ジダンの持つ「勇者の顔」と「優しい顔」 実況アナ、倉敷保雄が感じた監督のすごみ

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倉敷保雄さんはレアル・マドリーの好調な要因はジダン監督にあるという 【写真:ムツ・カワモリ/アフロ】

 12月8日に開幕したクラブワールドカップ(W杯)も準決勝までが終わり、18日にクラブ・アメリカvs.アトレティコ・ナシオナルの3位決定戦とレアル・マドリーvs.鹿島アントラーズの決勝戦が行われる。

 レアルは準決勝のクラブ・アメリカ戦に2−0で勝利し、ヨーロッパ王者の実力を見せつけた。現在のレアルの好調な要因について、実況アナウンサーの倉敷保雄さんは「ジダンという監督の素晴らしさ」と語る。今季から「スポナビライブ」でリーガ・エスパニョーラを担当し、レアルの実況を数多く担当している“クラッキー(倉敷さんの愛称)”に、スター軍団を率いる指揮官から感じることを語ってもらった。

風通しを良くしたジダンの手腕

――今季リーガ・エスパニョーラの序盤は混戦でしたが、第15節までを終えた段階でレアルが2位のバルセロナに勝ち点6差をつけて抜け出しました。けが人が多い中、好調な要因はどこにあると思いますか?

 まず、ジネディーヌ・ジダンという監督の素晴らしさだと思います。ジダンは選手たちのモチベーションを決して落とさない。バルセロナと対比するのであれば、より組織的にプレーさせていることが、彼の実践するスタイルの一番の特徴でしょう。
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