マエケンの喜び、週刊イガワくんの苦闘 カネシゲタカシの『ぷぷぷぷプロ野球』

カネシゲタカシ
 世界の皆さん、これが前田健太です。

 広島カープからロサンゼルス・ドジャースへ移籍した「マエケン」こと前田健太のメジャー初登板は鮮烈なものでした。6回5安打無失点で初勝利という投球もさることながら、4回表の第2打席にはパドレス先発・キャッシュナーの高めに入った球をレフトスタンドにたたき込み、なんと初ホームランを記録。
 
 打撃に定評のあるマエケンとはいえ、このデビュー戦での一発には日本の野球ファンも大いに盛り上がりました。その結果、この試合のあった4月7日のお昼前、野球ファンたちのツイッター画面が「マエケン」「前田健太」の文字で埋め尽くされることとなったのです。

※リンク先は外部サイトの場合があります

空前のマエケン体操ブーム到来?

 思えばいい時代になりました。われわれはインターネットやSNSのおかげで、いつ何処にいても、プロ野球やMLBの試合内容をほぼリアルタイムに把握することができるようになったのですから。

 とくにツイッターをはじめとするSNSの発達は、野球観戦の盛り上がりに欠かせない「一体感」の輪を広げることに大いに貢献してくれています。現代の野球ファンは「マエケン!」「ホームラン!」「すげぇええええええええ!!」などの文字が勢い良く流れるタイムラインを見て、球場ともまた違った、ファン同士の一体感を味わうことができるのです。

 また、SNSは既存の野球ファンのつながりを補強するだけでなく、新規ファンの取り込みに貢献する側面があると思います。「よくわからないけど“マエケン”が盛り上がってるな。いったい誰だろう?」と興味を持った人が、今後熱心な野球ファンになってくれる可能性があるのです。

 たとえばMLBの試合は、日本時間では朝からお昼にかけて行われます。その時間帯に在宅している主婦の方などは、慌ただしい夕食時に行われる日本プロ野球よりも、MLBの試合のほうが落ち着いて見られるかもしれません。

 この先、前田健太がさらなる活躍を続ければ、主婦層に空前の“マエケン体操ブーム”到来なんてことが起こるかもしれません。

マエケン体操は主婦の味方? 【イラスト:カネシゲタカシ】

1/2ページ

著者プロフィール

1975年生まれの漫画家・コラムニスト。大阪府出身。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にてデビュー。現在は『週刊アサヒ芸能』(徳間書店)等に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。元よしもと芸人。著書・共著は『みんなの あるあるプロ野球』(講談社)、『野球大喜利 ザ・グレート』(徳間書店)、『ベイスたん』(KADOKAWA)など。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント