フェザー級決勝はソト×レジェス=ベラトールFC
本命を下して決勝進出を決めた瞬間のジョー・ソト。微妙な判定だけに喜びはひとしおだったか 【photo by BellatorFC】
初戦でベン・グリアー、準決勝でトーナメント本命のウィルソン・ヘイスを微妙な判定ながら下して決勝進出を果たしたジョー・ソトは、この2勝を含め6戦6勝のファイター。MMAデビューこそ06年だが、ここ5試合は昨年7月から1年間で戦った試合ばかりだ。レスリング+ボクシング、そして飛び道具の足関節も得意とする万能型のソトが、このまま勢いに乗って王座奪取と予想する声は多い。
そのソトと王座を争うヤヒール・レジェスは、ニック・ゴンザレス、そしてバックハンドブローでKOという衝撃的な結末となったエステヴァン・パーヤン戦を経て、決勝戦に挑む。
MMAキャリアはソトの3倍以上で、決勝戦で区切りの20戦目となるレジェス。初戦をリアネイキドチョークで勝利していることからも分かるように、グラウンド戦も何ら厭うことはないストライカーだ。レスリングに課題が残るが、スタンドでソトにプレッシャーを掛けることができれば、例えテイクダウンを許しても、グラウンドで戦いを続けることができるに違いない。
スタンドで長いリーチを活かした攻めができれば、レジェスがソトを破る可能性は、決して低くない。また、決勝より解禁となるエルボー攻撃が、どのような影響を与えるのかも気になるところだ。
初のカリフォルニア大会でカード充実
フェザー級とは思えないパワーの持ち主バルガスは、MMAデビュー以来6戦6勝の選手で、ヘイスが準決勝敗北を引きずるようだと、連敗の二文字がチラつくことは間違いない。
また、ベラトール・ミドル級戦線に、元IFL世界ミドル級王者でUFCをリリースされたばかりのマット・ホーウィッチが参戦する。ブライアン・ベーカーとの対戦となるホーウィッチ、勝ち星こそ挙げることができなかったUFC参戦だったが、その経験値を活かすことができるか、仕切り直しの一戦となる。
この他、柔術ユニバーシティの“もう一人のディエゴ”こと、ディエゴ・ガリーホが、ようやくベラトール・デビューを果たす。一度はライト級トーナメント参加選手として、その名が挙がっていたガリーホだが、トーナメント枠を外れると、予定されていた試合が1、2度と流れ、サッド・アワッドとの対戦が決まった。
地元といっても過言でないアワッドは、ナム・ファンやカレン・ダラベジャンに敗北を喫しているだけに、サウロ・ヒベイロ期待の紫帯柔術家は、今後に向けて勝利必須のファイトとなる。
4月からスタートしたのシーズン1、4階級の8人トーナメント決勝がついにスタートを切る。フィナーレ・シリーズ第一弾は5日(金・現地時間)、ロサンゼルス郊外オンタリオのシチズンバンク・アリーナでの初代ベラトール世界フェザー級王者決定戦から幕が切って落とされる。
ベラトールFC「Bellator X」
<フェザー級決勝 5分5R>
ジョー・ソト(米国)
ヤヒール・レジェス(メキシコ)
<ミドル級 5分3R>
ブライアン・ベーカー(米国)
マット・ホーウィッチ(米国)
<フェザー級 5分3R>
ウィルソン・ヘイス(ブラジル)
ロベルト・バルガス(米国)
<ライト級 5分3R>
フィル・ブラウン(米国)
イスラエル・ジーロン(メキシコ)
<ライト級 5分3R>
サッド・アワッド(米国)
ディエゴ・ガリーホ(米国)
<ヘビー級 5分3R>
トラビス・ブロウン(米国)
ミカエル・クラーク(米国)
<ライト級 5分3R>
ジェシー・フアレス(米国)
ジェイコブ・ヴォルクマン(米国)
<ライトヘビー級 5分3R>
ラマール・ジレス(米国)
ニック・マゴハッダン(米国)
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ