スピード感溢れるチームバスケットが売り B1東地区 仙台89ERS編
仙台89ERSの顔は160センチのポイントガード・志村雄彦だ 【B.LEAGUE】
NBAには「76ers」、仙台には「89ERS」がある
1889年、市制町村制の施行により「仙台市」が誕生したこと、その100年後の1989年に政令指定都市となったことを受け、「89」をフューチャーしたチーム名になったという背景を持つ。89ERSはbjリーグがスタートした2005−06シーズンから参戦している6チームのひとつであり、敬意を込めて「オリジナル6」と呼ばれている。
07−08シーズンにプレーオフに進出し3位になったものの、それ以降は残念ながら上位に進めていない89ERS。しかし、熱心なブースターに支えられるチームは昨シーズン、リーグ24チームのうち4番目の平均観客動員数を記録するなど、熱気に溢れたアリーナの雰囲気は最高だ。ちょっと強面に見えるキャラクター「ティナ」のリードで大いに盛り上がっている。ティナは子供ライオンで明るく活発、でもちょっと気弱と意外な一面も!? 会場に駆け付けたブースターには、ぜひティナのことも見守ってほしい。
スピード感溢れるチームバスケットで活路を開く
熱心なブースターに支えられており、昨シーズンはリーグ24チームのうち4番目の平均観客動員数を記録 【B.LEAGUE】
バスケットボールは1試合10分の4クォーター制で40分間。ハーフタイムやクォーター間の休憩、タイムアウトの他にファウルやターンオーバーなどがあれば時間が止まる。2時間弱の試合の中で、うまくメンバー交代を行うのが「タイムシェア」であり、いかにフレッシュな状態で選手をコートに送り出せるかがポイントの1つとなる。メンバーチェンジをしても遜色なく働ける選手がいれば、自分たちのペースを保つことができるのだ。実力やサイズが似通った選手の獲得が必要となるが、その一番手が190センチと身長のあるシューター、熊谷宜之の獲得だ。彼の存在が昨シーズンから在籍する片岡大晴、柳川龍之介らに好影響を与えている。
バスケットボールではスタメン以外でいち早く(状況によって出場順は変わるが)コートに出てゲームの流れを変える選手のことを「シックススマン(6th Man)」と呼ぶ。チームはこの部分の補強がうまくいったようだ。
チームの顔は160センチの志村雄彦
持ち味はハートの強さ。アグレッシブなゲームメークでチームを引っ張る姿は感動を覚えるほどで、子供たちにとっては良いお手本になる選手だ。東日本大震災によるチームの活動休止など、さまざまな経験を積みながら、しっかりとベースの部分を築き上げてきた。新戦力の獲得で意気上がるチームにおいて、精神的支柱となる彼の活躍からは目が離せない。
また、チーム発足時にアシスタントコーチを務めた間橋健生が新たにヘッドコーチに就任した。仙台市出身でチームのことをよく知っており、地元との連携がますます深まるはずだ。セント・ジョーンズ大学でアシスタントコーチの経験がある福田将吾アソシエイトヘッドコーチとのコンビでチームをさらに進化させていく。
【スポーツナビ】
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