想定外のビッグマッチ! アルバレスvs.カーン 5.7ラスベガスで墨英スター対決が実現
ミドル級王者アルバレスとウェルター級1位カーンが激突
ゴロフキンとの統一戦を前に想定外の一戦が決まったWBCミドル級王者アルバレス 【(C)NAOKI FUKUDA】
アルバレスは昨年11月、ミゲール・コット(プエルトリコ)を判定で下して現在の王座を獲得、スーパー・ウェルター級に続く2階級制覇を成し遂げた。戴冠直後、WBCからは同団体の暫定王者でWBAのスーパー王座とIBF王座を持つゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン)との統一戦を義務づけられたが、その試合はひとまず9月まで先延ばしすることで合意にこぎ着けた。晴れて自由選択試合を挟めることになり、挑戦者を探していると伝えられていた。
一方のカーンはウェルター級に転向して2年、まだ3試合しか戦ったことがない。いずれも強豪相手に勝利を収めてはいるが、すべて判定まで粘られている。そんなカーンに対しWBCは、6月までに同団体のウェルター級新王者、ダニー・ガルシア(米国)に挑戦する権利を与えていた。このほかIBF同級王者、ケル・ブルックとのイギリス人対決も噂されていた。
155ポンド(約70.3キロ)の契約体重で合意
「私にはアルバレスを凌駕するスピードと能力がある」とカーンは自信 【(C)NAOKI FUKUDA】
一方、カーンにとってもこれは致命的なハンデにはならない重量なのだろう。前日計量から試合までの1日で約7キロの増量が常のアルバレスに対し、カーンは「こちらも計量後に2キロから4.5キロぐらい増やしたい」と話している。体そのもののボリュームはともかく、体格面のデータをみても身長175センチ/リーチ179センチのアルバレスに対し、カーンは身長174センチ/リーチ180センチとほぼ同じ数字が並ぶ。戦績はアルバレスが48戦46勝(32KO)1敗1分、カーンが34戦31勝(19KO)3敗。
試合は4月にオープン予定のT−モバイル・アリーナで行われる。メキシコの戦勝記念日の週末ということもあり、2万人の収容能力を持つ会場は満杯になることが確実視されている。早くも11対4のオッズで有利が伝えられるアルバレスは「ミドル級王者として自分が最強であることを示すつもりだ。カーンはキャリアのピークにいるので、5月7日はすごい試合になるだろう」と対戦を楽しみにして様子だ。これに対しカーンも「アルバレスがベストのファイターのひとりであることは認めるが、私には彼を凌駕するスピードと能力がある」と自信をみせている。
見る側もゴロフキンとの統一戦はひとまず棚上げして、その前にアルバレス対カーンに注目したい。
Written by ボクシングライター原功
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