【ノア】小峠篤司、金丸を退け再び二冠を目指す「自分のプロレスを貫き、磨くだけ」
金丸義信との初防衛戦に臨む小峠篤司に単独インタビュー 【スポーツナビ】
GHCジュニアヘビー級選手権試合では、第32代王者・小峠篤司に前王者の鈴木軍・金丸義信が挑戦。9月23日の後楽園ホール大会で、V4を達成していた金丸を破り、2年ぶり2度目のシングル王座を戴冠した小峠。原田大輔との“桃の青春タッグ”でジュニアタッグのベルトも保持していたため二冠王となった。しかし10月8日の後楽園ホール大会では、新日本プロレスの邪道&外道に破れ、つかの間の二冠王になってしまった。23日の横浜文体大会では、“最強の挑戦者”から意地でも初防衛を挙げ、再び二冠王への足がかりにしたいところだ。
今回スポーツナビでは、小峠篤司に単独インタビュー。GHCジュニア防衛戦への意気込みなどを聞いた。
立場逆転でも「こちらがチャレンジャー」
パートナーが中嶋勝彦というメチャクチャ心強いパートナーだったので、どっちかというと僕の活躍より、彼の活躍が目立った感じやったんで。でも大きく考えれば、自分も出し切ることなく、彼が勝利してくれたので、それはそれでOKなのかなと思います。とりあえず前哨戦なので、本番までにしっかり作っていきたいです。
――初防衛の相手が金丸選手ということで、前回とは立場が逆転する形での試合となります。前哨戦の中で金丸選手に違いはありましたか?
いや、変わらないですよ(笑)。あの人からベルトを獲ったからといっても、あの人は今まですごい実績を積んできた、まぎれもない実力者。僕がベルトを持っている側の立場ですけど、こちらがチャレンジャーみたいなスタイルになるのは変わりないだろうなと。
――やはりそれは金丸選手に対するリスペクトがあるから?
それはもちろん。ノア・ジュニアの“絶対王者”と呼ばれた人ですから。ただ、僕も一瞬ですけど二冠になって、自分のプロレスというのがしっかり固まってきた気がするんです。
――『自分のプロレス』とは?
説明するのは難しいんですけど、よく言えば“耐える試合”というか。相手に攻撃させるだけさせておいての試合ですかね。みなさんにはよく「耐えるのが小峠の長所」と言ってもらっているんですけど、自分もそういうプロレスが合っていると思うんです。
攻めている選手の方が勢いがあるように見えるから、「(試合内容が)元気なさそうに見えた」と言われることもあって、これじゃダメだなと、タッグ王者になった時もしっかりチャンピオンとして強さを示す戦いをしようと思ったこともあったのですが、でも「結局、これ違うな」と思えたんですよ。
今はチャンピオンになって、(攻めないから)勢いを感じないという捉え方もあると思うんですけど、自分はこのスタイルで結果を出せたんだから、これはいい意味で自信になりました。結論みたいになっちゃうんですけど、ぶれないでしっかり、自分のプロレスをやっていこうと思っています。