原監督「復路は7区の小椋に期待」 箱根駅伝往路、青学大監督・選手コメント

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∨サインを見せながら2年連続往路優勝のゴールテープを切った神野 【写真:アフロスポーツ】

 第92回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)の往路が2日、東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までの5区間、107.5キロで行われ、青山学院大が5時間25分55秒で往路2連覇を果たした。 2位は東洋大で5時間28分59秒、3位は駒澤大で5時間31分15秒だった。

 王者の風格ただよう圧勝だった。青山学院大は当日メンバー変更で1区に配されたエースの久保田和真が、2位以下を22秒引き離しトップに立つ。以後、盤石のレース運びで一度もトップを譲らず、5区の神野大地にたすきをつないだ。故障明けで万全ではなかった“3代目・山の神”だが、その影響を感じさせない力強い走りで箱根の山を駆け上る。“学生史上最強”チームを率いた主将が、最後は大きなガッツポーズを見せ、2年連続で歓喜のゴールテープを切った。 一度も首位を譲らない完全優勝は23年ぶりの快挙となった。

 以下は原晋監督と往路出場選手のコメント。

エース久保田「青学でよかった」

原晋監督
 昨年は大学創立140周年を優勝で迎えることができました。今年は150周年への第1歩になり、本当にうれしく思う。前季は割とゆったり「今年も楽勝」という思いでやっていたが、駅伝シーズンに入って非常にプレシャーを日々感じていた。学生たちが勢いのある走りをしてくれてまずは一安心。(2位とは3分4秒差)山下りは1年が走る。彼がしっかり下ってくれれば、あとは上級生が責任を持ってやってくれると思う。特に7区の小椋裕介は4年連続の出場なので期待している。8区、9区、10区も間違いなくやってくれると思う。

1区:久保田和真(4年)
(同校で初の1区区間賞だが)去年は1秒差で区間2位だったので、区間賞をとって4年間の花を添えたいと思っていた。(この1年は)箱根で勝つことを考えて、1区で勢いをつけようと思って走った。最後の最後までいろいろあったと思うが、青学でよかった。

2区:一色恭志(3年)
(2年連続の2区を)昨年とほぼ同じタイムで15キロ通過したが、今年はきつかった。ただ、合計タイムは昨年よりもよかったので、少しホッとしています。(堂々トップのたすきリレーだが)1区、3区、4区で区間賞をとられたので、やっぱり悔しい。(同級生の)秋山とのたすきリレーは、敬語を使わずに送り出せるのは楽だった。

神野「油断できるタイム差ではない」

3区:秋山雄飛(3年)

 後ろから監督が「秋山隊長頑張れ」や「3年前の都道府県駅伝の再来だ」などおもしろい言葉を言ってくれたので、笑うことができて疲れを忘れて走ることができた。"ハッピー大作戦"で最後まで笑顔で走り切れた。ハッピー指数は120パーセントだと思う。(歴代5位の好タイムだが)この2年間、チームに貢献できずはがゆい思いだったので、やっと貢献できてうれしい。

5区:神野大地(4年)
 この1年間は故障で苦しんで最後の箱根駅伝をあきらめた時期があったが、もう1度優勝の喜びを味わいたいという思いで走った。1区から4区の選手が予想以上にがんばってくれたので、つなぐ意識を持って復路に少しでも差を広げて明日気持ちよく走ってもらいたいと思っていた。やはり、たすきをつけると絶対に諦めてはいけないという思いになって頑張ることができる。

 昨年は2位とのタイム差が5分近くあったが、今年は3分。6区も1年生でまだまだ油断できるタイム差ではない。復路の選手に頑張ってもらって最後に大手町で最高の喜びを分かち合いたい。
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