自らチャンスを引き寄せたイチロー、次戦はスタメン濃厚?
代打でファーストゴロに倒れたイチロー 【Getty Images】
日米通算ながらピート・ローズが持つ大リーグ最多安打記録(4256安打)にあと1本と迫っていたイチローが打席に立つ。
並ぶか――。
そのとき観客席にいた多くのファンは、その瞬間を捉えようとスマートフォンを構えた。
しかし、パドレスのクオッケンブッシュと対戦したイチローは、2ボールと打者カウントになったが、見逃しのストライク2つで平行カウントとなった。その後の5球目、内角低めのカーブを打ってファーストゴロに倒れている。その瞬間、日本が第1回ワールド・ベースボール・クラシックを制した舞台、サンディエゴのペトコ・パークの客席からは大きな、大きな溜息が漏れた。
6月は6試合に先発し打率4割6分4厘
今年は22試合に先発出場し、95打数33安打で打率3割4分7厘。昨年は89試合に先発して、332打数78安打で打率2割3分5厘。1割以上の開きがある。今月に限ればスタメンに6試合名を連ね、28打数13安打、打率4割6分4厘と打ちまくっている。マルチ安打も猛打賞2試合を含め5試合。スタメンの時はかなり高い確率で複数安打が出ているのだ。6月の通算安打は月半ばとはいえ、33打数で14安打。4月は30打数で10安打。5月は57打数で18安打だったことを考えれば、今の勢いが知れる。