秋盾快勝ラブリーデイ 7つ目の標的はJC 充実の秘密は父譲りのマッチョ化にあり
今年だけで重賞6勝目、GI2勝目
浜中俊騎乗の1番人気ラブリーデイが天皇賞・秋を快勝! 【写真:中原義史】
今回の勝利でラブリーデイはJRA通算25戦9勝。重賞は2015年GIII中山金杯、同GII京都記念、同GIII鳴尾記念、同GI宝塚記念、同GII京都大賞典に続き、今年だけで通算6勝目となった。
騎乗した浜中は天皇賞・秋初勝利、同馬を管理する池江泰寿調教師は11年トーセンジョーダン以来となる2勝目。また、同馬の馬主である金子真人ホールディングス(株)は、「金子真人」名義時も含め、この勝利で八大競走(桜花賞、皐月賞、天皇賞・春、オークス、ダービー、菊花賞、天皇賞・秋、有馬記念)完全制覇の大記録を達成した。
なお、半馬身差の2着には戸崎圭太騎乗の10番人気ステファノス(牡4=栗東・藤原英厩舎)、さらに3/4馬身差の3着には蛯名正義騎乗の6番人気イスラボニータ(牡4=美浦・栗田厩舎)が入線。注目を集めた武豊騎乗の2番人気エイシンヒカリ(牡4=栗東・坂口厩舎)は9着に敗れた。
今年の中山金杯、ラブリーデイは重賞未勝利馬だった
ラブリーデイは今年だけで重賞6勝目、GI2勝目の充実ぶり 【写真:中原義史】
これも今の充実度、勢いから考えれば当然の結果なのかもしれない。今年だけで重賞6勝、GIは2勝目。年間獲得賞金は5億1477万2000円となり、二冠馬ドゥラメンテを抜いて1位に躍り出た。
振り返れば、今年正月の中山金杯。ラブリーデイはこのレースに出走しており、当時は重賞未勝利でファンからの支持も4番人気。3歳時には皐月賞、ダービーに出走しており、特にダービーは7着だったから素質はあるのだろうけど、そうは言っても重賞に入れば絶対的な本命ではなく、数いる有力馬の中の1頭――そんな評価が妥当なところだった。
それから10カ月後。ラブリーデイがここまでの馬に成長すると予測できた人はいたのだろうか?