「K-1ワールドグランプリ2009横浜」前々日会見
テイシェイラ「キックとタフさでバンナに勝つ」
極真を背負い打倒バンナに挑むテイシェイラ 【スポーツナビ】
――昨年の決勝大会が終わってからどんなトレーニングをしてきましたか?
今までどおりのトレーニングをしてきました。ただ相手がサウスポーの選手なので、そこのフォーカスを変えて練習をしてきました。
――フィリォ師範から何かアドバイスは?
師範はブラジルに住んでいて、私は日本に住んでいるので、そうしたチャンスがありませんでした。
――過去にフィリォ師範がバンナ選手に敗れていますが、その試合の印象は?
フィリォ師範にすごく勝ってほしいと思っていましたので、当時はとても悲しくなりました。
――この試合をリベンジマッチというような見方もありますが。
練習をしたりトレーニングの時にそのような気持ちを持つことはいいことだと思いますが、試合の時は勝つことだけに集中したいと思います。
――フィリォ師範から何かメッセージは?
プレッシャーを感じるとかそういうことは全くせず、試合に勝つことだけに集中するよう言われました。
――そろそろK−1での戦いにも慣れてきたのではないですか?
はい、慣れてきました。今年は私にとってとてもよい年になると思います。
――それはどうして?
トレーニングの時にいい結果が出せているので、よい年になると信じています。
――バンナ選手は今までに味わったことのないハードパンチを持っていると思いますが、その点に関してはどうですか?
私はそのハードパンチに対する準備をしてきていますし、試合に勝つことだけ、ハードパンチが当たらないことだけに集中します。
――バンナ選手とはキャリアの差がありますが、その差を埋めるものは何でしょう?
私のキックの技術とタフさによって勝つことができると思っています。
――戦略的にはもうバッチリ?
100パーセント強固なものに作られています。
スポーンが待望の日本上陸「自分はコンプリートファイター」
日本初上陸でいきなりの王座挑戦権をつかんだスポーン 【スポーツナビ】
――もともと80キロぐらいから体重を上げてきたと思うのですが、このタイミングでヘビー級王座に挑戦するのは機が熟したからですか?
前回オランダでK−1の試合をやらせてもらってから15キロ増え、現在95キロあります。体重的にも十分K−1でやっていける重さがあり、準備はできています。ただ参加するだけでなく勝つつもりで戦っていきたい。
――当初リザーブマッチの予定から本戦に上がりましたが、嬉しかった?
やはりリザーブマッチよりトーナメントに出られる方が嬉しいし、その方がいくらか華やかになるとも思っていますので、期待に応えられるよう頑張りたいと思います。
――一番最初に試合をした時は何キロだったんですか?
72.5キロでした。
――その頃からK−1ヘビー級で試合をしたいと思っていたのですか?
初めて試合をした時は72キロで、むしろMAX向きではないかと思っていましたが、体も大きくなり体重も増えてきたので、MAXよりヘビー級を目指した方がいいのではないかと思うようになりました。そして今回のチャンスがもらえたという訳です。
――他のヘビー級ファイターとスポーン選手の違いは?
他の選手と比べて若干体重が軽いのでスピードがあるし、テクニック面でも上回っているのではないかと思います。ゲームプランもしっかり練って試合をするタイプなので、そこも違いを見せられるのでは。
――1番自信のある技は何ですか?
今までの試合ではパンチでもキックでもKOを上げています。何か一つの技に頼るのではなく、自分はコンプリートファイターだという風に考えています。自分ではパンチとキックのコンビネーションがいいと思っているので、そこに注目してほしいです。
――今回は100キロが上限のヘビー級ですが、もっと大きい選手とやっても大丈夫ですか?
体重差というよりゲームプランとスピードで補えると思うので、100キロ以上の相手でも十分やっていけると思います。
――対戦相手グーカン・サキ選手の印象は?
よく知っているし、スピードのあるいい選手だと思っています。
――ゲームプランはバッチリ?
もちろんです。ここでは言えませんが、土曜日楽しみにしていてください(笑)。
――反対側からは誰が勝ち上がってくると思いますか?
どちらが上がってきても影響ないと思っていますが、どちらかといえばメルヴィンが勝つのではと思っています。
――非常に勝率が高いスポーン選手ですが、これまでで最高の連勝記録は?
記憶が定かではないのですが、15連勝以上しているのではないかと思います(※マネージャーによれば、30連勝以上しているのでは、とのこと)。これまで88戦ぐらいして、負けたのは3試合程度です。
――では、今までで一番強かった相手は?
誰が強かったというのは分かりません。デビューした時は経験もなく相手を強く感じますし、ただ強かった相手というと、経験を積んできた最近では思いつきません。
――今年のワールドGPに出て優勝するという気持ちはありますか?
自分の将来的な目標としては今回のヘビー級のベルトと、トーナメントの優勝、両方を獲るのが目標になっています。
サキは前田がマヌーフに勝利と予想
第2代ヘビー級王者決定戦、決勝の対戦相手を前田と予想したサキ 【スポーツナビ】
なお、サキ対スポーンの逆ブロックでは、メルヴィン・マヌーフ対前田慶次郎の対戦が行われるが、サキはこの試合の勝者を前田と予想。「彼は非常にリングワークがうまい。うまく逃げ回って、相手をつかれさせてポイントで勝つんじゃないかな」と試合展開を占って見せた。
――対戦相手がルスラン選手からスポーン選手へ変更になりました。
影響はないね。むしろルスランとは1度戦っているのでスポーンとの対戦の方がモチベーションが高まります。
――スポーン選手に対する評価は?
すばらしい選手だが“欧州最強”というほどではない。
体重を増やしてヘビー級へ転向後の試合を5試合ほど見ているが、さほどすばらしい印象はないね。
――スポーン選手はK−1で通用しない?
K−1に通用するかどうか、今度の土曜日が第1の試験なるんじゃないかな。
――チームメートのハリッド“ディ・ファウスト”選手が病気で欠場になってしまいました。
非常に残念だね。ハリッドの代替要因にアジス・ヤヤをスタンバイさせていたんだけど出場することはできなかった。
試合に出られなかった選手の分もがんばろうと思っているよ。
――今回の試合にはK−1ヘビー級王座が懸かっています。
長年待っていたチャンス。今まで練習してきたことのすべて出し切って必ず優勝したい。
――決勝での対戦相手は誰になると思う?
前田慶次郎。彼は非常にリングワークがうまい。メルヴィン・マヌーフとの対戦もうまく逃げ回って、相手をつかれさせてポイントで勝つんじゃないかな。
――チームメートのジマーマン選手が対戦予定だったバダ選手も欠場になってしまいました。
自分には直接関係ない問題だけど、ジマーマンの立場からすると残念だったんじゃないかな。
マヌーフ「ヘビー級最強はバダ。これは2番を決める戦い」
「ヘビー級最強はバダ」と盟友をリスペクトするマヌーフ 【スポーツナビ】
当初の対戦予定相手であったハリッドが欠場となり、マヌーフの対戦相手は急きょリザーブマッチから本戦へ繰り上げ出場が決まった前田となったが、マヌーフが油断を見せることはなく「K−1に出てくる選手なのだから弱い選手ではないだろう。気を引き締めて戦うつもりさ」と警戒を強めていた。
――コンディションは?
ばっちり。(準決勝と決勝の)2試合戦って優勝する準備はできている。皆の期待に応えるノックアウト勝利が見せられると思うよ。
――対戦相手が急きょ変更になりました。
正直なところ、戦術は組み直しになるが、自分はプロなので新しい対戦相手に全力を尽くすだけだね。
――決勝での対戦相手はサキとスポーンのどちらになると思う?
難しい質問だな。サキはスピードがあるし、スポーンはパワーがある。
どちらが勝ってきてもベストを尽くして勝つだけだね。
――スポーン選手には“欧州最強”との評判もあります。彼に対する評価は?
欧州にはすばらしい選手がたくさんいる。自分も含めてサキとかね。だからスポーンが欧州最強というのはどうかと思う。
K−1のヘビー級ではバダ・ハリが最強だろう。だからこの試合(第2代ヘビー級王座決定戦)はバダ続く2番目に強い男を決める戦いだと思っている。
ヘビー級のベルトは以前バダが巻いていたものだが、今回は自分が取る。逃すつもりはないね。
――バダ選手は不調と聞いています。
彼とスパーリングなどしているといつもどおりだと感じるけど、自身の調子は本人が判断すること。
それに彼は特殊な選手だ。(レイ・)セフォーとの試合前には数日しか練習期間がないのに試合はいい内容だったけど、すごく一生懸命練習や準備をして負けてしまうもともある。
彼本人でなくちゃわからないこともあるだろうから、詳しいことは彼本人に聞いてくれ。
――今後はK−1とDREAMのどちらを主戦場に?
K−1とDREAMはまったく違う競技なので、大会ごとに切り替えるのは大変なこと。どちらかに比重を置こうとは思っていて、K−1ヘビー級のチャンピオンになれればK−1に比重を置いてやっていくことになるだろうな。で、余裕があるときにはDREAMにも出場したいね
――バダ選手から何かアドバイスは?
アドバイスというか「とりあえず勝ってベルトを取って来い」と言われたよ。
――前田選手の印象は?
まさか対戦することになるとは思っていなかったからね。
これから彼の試合映像をちゃんと見て 研究することにするよ。
K−1に出てくる選手なのだから弱い選手ではないだろう。油断せず、気を引き締めて戦うつもりさ。
前田、マヌーフと緊急対戦に「正直怖い…」
星形に刈った新ヘアスタイルを披露する前田 【スポーツナビ】
――対戦相手が急にマヌーフ選手に変わりましたが。
僕が試合する時はいつも何か起こるので慣れています(苦笑)。モー選手が交通事故に遭ったり、武蔵選手がケガをしたり。でもまさか3日前に対戦相手が変わるとは思いませんでした。
――マヌーフ選手に変わると聞いてどう思いました?
正直ヤベぇなと。一番やりたくない相手でしたが、決まったらやるしかない。でも怖いです。トーナメントの選手の中で見た目が一番イヤでした(苦笑)。
――怖いというのはどうして?
みんな怖いんですけど、マヌーフ選手はパンチが強いし「Dynamite!!で」ハント選手を一発でKOして。下がりながら倒すのはスゴい。今日も起きた瞬間にマヌーフ選手の顔が浮かんでテンションが下がりました(苦笑)。なんか笑ってる姿が思い浮かびました。
――対戦選手変更を聞いた時の心境および状況は?
前田先生に「やるか?」と言われて、「ちょっと考えさせてください」って言ったんですけど、「時間がない」と言われて、それならやりますと。他の人に上へ行かれるのは困るし、僕の夢としてテレビに出たいというのがあるんで、この試合でいい試合をすればテレビに映るでしょうから。試合は最初の1分半にかかってると思います。マヌーフ選手のパンチをガードしてそれで平気なら大丈夫でしょうけど、ガードしても効いてしまうなら一方的にやられてしまうかもしれません。
――では、マヌーフ戦に集中して決勝のことは考えない?
でもタイロン・スポーン選手が勝つと思います。自分もいい試合をして勝てれば、スポーン選手と戦うのをイメージしています。
――以前マイティ・モー選手との試合の前も「怖い」と言っていましたが、あの時と比べてどうですか?
1年経って経験も違いますし、(対戦を)昨日言われて3日間しか怖いという思いがないので、大丈夫だと思います。
――作戦は?
前田先生に「打ち合っていいですか?」と聞いたんですが、「それはまだダメだ」と。ガードの上からパンチが入って耐えられるならやり方がありますが、そうでなければ一方的に終わるんで、最初の1分半をどうするかにかかっていると思います。でも、最終的には打ち合うしかないのでは。最近マヌーフ選手はパンチがうまくなっているので、小手先で行ってもどうにもならないんじゃないかと思う。
――怖いのとワクワクしてるのとどちらが大きい?
ワクワクする時と怖い時とが続いています。でも、今日1日考えれば吹っ切れると思うので、今日はテンション低くいたいです。
――また髪型を変えてきましたね。
(右側頭部にデザインしたオレンジ色の星を見せながら)星が今のイメージなんで、これが輝くか輝かないかが今回のテーマだと思います。
――今回の試合について周りはどのように言っていますか?
まだ昨日のことだったので道場の人にしか言っていませんが、みんな他人事のように根拠なく勝てると言っていました。全くやれる自信はないですけど、どうにかやってみます。今まで他の人がボコボコにやられてきて、僕は人と同じことは嫌なんで、どうにかして勝てたらいいと思います。