内山高志、リベンジへの準備は万端「イメージどおりの練習できてる」

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大みそかのコラレスとのリベンジマッチに向け、公開練習を行った内山高志 【スポーツナビ】

 大みそか(12月31日/東京・大田区総合体育館)に王者ジェスレル・コラレス(パナマ)の持つプロボクシングWBA世界スーパーフェザー級王座に挑む内山高志(ワタナベ)が18日、都内ワタナベジムで練習を公開した。

 ことし4月27日にコラレスに2ラウンドKO負けを喫し、11連続防衛してきた同王座から陥落した内山。11月10日で37歳となった年齢もあったものの、「リベンジしたい。一方的に負けたまま辞めるのは悔しかった」と現役続行を決断。コラレスとのリベンジマッチに挑むことになった。

 この日は、前回打ち終わりにカウンターを食らったことで相手を勢いづかせたこともあり、打ち終わりの距離の潰し方、相手パンチをブロックしての打ち返しなどを入念にチェックしながらミット打ちを6ラウンド披露した。疲労がピークで「やや疲れがある」というものの、ジム全体にボスッという強烈な音を響かせるパワフルなパンチは健在だった。

 今までは対戦相手の映像をあまり見てこなかったという内山だが、4月の試合の映像を20〜30回見直してきた。前回どこが悪かったか確認したかったとのことで、「何をもらったか覚えていないんですけど、もらったカウンターはさすがだった」と振り返った。ただ、初めて映像を見直すときは再生ボタンが中々押せなかったと苦笑い。ただ、「この試合に勝てば負けも笑い話になりますから」と敗戦をひきずってはいない。ここまで思い通りの練習がこなせてきていることもあり、心技体ともに「2回連続で負けたら恥ずかしい。いよいよ前回の借りを返すときが近づいてきたなという思い」とリベンジへの準備は整っている。

 以下は公開練習前の質疑応答。

打たれること想定でブロックを中心に練習

打たれることを想定し「ブロックしてから打ち返すという練習をずっとやってきました」と話す 【スポーツナビ】

――今の心境と調子は?

 いよいよ前回の借りを返すときが近づいてきたなという思いです。調子よく練習を積んでこれましたし、スパーリングも今回は海外から呼んでもらって、割とやりづらい相手を想定してやっているので、調整は順調だと思います。

――注意して練習してきた点は?

 今までは目で見切りすぎたというか、パンチをもらわないことを前提でやっていたので、今回コラレスみたいな踏み込みやスピードが速くて変則的なパンチを打ってくるので、ブロックを中心にブロックしてから打ち返すという練習をずっとやってきました。

――同じ相手とやる難しさは?

 いや、どうですかね。ただ単に2回連続で負けたら恥ずかしいなという感じで、それ以外は別にないですね。

――過去の大みそかの試合と気持ちの違いはあるか?

 今回は挑戦者なので、いつもと違う気持ちですね。最初のころは勝てば世界チャンピオンという喜びや楽しみがすごいあったんですけど、今回はとにかくコラレスにリベンジしたらうれしいだろうなという気持ちが強いですね。

――試合のイメージはできている?

 イメージ通りにいけば僕が勝つイメージですけど。ただ、まだまだ2ラウンドしかやっていないので、相手もいろいろな引き出しを持っていると思うので、そこは最後まで集中してやりたいと思います。

――世界中が注目する一戦だが?

 注目してもらえるのはすごくありがたいですし、それに見合う試合を見せたいなという思いが強いです。

――ボクシング人生がかかる大一番となるが?

 勝ったら最高の年越しだし、今回リベンジ戦を組んでもらえて、ファンの方も望んでいた一戦なので、みんな気分良く帰ってもらいたいですね。

――ブロックを重視することで攻撃への影響は?

 前回は攻撃にはやり過ぎて、当てよう当てようと思ったところにカウンターをもらったので、まずは相手のスピードに慣れることが大事。まずは序盤しっかりと相手のパンチを見ながら、もちろんチャンスがあれば打ち込みますが、ただ、ブロッキングを多くしたから攻撃が悪くなるということでもないので、攻撃の面もしっかりとトレーニングしているので問題ないと思います。

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