大外一気ドゥラメンテ、圧巻の皐月賞V ミルコ絶賛!ネオユニヴァースの再来だ

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母子4代のGI勝利

ミルコ・デムーロ騎乗のドゥラメンテが圧巻の末脚でクラシック第一冠・皐月賞を制覇! 【写真:中原義史】

 3歳牡馬クラシックの第一冠目、第75回GI皐月賞が19日、中山競馬場2000メートル芝で開催され、ミルコ・デムーロ騎乗の3番人気ドゥラメンテ(牡3=美浦・堀厩舎、父キングカメハメハ)が優勝。後方2番手追走から、直線一気の末脚で豪快に差し切り、クラシック一冠目を手に入れた。良馬場の勝ちタイムは1分58秒2。

 ドゥラメンテは今回の勝利でJRA通算5戦3勝、重賞は初勝利。曾祖母ダイナカール、祖母エアグル―ヴ、母アドマイヤグルーヴに続く母子4代連続でのJRA・GI級の勝利となった。また、騎乗したM・デムーロは2003年ネオユニヴァース、04年ダイワメジャー、13年ロゴタイプに続き、皐月賞4勝目。同馬を管理する堀宣行調教師は同レース初勝利となった。

 なお、勝ち馬から1馬身半差の2着には、福永祐一騎乗の2番人気リアルスティール(牡3=栗東・矢作厩舎)。北島三郎の所有馬で4番人気のキタサンブラック(牡3=栗東・清水久厩舎)は、リアルスティールから2馬身半差の3着だった。また、1番人気に支持されたクリストフ・ルメール騎乗のサトノクラウン(牡3=美浦・堀厩舎)は6着に敗れた。

「裁決にすごく怒られてしまいました」

JRA所属騎手となって初めてのGI勝利、ミルコは喜びいっぱい 【写真:中原義史】

 もはやダービーの行方までもが見えてしまうかのような圧勝劇。ゴールはるか手前でガッツポーズの左手が早々と上がるくらい、鞍上のミルコには余裕があった。

「裁決にすごく怒られてしまいました。でも、本当に嬉しい。超嬉しい(笑)」

 ミルコにはゴール手前でやってしまう歓喜の飛行機ポーズという“前科”があるため、今回もきつくJRAの裁決委員からお灸をすえられたようだが、それにしても、ドゥラメンテが披露したレースは恐るべきパフォーマンスだった。

 スタートはミルコ自身が「ちょっと出遅れた」と振り返ったように、決して好スタートとは言えなかった。中山2000メートルは小回りでトリッキーなコースであるため、2番という枠順を利して少しでも好位を取りに行きたい。しかし、ゲートがあまり良くなかったことで、ミルコは末脚勝負にすぐに作戦を切り替えた。

「(スタート後に)出していかなかったのがたぶん良かったんだと思います。ずっとリラックスして走ってくれました。今日は乗りやすかったです」

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