分析のポイントはデータだけではない アナリスト的バレーボールの観戦法

田中夕子
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アナリストはどのように試合を見ているのか。全日本女子チーフアナリストの渡辺啓太氏に話を聞いた 【Getty Images for FIVB】

 V・プレミアリーグの2015−16シーズンが終了し、5月には全日本女子のリオデジャネイロ五輪出場を懸けた最終予選が始まる。既に国内合宿が行われており、勝負のシーズンに向けた準備が進んでいる。

 準備が必要なのは選手たちだけではない。バレーボールでは「アナリスト」と呼ばれるスタッフが膨大な情報を収集して準備を整え、その情報は対戦相手の分析やトレーニングメニューの構築、選手へのコーチングなどに役立てられている。今回はアナリストがどのように試合に臨み、試合を分析しているのかに着目し、全日本女子チームのチーフアナリストであり、日本スポーツアナリスト協会の代表理事も務める渡辺啓太氏に観戦のポイントを聞いた。

 アナリストというと、データを扱って分析する姿をイメージするかもしれないが、彼らの仕事はそれだけではない。データのセレクト方法やどのように活用しているか、何を考えながら試合を見ているのかを知ることで、バレーボールの新たな楽しみ方が発見できるかもしれない。
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著者プロフィール

神奈川県生まれ。神奈川新聞運動部でのアルバイトを経て、『月刊トレーニングジャーナル』編集部勤務。2004年にフリーとなり、バレーボール、水泳、フェンシング、レスリングなど五輪競技を取材。著書に『高校バレーは頭脳が9割』(日本文化出版)。共著に『海と、がれきと、ボールと、絆』(講談社)、『青春サプリ』(ポプラ社)。『SAORI』(日本文化出版)、『夢を泳ぐ』(徳間書店)、『絆があれば何度でもやり直せる』(カンゼン)など女子アスリートの著書や、前橋育英高校硬式野球部の荒井直樹監督が記した『当たり前の積み重ねが本物になる』『凡事徹底 前橋育英高校野球部で教え続けていること』(カンゼン)などで構成を担当

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