12月10日、ストロングプロレスの本能を見よ!

安田拡了

非常識なリアルダークの要求と初代タイガーの思惑!

折原&シャーク&シャドーvs.アレク&石川&稔の6人タッグマッチはエキサイトな一戦になることが予想される 【リアルジャパンプロレス】

 ビギナーの方にはややこしい話だが、折原昌夫、タイガー・シャーク、ブラック・シャドーの「リアルダーク」は9月11日の大会で、最強トリオといわれたウルティモ・ドラゴン、グラン浜田、稔のタッグチームを撃破した。図に乗った「リアルダーク」は勝手に制作した「R.D.W.Cタッグ王座」ベルトにもかかわらず、これを正式認定しろと要求したばかりか、なんとリアルダークの者を「レジャンドチャンピオンシップ」(王者:アレクサンダー大塚)に挑戦させろ、と要求してきた。

 こんなリアルダークに今回、リアルジャパンが提示したカードはタイトルマッチでもなんでもなく、アレクサンダー大塚、石川雄規、稔のタッグチームとの対戦だった。
「なんでタイトルマッチをやらないんだ。なんでシックスメンなんだ。あれだけお客さんの前でアピールして、俺たちのやってることが茶番に見える。なめてんじゃない。今回はとりあえず試合はしてやるが、(チャンピオンもいるので)恥をかかせてやる」
 と激高する折原。

 すると、レジェンド王者のアレクも黙っておられない。何しろ、レスラーになって初めて獲得したベルト。ベルトの価値を高めるのは王者である自分の役目だという使命感を持っているからだ。

「逆に、タイトル挑戦をやめますというくらいケチョンケチョンにやっつけてやる。リアルダークに僕のテンションを上げてもらったのは感謝しますよ」(アレク)
 こうなってくると計算されつくした初代タイガーの思惑が見えてくる。その思惑とは、「ちゃんと会社を納得させたいのなら、リアルダークは相手と真っ向勝負の試合をやって納得させてみろ」というもの。

 まんまと両者のテンションが上がった。あとは、試合次第!

 ちなみに大塚、石川、稔組はかつてのバトラーツ勢。お互いの長所を知り尽くし、固い結束が特徴だ。いかにリアルダークが乱暴狼藉、傍若無人とはいえ、一筋縄ではいくわけがない。これはエキサイトな一戦になる!?

大御所2人のルチャ対決と“変人”佐藤光留

リアルジャパン2度目の参戦となる佐藤 【リアルジャパンプロレス】

 佐藤光留(パンクラスMISSION)がウルティモ・ドラゴン(闘龍門メキシコ)と組んでグラン浜田、ケンドー・ナカザキ組と対戦する。佐藤は2度目の参戦だが、今度はルチャの大御所ウルティモと組んで、さらに大御所のG浜田組と対戦することになった。

 パンクラスで格闘技をやってきている佐藤だけに、ミスマッチか?と思ったが、よくよく佐藤に聞けば、「ルチャはあこがれだった」というから、ひょっとしたら佐藤の無鉄砲なルチャを見られるかもしれない。

 もっとも「佐藤がルチャをやる? う〜ん、メイド服のコスプレで入場してくる変人レスラーだけにやりかねない」と、関係者はあくまで心配げだが…。まあ、常識的には佐藤はケンドー・ナカザキとグラウンドレスリングの攻防をしていき、ウルティモと浜田がルチャ対決という図式か。

 もしも、変人佐藤が付け焼刃でルチャをやったとしても、試合の見ごたえという点ではウルティモと浜田の大御所2人によるルチャ対決があるので、ご安心を。
■リアルジャパンプロレス「REVIVAL」
12月10日(木)後楽園ホール 開場17時30分 開始18時30分

<第6試合 メーンイベント 6人マッチ60分1本勝負>
初代タイガーマスク(RJPW)、藤波辰爾(ドラディション)、長州力(リキプロ)高山善廣(高山堂)、長井満也(ドラディション)、関本大介(大日本プロレス)

<第5試合 セミファイナル タッグマッチ 60分1本勝負>
鈴木みのる(パンクラスMISSION)、スーパー・タイガー(RJPW)
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)、和田城功(リキプロ)

<第4試合 6人タッグマッチ 60分1本勝負>
アレクサンダー大塚(第3代レジェンドチャンピオン/AODC)、石川雄規(バトラーツ)、稔(フリー)
折原昌夫(メビウス)、タイガー・シャーク(RJPW)、ブラック・シャドー(フリー)

<第3試合 タッグマッチ 60分1本勝負>
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)、佐藤光留(パンクラスMISSION)グラン浜田(フリー)、ケンドーナカザキ(RJPW)

<第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
スーパー・ライダー(RJPW)
山本裕次郎(チーム太田章)

<第1試合 シングルマッチ 30分1本勝負>
間下隼人(RJPW)
斎藤彰文(RJPW)

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