悪童ディアズに試練の契約体重戦=Strikeforce
4月にフランク・シャムロックを破ったニック・ディアズ。スコット・スミスは伝説ではないが現代MMAのトップファイター。危険なキャッチウェイト戦になるかもしれない 【(C) GONG KAKUTOGI】
新生ストライクフォース旗揚げ戦となった4月11日のサンノゼ大会から引き続き出場する両者、ニック・ディアズ×スコット・スミス戦は、メイン同様にキャッチウェイト(179ポンド)戦だ。
4月のフランク・シャムロック戦に続き、キャッチウェイト戦に挑む悪童ニック・ディアズだが、今回の対戦相手スミスは簡単な相手ではない。ネームバリューこそ、フランクに劣るものの前回のベンジー・ラダック戦で見せた逆転勝利は、彼の拳の強さを物語っている。
さらにいえばもとはミドル級のスミスが、ライト〜ウェルター級のディアズと戦えば、肉体的なアドバンテージを持っていることは明らか。いかにミドル級クラスのリーチの長さを誇るディアズとはいえ、懐に踏みこまれると劣性は否めない。その一方で、封印されている彼の高度なグラウンドテクニックが見られるという期待もあるディアズ×スミスの一戦だ。
世界ヘビー級王者アリスターへの挑戦をアピールするのは
キンボに喧嘩を売り、4月にはアボンゴ・ハンフリーを下しエリートXC〜ストライクフォースと存在感を増してきたブレッド・ロジャースが相手となるが、まだまだ不安定でキャリア不足を露呈しているので、躓くことはないと思われる。
よしんばロジャースの一発が入り、やや顎の弱さを垣間見せるオルロフスキーにKO勝ちするようなことがあれば、十分に世界ヘビー級王者アリスター・オーフレイムへの挑戦権があることの証明となる。王者アリスターの来場も決定しており、この対戦の勝者が次なる戦いへ何らかのアピールを行うことは間違いない。
バローニ、ランデルマン参戦など粒ぞろい
5試合組まれたノンTVマッチで注目は、ジェシー・フィンニーの出場だ。これがMMAは4戦目のフィンニーは、地元セントルイス在住のファイターで、キックボクシングでは23勝0敗を誇り、プロボクシングでも8勝2敗。チャック・ノリスが開いていた打撃系格闘技イベント=ワールド・コンバット・リーグのセントルイス・エンフォーサーズのコーチを務めていた。
セントルイスという都市から、初めて全米規模で注目を浴びるMMAファイターが生まれたということで、フィンニーは大会4日前の2日(火・同)にはフォックス・スポーツ・ミッドウェストで中継されるザ・カーディナルス・プレゲーム・ショーに出演も決まっている。
そのフィンニーと対するジョシュ・バウムガーナーはキックと柔術がベースの7勝0敗のファイター。13人兄弟の11人目で、厳しい生活環境で育った彼は「母親に家を建てたい」と、MMAにチャレンジしている。
SHOWTIMEカード以外にも、地元が注目する試合をしっかりと組みこんでいるところにストライクフォースらしさが感じられる。MMAビッグショー処女地となるセントルイス大会だ。
Strikeforce「Lawler vs Shields」
<182ポンド契約/5分×3R>
ロビー・ローラー(米国)
ジェイク・シールズ(米国)
<179ポンド契約/5分×3R>
ニック・ディアズ(米国)
スコット・スミス(米国)
<ヘビー級/5分×3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ブレッド・ロジャース(米国)
<ライトヘビー級/5分×3R>
ケビン・ランデルマン(米国)
マイク・ホワイトヘッド(米国)
<ウェルター級/5分×3R>
ジョー・リッグス(米国)
フィル・バローニ(米国)
<ライトヘビー級/5分×3R>
ハファエル・フェイジャォン(ブラジル)
ジャレッド・ハマン(米国)
【アンダーカードは下記の通り】
ジェシー・フィンニー×ジョシュ・バウムガーナー
タイロン・ウッドリー×シャル・ウッズ
スコット・ヴァンティミリア×ルーカス・ロペス
パット・ベンソン×デイブ・コクラン
ブッカー・デローサ×ジェイムス・ワイド
[MMAPLANET]
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