ロンドン五輪への第一歩 日本代表争いに注目=体操・NHK杯見どころ
体操のNHK杯が12日に開幕。5月の全日本選手権を制した内村航平は、今大会で日本代表入りを決めるか!? 【Photo:アフロ】
個人総合による代表枠は男子3名、女子4名
5月に行われた全日本選手権が日本代表第2次選考会を兼ねていたため、その合計得点の半分が今大会の持ち点となっている。もっとも単純な個人総合の順位による代表枠は男子が3名、女子が4名。昨年から落下減点が1.0となった今、持ち点で3位の得点1.0以内に位置する選手を挙げると、男子は内村航平(日体大)、植松鉱治(KONAMI)、山室光史(日体大)、中瀬卓也(徳洲会体操ク)、森赳人(KONAMI)。なお、女子については、年末までに16歳とならない選手を除くため、2位に位置する笹田夏実(大泉スワロー体育ク)らは除かれるが、鶴見虹子(朝日生命体操ク)、田中理恵(日体大大学院)、新竹優子(羽衣国際大)、佐藤亜希穂(朝日生命体操ク)、小沢茂々子(戸田市体操協会)、大島杏子(朝日生命)の名前が挙げられる。上位選手が大過失を出せば、当然、下位の選手にも個人総合による代表入りのチャンスが巡ってくることもあり、まずはここに挙げた選手の動向から目が離せない。なお、今回新たに2次予選の順位をゼッケンで示している。観戦においてその数字を指標にすることをお勧めしたい。
種目別での代表争いにも注目
それ以降の基準として、男子は種目別3位以内に与えられるポイント(※)合計となるため、前述した選手以外を見てみると、2次予選の個人総合は14位だが、つり輪と平行棒で6ポイントを獲得している田中和仁(徳洲会体操ク)、個人総合6位で2ポイントの水鳥寿思(徳洲会体操ク)、個人総合7位で3ポイントの沖口誠(KONAMI)らが注目される。女子は、ほとんど個人総合順位と種目別ポイントが重なっているため、まずは前述した選手以外にポイント獲得選手が出現するのか、NHK杯初日の動きに注目したい。
※種目別ポイントは、あん馬以外の各種目で1位に3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイント与えられる。あん馬は1位に4ポイント、2位に3ポイント、3位に2ポイント。また、女子は段違い平行棒と平均台は1位に3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイント、跳馬とゆかは1位に5ポイント、2位に3ポイント、3位に1ポイントとなっている
<了>
NHK杯の期間中、スポーツナビ公式ツイッター(@sn_gorin)でライブ実況・解説を行います。大会当日、ぜひお楽しみください。
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