますか?
大地:いや、彼はまだ2試合。僕はもう32試合戦っています。先日のタッグマッチでは絡む機会が少なかったですけど、もしムーンサルトで飛ばれてたら、ひざ立ててやりましたよ。
――ライバル心はあるのですね。ではやはり新人賞は狙っている?
大地:試合があれば試合をやるだけですから、意識はしてないです。もし新人賞を狙うんだったら、飯伏さんのようにクルクル回っていた方がいいんじゃないですか? ただ僕はくるくる回ろうとは思わない。
――やはり蹴りのスタイルを追求していくということですね。では、最終的な目標は?
大地:デビュー前に約束したのですが、取り返しに行きたい。
――取り返す、とは?
大地:IWGPのベルトです。
――なるほど。そうなるとやはり、東京ドームのような大観衆が集まる中でベルトを奪いたいというところですか?
大地:いや、それはずっと先で(苦笑)。ただ、実際に大観衆が集まる中での試合はやってみたいですね。
――わかりました。本日はありがとうございました。
<了>
7月3日(日)東京・後楽園ホール 開始12:00
<破壊王メモリアル特別試合 30分1本勝負>
橋本大地
高山善廣(高山堂)
<破壊王メモリアルSPタッグマッチ 60分1本勝負>
大谷晋二郎、田中将斗
曙、関本大介(大日本プロレス)
<世界ヘビー級&NWA世界ヘビー級 2冠タイトルマッチ 60分1本勝負>
[世界ヘビー級王者]崔領二
[NWA世界ヘビー級王者]ザ・シーク
※特別レフリー:和田京平
<NWAインターコンチネンタルタッグ選手権 60分1本勝負>
[王者組]佐藤耕平、KAMIKAZE
[挑戦者組]スティーブ・コリノ、澤田敦士(IGF)
<インターナショナルJrヘビー級選手権 60分1本勝負>
[王者]菅原拓也
[挑戦者]フランク・デビッド
<タッグマッチ 次期NWAライトタッグ挑戦組決定戦 30分1本勝負>
日高郁人、伊藤崇文(パンクラスism)
澤宗紀(バトラーツ)、フジタ“Jr”ハヤト(みちのくプロレス)
<オープニング6人タッグマッチ 20分1本勝負>
植田使徒、柿沼謙太、横山佳和
藤田峰雄、小幡優作、G・キッド