注目のキンボがついに登場、ネルソンと対戦=TUFシーズン10 第3週
第3週ではついに注目のキンボ(右)が登場し、ネルソンとの一戦に臨んだ 【UFC公式モバイル】
「このヒゲをそるのはキンボに別れを告げる時。敵は自分自身だ」。試合前、いつになくシリアスに語るキンボに、チームメイト達は「この試合はPPVで金を払って見るほどの価値がある」と盛り上がる。
そんな折、ラシャド・エヴァンスの盟友キース・ジャーディンがトレーニングセンターを訪れ、チーム・ラシャドを激励。だが、そんなジャーディンの訪問を機に、またしても口論を始めるのが、ラシャドとランペイジだ。今年の3月、ジャーディンと対戦したばかりのランペイジは、「本来なら、お前と戦うはずだった」と詰め寄り、ラシャドも「アイツは口だけだ」と切り捨てる。
また、妙に打ち解けてきたランペイジとキンボ。ランペイジが「ヒゲはいつから生やしてるんだ?」と聞けば、キンボも「4歳になる息子が生まれる前からだ」と返し、二人は親しげに会話を続けた。
場面を変え、トレーニングセッションでは、マーカス・ジョンズがヒザを引きずるように歩き、痛みを訴えた。すると、その傍らでは、スコット・ジュンクが「キンボが勝った後は自分の番だ」と主張をするが、ジョンズも「次は俺のファイトだ」と強気に割って入る。ここでランペイジが「そんな状態で戦えるわけないだろ?」と突っぱねると、ジョンズは子どものようにふて腐れて立ち去ってしまう。
それでも、ランペイジが「ヒザの状態が万全になったら、戦ってほしい」と、改めて声をかけると、冷静さを取り戻したジョンズも「ごめんよ、コーチ」と素直にわびたのだった。
そして、迎えた試合当日。ランペイジとウォーミングアップをするキンボ。ランペイジは、キンボそっくりに頭をそり上げ、場を和ませたが、試合自体は非常に厳しい展開に――。
ダナ「TUFは終わるまで何が起こるかわからない」
そのおなかをキンボの顔に押し付けるように密着したネルソンは、パウンドからサイドポジションへと移行、キンボの右腕を左足で固定し、パウンドを連打。両腕を使えないキンボは絶体絶命となったが、残り10秒を耐え忍び、ブザーに救われる格好となった。
2R、キンボがジャブからストレートを伸ばし、左フック。続けざま、勝負を懸け、ワンツーを狙ったが、これをかわされると、ネルソンは組み付いていった。それでも、キンボは、ネルソンの巨体を突き放しながら、ショートのパンチをたたき込み、首相撲からヒザ蹴りを狙う。だが、このヒザ蹴りはヒットせず、そのまま押し倒されるようにテークダウンを奪われると、1Rと同様、サイドからパウンドを落とされ、キンボに大きなダメージこそ見られなかったが、3分をきったところでレフェリーが試合をストップした。
キンボの完敗に、「ネルソンのパウンドも中途半端だよな」と振り返ったダナ・ホワイト。勝ったネルソンは、「ダブルワッパーチーズバーガーをくれ。ピクルスは抜きで」と自分の体形を自虐的にアピールしてみせた。
第3週にして、はやくも中心人物を欠くことになったTUF10。だが、放送の最後、ダナは「アルティメットファイターは、終わるまで何が起こるかは分からない。キンボがもう一回戦うことだってあるかもしれない」と語り、その再登場を示唆した。
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