【ノア】丸藤がGHC陥落 鈴木軍・杉浦が新王者に 金丸が潮崎を裏切り鈴木軍入り 

高木裕美

鈴木軍のアシストを受けた杉浦が丸藤を破りGHCヘビー級新王者に 【前島康人】

 31日のプロレスリング・ノア「GREAT VOYAGE 2016 in YOKOHAMA」神奈川・横浜文化体育館大会では、GHC4大タイトルマッチなどが行われた。
 メインイベントのGHCヘビー級選手権試合では、鈴木軍入りした杉浦貴が丸藤正道を破り王座を戴冠。鈴木軍大将の鈴木みのるは「ノアをすべて破壊する」と、方舟崩壊への新たなカウントダウンを予告した。

レフェリー不在で鈴木軍がやりたい放題

レフェリー不在の隙にみのるは丸藤にゴチイ式パイルドライバーさく裂 【前島康人】

 ノア旗揚げからのメンバーとして、これまで、ライバルとして、パートナーとして競い合ってきた丸藤と杉浦。だが、悪に染まった杉浦は、場外での鉄柵攻撃やエプロンから床へのDDTなど、危険な技を躊躇(ちゅうちょ)なく繰り出していく。
 丸藤は25分過ぎ、不知火・改で勝負に出るが、これをきっかけに鈴木軍のセコンドが大挙してリングに乱入。レフェリー不在のスキに、丸藤はみのるのゴッチ式パイルドライバーを食らいながらも、虎王で活路を見出そうとするも、杉浦が背後からイスで殴打。すかさずオリンピック予選スラムでマットに沈め、勝ち名乗りを上げた。

 新王者となった杉浦を中心に、リング上で記念撮影を行ったみのるは「鈴木軍はノアをすべて破壊する。オレたち鈴木軍、イチバーン!」と高笑い。ノアの至宝が再び鈴木軍に渡ったことで、方舟がまたしても荒波に飲み込まれることになった。

潮崎、金丸のまさかの裏切りに茫然自失

【前島康人】

 みのるが予告していた2つ目の「時限爆弾」がついに発動した。セミファイナルではスペシャルシングルマッチとして鈴木軍大将のみのると、フリーとなった潮崎豪が激突。みのるに「劣化版小橋」と揶揄(やゆ)された潮崎は、自身の力を証明してみせるかのように、こだわりの逆水平チョップ、袈裟斬りチョップを打ち込むが、みのるはセコンドのタイチを介入させてペースを握らせず。
 それでも潮崎はゴーフラッシャーから拳を握り締め、豪腕ラリアットを狙おうとするが、何とセコンドの金丸義信が足をつかんで阻止。下に着ていた鈴木軍Tシャツを見せつけ、潮崎にディープインパクトを炸裂。まさかの事態に茫然自失となった潮崎を、みのるが悠々とゴッチ式パイルドライバーで仕留めた。

マスクを脱ぎ捨てた谷口が潮崎を救出

【前島康人】

 なおも金丸は潮崎にストンピングを浴びせるが、そこにマイバッハ谷口が駆けつけ、潮崎を救出すると、おもむろに自分でマスクを脱ぎ捨て素顔に。潮崎に肩を貸し、2人で花道を引き揚げると、メインイベントの後も鈴木軍とにらみ合った。
 一方、鈴木軍入りを表明した金丸は「金と力が欲しいんだよ、オレは。あいつの子守なんかしてられないよ!」と、あっさり潮崎を切り捨て、長いものに巻かれる道を選択。これで2つ目の「時限爆弾」が発火した形となったが、みのるは「2つとは言ってないぞ!どこにあるかなぁ。誰かなぁ。いつかなぁ。おいノア! 跡形もなく、粉々に、消し飛ばしてやる。すべてだ!」と、さらなる仕掛けを匂わせた。

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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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