栗原代表入り 大山、菅山ら外れる=バレーボール女子 ワールドグランプリ
腰の調子は、「心配ない」と語った栗原 【坂本清】
会見には柳本晶一監督以下、今大会の出場候補メンバー全員が出席し、大会に向けた抱負を語った。柳本監督はチームの状態について、「トップを100とすれば、現在は75まで来ている」と話し、「充実したセンター線の選手やリベロ、レフトの栗原、木村(沙織)がサーブカットも含めたすべての面で最高のパフォーマンスを見せることができれば、何とか結果を残すことができるのではないかと思う」とセンター陣ほかメンバーに期待を寄せた。
また、エースの大山加奈(東レ)はケガで、昨秋の世界選手権に出場した菅山かおる(JT)は体調不良により代表メンバーから外れた。
充実のセンター陣に期待
主将の竹下とともにチームをけん引する高橋(右) 【坂本清】
柳本監督が“充実したセンター線”と言うように、昨秋の世界選手権に出場した荒木絵里香(東レ)、杉山祥子(NEC)に加え、「30代らしく、気合を入れて頑張りたい」と抱負を語った先野久美子、大村加奈子(ともに久光製薬)、多治見麻子(パイオニア)といったベテラン勢や、代表初選出の庄司夕起(パイオニア)がメンバー入りを果たした。今年度最初の遠征となったエリツィン杯(6月26日〜7月4日)で多くの出場機会を得た庄司は、「毎日精一杯で、何を評価されているのか、役割が何かはまだ分からないが、(ワールドGPは)それを感じることのできる大会になると思うので、戦うことが楽しみ」と笑顔を見せた。
会見後の公開練習では、スピードを生かしたクイックや、高さのあるブロックが随所で発揮されるなど、し烈なチーム内の競争を勝ち抜くため、それぞれが持ち味をアピールした。
メンバー入りを果たしたリベロの佐野 【坂本清】
北京五輪予選を兼ねた今秋のワールドカップに向け、“75から100へ”、戦うチームへと絞り込み、進化を続ける柳本JAPAN。ワールドカップ、さらには来年の北京五輪の戦いを占う実戦の場、ワールドグランプリ2007は、8月3日のカザフスタン戦から幕を開ける。
以下、選手のコメント。
■竹下佳江主将 「死に物狂いで戦いたい」
今できることを精いっぱい出して、いいパフォーマンスができるようにしたい。自分にとって最後の五輪になるであろう北京に向け、今秋のワールドカップは最初にその出場権を手にすることのできる大会。気持ちを込めて、死に物狂いで戦っていきたい。
公開練習で汗を流す選手たち 【坂本清】
どんな大会も勝負事である以上は勝ち負けがついてくるので、勝ちにこだわりたい。大会によって違いを出すのではなく、選手にできるのは今の力を出し切ることだけ。ワールドGPも、今できることをすべて出して一生懸命頑張りたい。
■栗原恵 「(腰の状態は)心配も問題もない」
一戦一戦を大切に戦っていきたい。(痛めた腰の状態は)普通にプレーすることができるところまできているので、特に心配も問題もない。試合までに何とかしたいと思っているので、不安な状態ではない。
■木村沙織 「相手の流れを切りたい」
レフトというポジションは、苦しい場面でボールが上がってくるので、そこでしっかり(相手の流れを)切ることを意識したい。前回から成長したかどうかはやってみなければ分からないけれど、まずはサーブレシーブから自分にできることをして、いい結果を出せるように頑張りたいです。
■荒木絵里香 「1年1年階段を上がってきている」
ベンチアウトからベンチへ、ベンチからレギュラーへ、1年1年少しずつ階段を上がってきていると思うので、今年もまたそれ以上の結果を出せるように全力で頑張りたいです。
<ワールドグランプリ2007 代表メンバー>
栗原恵(パイオニア)
竹下佳江(JT)
板橋恵(日立佐和)
高橋みゆき(NEC)
多治見麻子(パイオニア)
杉山祥子(NEC)
先野久美子(久光製薬)
荒木絵里香(東レ)
木村沙織(東レ)
小山修加(久光製薬)
大村加奈子(久光製薬)
佐野優子(久光製薬)
庄司夕起(パイオニア)
櫻井由香(デンソー)
<了>
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