風香、親バカ級のベタ惚れ――驚異の逸材・美闘陽子

風香

美闘陽子、スターダム一押しのエース候補! 【写真:(c)スターダム】

 元No.1アイドルレスラー・風香が中心となって立ち上げた女子プロレスの新団体「スターダム」が、来年1月23日に東京・新木場1stRINGで旗揚げ戦を行う。

 スポーツナビでは風香ゼネラルマネージャー自らがペンを握って執筆する選手紹介シリーズを連載。第3弾の今回、風香GMが指名した期待の新人……いや、期待のエース候補が美闘陽子(びとう・ようこ)だ。
 170センチの恵まれた体格に、キュートなルックス、そして極真空手全日本2位の実績も併せ持つ逸材。風香が“親バカ”になってしまうくらいの可能性を持った、スターダム一押しの驚異の新人だという。それは、団体名の候補にもなった『美闘』の文字を与えられたリングネーム、また10月31日「ゆずポン祭り」でひと足早くエキシビションでプレデビューしたことにも、期待の大きさが分かるというものだ。

 「運命」とまで風香GMが語る美闘陽子との出会い――そのエピソードを中心に、スターダム選手紹介その3「美闘陽子」編をどうぞ!

団体期待のエース候補は、THE普通

こんにちは、風香です。

今回紹介するのは、美闘陽子。

スターダムのエース候補。

本当ならもっと早く美闘について書くのが自然だったと思います。


でも!!!

美闘にはエピソードがないんです( ̄□ ̄;)

練習は休みません。

食事等の付き合いにもいつもいます。

一緒にいる時間はそれなりにあるんです。


それなのに美闘はしっぽを出さない(¬_¬)

THE普通なんですヨ☆


かわいくて体格が良くて強くてまじめで、褒めるところはいくらでもあります。

でも、スターダムにとっては期待のエース候補でも、みなさんにとってはただの新人。

知らない選手がただ褒められてるだけの文章なんてなにもおもしろくはありませんよね。

だからできるだけ紹介を後回しにして観察を続けてきました。

雨の日も風の日もネタ捜しをしてきました。


……しかし美闘はボロをださないんですヽ(´▽`)/


なので今回は美闘がプロレスをはじめたきっかけを書きたいと思います。

互いに「ビビビ!」――それは運命だったのです

風香、そしてプロレスとの出会いは運命だった 【写真:(c)スターダム】

美闘がプロレスをはじめたのは運命でした。


私の試合を見てたわけでもなく、プロレスラーになりたいわけでもなかった。


それなのになぜか私のアメーバブログにアメンバー申請(ブログ仲間)してきた美闘。


聞くと「突然、今申請しないといけないってビビビときた」らしい。


でも私のブログはアメンバー申請を自動で許可する設定になってるから気づかなくて……


同時にペタ(ブログを読みましたという記録)を残してくれてたみたいだけどそれも見てなくて……


普通だったら一方通行で終わるはずなのですが、ちょうどその翌日に練習生候補はいないかと考えてて、
「あ! 私のブログに申請してる人なら私に興味があるってこと! ってことはプロレスに興味がある子がいるはず!!」

と閃いてアメンバーの一覧表を開いたんです。


それは後にも先にもこの一回だけ。


しかも私にはアメンバーが800人近くいたようで、見たのはトップページにいた十数人。


その中で、顔は分からなかったのですが空手着を着た女の子が気になりました。


それが美闘陽子でした。


プロフィールを開くとアメンバー申請をしてるのは私にだけ。


なんとなく、この子はやるんじゃないかとビビビときてメールを送ってみました。


「プロレスに興味ありませんか? もしあればメールください(^−^)
kakimotofuka@yahoo.co.jp」


たしかそんな内容。


そしたらすぐに「興味あります」的な返事がきて、翌日に面接が決まりました。

1/2ページ

著者プロフィール

元女子プロレスラー。2004年2月にJDスター女子プロレスのアストレス4期生としてデビュー。1年以上にわたって勝利を挙げられず、「女子プロレス界のハルウララ」というキャッチコピーがついていたが、シュートボクシングジムで打撃を向上させてからは勝ち星も増え、初代POP(プリンセス・オブ・プロレスリング)王座、第4代EWA世界女子王座などのタイトルを獲得。その愛らしいルックスから「No.1アイドルレスラー」として人気を得る一方、プロレス以外にもシュートボクシング、総合格闘技スマックガールで勝利を挙げている。07年には痴漢を独自捜査の末、逮捕に協力。それをもとにしたドキュメント自著『女子魂。』を出版した。2010年3月に惜しまれつつ引退。現「スターダム」GM。奈良県出身。本名・柿本風香。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント