期待の“U25”力士たち、その可能性は? 元若の里、西岩親方の名古屋場所展望

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先場所は敢闘賞を獲得するなど躍進した御嶽海(右)。場所前のけがが心配されるが、大関・横綱陣を相手にどんな相撲を見せるか? 【写真は共同】

 大相撲名古屋場所が10日から始まる。2場所続けて、大関稀勢の里が13勝2敗の好成績を残すものの、横綱白鵬に賜杯をさらわれ、悲願の初優勝と横綱昇進へ足踏みが続いている。また、5月場所では24歳の御嶽海が11勝4敗で敢闘賞を受賞、新十両の19歳・佐藤、25歳・宇良が2ケタ勝利を挙げるなど、25歳以下の若手の成長が目立っている。7月場所はどんな活躍が期待されるのか? 元関脇若の里の西岩親方に話を聞いた。

いきなり四つでは横綱・大関には勝てない

ーー5月場所から7月場所の間は巡業もなく、部屋によっては地方で合宿を組む部屋も多いようですね。

 田子ノ浦部屋も先日香川で合宿を行いました。この時期がじっくり、各々の課題の克服に取り組める時期ではありますね。
 
ーー5月場所13日目、稀勢の里と白鵬の全勝対決をどう見ましたか? 一度は稀勢の里が得意の左四つ、さらに右上手も取って理想的な型としました。

 白鵬は「そういう風に組ませた」というコメントを残しましたが、そんな余裕はないと思います。稀勢の里が組み勝っていました。一言でいえば実力が足りないということです。白鵬の方が実力が上ですから、技術を磨くのも大事ですけど、地力を付けるというような稽古をしてほしいですね。
 
——稀勢の里に次ぐような、白鵬を止められる可能性のある存在は?

 西の小結に戻った高安は同じ田子ノ浦部屋なので期待しています。ただ、横綱大関と対戦する立場になると、大負け。その後、下に落ちてまた勝つ、というのを繰り返しています。高安は突き押しでもとれるし、四つでも取れる。相撲の上手さはありますが、馬力で相手を圧倒するような相撲を取ってもらいたいです。26歳で入門して10年以上経過しているので、そろそろ自分の型ができてもいいころです。相撲も他のスポーツと同じで、何回も何回も繰り返し稽古で番数をこなさないと自分の型は見えないので、そういった意識で稽古をしてほしいです。

——5月場所で11勝4敗、敢闘賞を受賞した御嶽海はどうでしょう?

 今場所は東前頭筆頭で横綱・大関陣と総当りになりますが、彼らにとっても初顔でやりにくさもあると思います。前に出る出足、馬力はついてきました。当たりも低いですし、下から前に出る突き押し相撲で横綱大関に真っ向勝負してほしいですね。まわしを取って四つになってしまうと横綱・大関には勝てません。まずは何も考えずに突き押していけば、チャンスがあると思いますね。

落ち着きがある佐藤の突き押し

——十両では新十両の佐藤、宇良が2ケタ勝利をともに挙げましたが、この2人は?

 佐藤の活躍にはびっくりしました。まだ19歳ですが、基本の突き押しの中にうまさ、落ち着きがあります。突き押しの力士ってあんまりうまさがない力士が多いんですが、佐藤の場合は攻められてもあわてません。突き押しで攻めて、相手が前に落ちそうだなと思ったらすぐにはたく。そういった勝ち方を知っています。
 
——宇良は低く潜り込むのが特徴ですね。

 宇良の場合、レスリング出身ということもあり、変則的な相撲ですね。宇良は173センチ、127キロ。私が現役のころですと、舞の海さんや智ノ花さんといった小兵力士もいましたがタイプが違います。稽古場でもそういったタイプの力士との取組は経験できないので、かなり戸惑うと思います。今場所も宇良の快進撃は続くでしょう。

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