道着とフェイスガードを着用して行う総合格闘技「空道（くうどう）」。道着をつかんでの肘打ち・頭突き、帯をつかんでの相撲的な展開、道着をつかんでの柔道的な投げ、襟を使っての絞め技など、無着衣のＭＭＡ以上に多彩な技術が展開されるこの競技の階級無差別全日本トーナメントが、１１月１２日、東京・代々木競技場第２体育館で行われ、野村幸汰（大道塾札幌西支部）が初優勝を遂げた。

　１８８センチ、１１２キロの野村は、柔道のキャリアをベースにもつ２５歳。東海大相模高〜東海大では、リオ五輪銅メダリストの羽賀龍之介（旭化成）とチームメイトで、自身も柔道全日本選手権ベスト１６などの実績をもつ。大学卒業後、並行して柔道と空道に取り組んできたが、この春からは空道に専念。決勝では、昨年、敗れた相手である清水亮汰（大道塾総本部、２０１５空道全日本無差別優勝）に上段回し蹴りによる“効果”を奪われるも、延長戦終了間際、内股からの腕絡みによる逆転一本勝ちでリベンジを果たした。

　一方、Bellator、RIZINで好成績を収め、２年振りに空道戦線に復帰した加藤久輝（大道塾安城同好会、２０１０・１２・１３空道全日本無差別優勝）は、負傷により準々決勝を棄権。加藤がＭＭＡを闘っている間に急成長を遂げた２人、野村と清水との直接対決は、来年以降に持ち越された。

（情報提供：（社）全日本空道連盟）

＜男子の部＞
優勝：野村幸汰（札幌西）
準優勝：清水亮汰（総本部）
第３位：押木英慶（新潟）
第４位：川下義人（日進）
第５位：目黒雄太（長岡）
第６位：内田淳一（総本部）
第７位：山崎順也（総本部）
第８位：岩崎大河（総本部）

特別賞：辻野浩平（岸和田）
特別賞：加藤久輝（安城）

＜女子の部＞
優勝：大谷美結（札幌西）
準優勝：東由美子（総本部）

＜Ｕ１１女子の部　３４キロ未満＞
優勝：相内春花（青森市）

＜Ｕ１１女子の部　３４キロ以上４４キロ未満＞
優勝：神舞優（青森市）

＜Ｕ１１男子の部　３４キロ未満＞
優勝：鈴木廉（四日市）
準優勝：福本章人（帯広）

＜Ｕ１１男子の部　３４キロ以上４４キロ未満＞
優勝：酒井晃希（塩釜）
準優勝：今村将崇（総本部）

＜Ｕ１３女子の部　４４キロ未満＞
優勝：小野寺玲奈（帯広）
準優勝：星野流名（豊川）

＜Ｕ１３女子の部　４４キロ以上５４キロ未満＞
優勝：小泉穂乃華（帯広）

＜Ｕ１３男子の部　４４キロ未満＞
優勝：吉田優太（帯広）
準優勝：佐々木龍希（小樽）
第三位：曽山隆聖（岸和田）

＜Ｕ１３男子の部　４４キロ以上５４キロ未満＞
優勝：廣庭皓太（吉祥寺）
準優勝：村上信哉（朝倉）

＜Ｕ１３男子の部　５４キロ以上６４キロ未満＞
ワンマッチ勝利者：山田栄一（帯広）

＜Ｕ１６女子の部　４５キロ未満＞
ワンマッチ勝利者：中山七海（長久手）

＜Ｕ１６女子の部　４５キロ以上５５キロ未満＞
優勝：高橋真綾（三沢）
準優勝：新井ひなの（石巻）

＜Ｕ１６女子の部　５５キロ以上６５キロ未満＞
優勝：渡辺アリアナ（仙南）

＜Ｕ１６男子の部　５０キロ未満＞
優勝：遠藤春翔（塩釜）
準優勝：赤間亮太（多賀城）

＜Ｕ１６男子の部　５０キロ以上６０キロ未満＞
優勝：酒井優太（塩釜）
準優勝：榊原幸之助（四日市）

＜Ｕ１６男子の部　６０キロ以上７０キロ未満＞
優勝：曽山智輝（岸和田）
準優勝：榎並耕平（西尾）

＜Ｕ１６男子の部　７０キロ以上８０キロ未満＞
優勝：江上遼太郎（三沢）

＜Ｕ１９女子の部　２１５未満＞
優勝：小柳茉生（新潟）

＜Ｕ１９男子の部　２２０未満＞
ワンマッチ勝利者：田中大貴（名張）

＜Ｕ１９男子の部　２２０以上２３０未満＞
優勝：古舘公平（総本部）

＜Ｕ１９男子の部　２３０以上２４０未満＞
優勝：曽山遼太（岸和田）

＜Ｕ１９男子の部　２５０以上２６０未満＞
ワンマッチ勝利者：本郷善大（多賀城）