カブスファンよ、永遠にともに=小グマのつぶやき
福留が見せた「2日酔い」打法
だが、その日福留は「1番・ライト」で先発出場し、8月25日以来というマルチヒットを記録した。さらに、守備でもライトからホームへ“レーザービーム”を披露し、9月の不振がうそのような活躍を見せる。本人は「(打席時に)ボールが4つに見えた」と冗談を言ったが、「2日酔い」打法もたまにはいいかも。この勢いでプレーオフの晩も……だめですね、はい。
ファンとカブスのきずなは夫婦並み!?
先日、地元紙で面白い記事を目にした。カブスファンが、10月のビジネス予定や旅行予定をキャンセルするというものだった。当然カブスのために、だ。あるファンは、10月に予定されている出張をすべて取りやめると書いてあった。またあるファンは、ガールフレンドと立てた旅行プランをどう変更するか、四苦八苦しているという。なんだか、熱狂的なレッドソックスファンの彼氏と、キャリアウーマンの彼女の恋愛を描いた映画『2番目のキス』のような話だが、この街でもそんな人間はごまんといる。ファンとカブスの結び付きは、ある意味、夫婦関係や家族関係と同じぐらい深いのかもしれない。
紙面をにぎわす言動は情熱の現われ
「カブスファンが不快だなんて思わない。彼らはただただ、ゲームに入りこんでいるだけなんだよ。それが彼らのやり方さ」
8月にも、イリノイ州選出の上院議員で、大統領候補のバラック・オバマが「カブスファンは酒を飲むのに忙しくて野球に集中していない。野球に集中しているのはホワイトソックスファンだ」という旨のコメントをしていたが、こうやって話題に上がるのも、カブスファンだからだ。ときに、その情熱が違った方向に行く。歯止めがきかないことも多々ある。でも、その情熱がリグレー・フィールドを毎日満員にし、勝っても負けてもグラウンドに足を運ばせる。そして、勝っても負けても、お酒でカンパーイ。「レッツゴー、カービー」の合唱とともに、ファンもどこかへ行ってしまう。