女子団体、3大会ぶりの五輪団体出場=〜世界体操競技選手権を振り返って(2)女子団体〜
北京五輪の出場権獲得争いは、2006年の世界選手権から始まった。06年大会での団体予選上位24チームが、今大会の団体出場権を得るが、日本は12位で予選を通過した。
そして臨んだ今大会では、団体予選上位12位に来年の北京五輪団体出場権が与えられる。13位以下は、13〜15位に個人枠2人、16〜18位に個人枠1人がその国に与えられる。従って、12位以上であれば6人の五輪選手を誕生させることができるが、13位ではわずか2人。そこには大きな差が存在する。
過去、日本女子はきん差でその団体出場権を逃したことが3度あった。1992年バルセロナ大会、2000年シドニー大会、04年アテネ大会である。それぞれ前年の世界選手権の団体で13位(1991年)、13位(1999年)、14位(2003年)であり、得点上も非常にきん差だった。今回は前回大会で12位を獲得していたが、その前後の国はほぼ横一線の状態であり、さらなる強化は緊急課題であった。
チームに吹いた新しい風
補欠を作らない戦術
いずれにしても、体操選手の多くが五輪での活躍を夢見る。その代表になる枠が前回の2人から今回6人へと大幅に増えた。これは国内の女子関係者にとって大きなモチベーションアップにつながる。まずは次の飛躍のためのきっかけはできたので、世界との差をしっかりと分析して、いい戦いのできる準備を期待したい。
<了>
- 前へ
- 1
- 次へ
1/1ページ