中邑がIC王座奪回!後藤に渾身のボマイェ=棚橋がファレからIWGP権利証を死守

スポーツナビ

後藤をボマイェで下し、ことし5月以来のIC王座奪回を果たした中邑は満員のファンとともに「イヤァオー」 【横田修平】

 新日本プロレス「DESTRUCTION in KOBE」が27日、兵庫・神戸ワールド記念ホールで行われ、超満員の6120人を集めた。メインイベントでは、王者・後藤洋央紀と挑戦者・中邑真輔によるIWGPインターコンチネンタル選手権が行われ、中邑が20分を超える激闘を制してことし5月以来の王座返り咲きを果たした。

後藤の気合をボマイェで粉砕

G1で中邑からギブアップ負けをした後藤は今回のタイトルマッチで「中邑からタップを奪う」と気合十分。中盤には昇龍結界で追い込んだ 【横田修平】

20分を超える死闘は渾身のボマイェで決着 【横田修平】

 今回の前哨戦でも動きの良さを見せていた後藤が回天、牛殺し、雪崩式牛殺しと大技を連発。さらに今夏のG1でタップ負けを喫した中邑から「タップを奪う」との意気込み通り昇龍結界で絞め上げ、中邑の腕ひしぎ十字を腕ひしぎ十字で切り返して昇龍結界へつなごうとするなど鋭い関節技を披露した。後藤の気合に主導権を握れなかった中邑だが、最後は昇龍結界を切り返してボマイェを叩き込むと、続くボマイェを受け止められると、逆の足でボマイェ。さらにトドメのボマイェを突き刺して3カウントを奪った。

アンダーソンが次期挑戦者に名乗り

試合後、次期挑戦者としてアンダーソンが名乗りを挙げた 【横田修平】

 試合後はことし5月以来のベルトを腰に巻いた中邑の下へカール・アンダーソンが近づいて王座挑戦を表明。「1、2、3、バレットクラブ、イヤァオー」と中邑の決め台詞で挑発すると、中邑も「どいつもこいつもパクリやがって」と不快感をあらわしつつ、「リッスン、デス・イズ・リアル! イヤァオー」とその挑戦を受託した。

棚橋が雪崩式ブレーンバスター

ファレからシングル戦初勝利を挙げて権利証を死守した棚橋は次期挑戦者にG1で敗れている内藤を指名 【横田修平】

 セミファイナルでは、東京ドーム・IWGPヘビー級王座挑戦権利証をかけて棚橋弘至とバッドラック・ファレが激突した。シングル戦で未勝利という相性の悪いファレに堂々と立ち向かった棚橋だが、ボディスラムで150キロの巨体を投げようと試みるも、その体格差は如何ともしがたく、4度失敗。逆にボディプレス、ヒップドロップ、グラネードを食らい窮地に立たされる。しかし、ファレが勝負をかけてコーナートップからフォーリングココナッツを狙ったところを、雪崩式ブレーンバスターで投げ捨てた棚橋はトゥエルブ・シックスも成功させ、ハイフライフローで勝利をもぎ取った。

G1のリベンジとして内藤を指名

150キロあるファレとの体格差に苦しんだ棚橋だが、最後は雪崩式ブレーンバスターを成功させた 【横田修平】

 今夏のG1優勝者ながら黒星を喫していたファレに勝利を挙げた棚橋は権利証をかける次期挑戦者として「戦いたい相手がいる」とG1で敗れている内藤哲也を指名。呼び出されながらもマイペースを貫く内藤に「内藤、オレから言ってやる。お前な、そろそろ焦らないとまずいぞ」と厳しい一言を投げかけると、ファンに向かって「必ずこの権利証を守って、6年連続東京ドームのメインイベントで出ます」と約束した。

ラフファイトの内藤が柴田に勝利

内藤は急所攻撃からディスティーノにつなげて勝利 【横田修平】

 G1からの因縁が続く内藤哲也と柴田勝頼のシングルマッチは、内藤がラフファイトで制した。試合当初からマイペースでやる気の見せない内藤に怒りをあらわにする柴田は強烈なエルボーを叩き込み、顔面を力強く踏みつけ、場外で鉄柵に叩きつけた。さらにミドルキックの連打で追い込み、スリーパーで絞め上げたが、レフェリーの死角を突いた内藤が急所攻撃。力が抜けた柴田にディスティーノを炸裂させて3カウントを奪った。試合後、花道でカメラマンに暴行を加える内藤に、到底納得のいかない柴田が襲い掛かり、バックステージでも乱闘が繰り広げられた。

オカダがIWGP前哨戦でAJ挑発

IWGP前哨戦を戦った王者オカダと挑戦者AJ。オカダがマイクで挑発すると、ロープ越しににらみ合った 【横田修平】

 第6試合では10.12両国大会でIWGPヘビー級選手権試合を戦う王者オカダ・カズチカと挑戦者AJスタイルズがそれぞれ矢野通&桜庭和志、タマ・トンガ&コーディ・ホールと組んでタッグマッチで前哨戦を行った。先発で対峙した2人だったが、AJがいきなりフィニッシュホールドのスタイルズクラッシュを仕掛けると、それをかわしたオカダも必殺技のレインメーカーを狙ったが不発に終わった。試合は桜庭がサクラバロックでホールからタップを奪うと、オカダがマイクを握って「おい、AJ。お前はこのベルトを取ることはできない。IWGPヘビー級王者はこの俺だ」と挑発。ロープ越しにAJとにらみ合った。

Jrタッグ王座はレッドラゴンが防衛

めまぐるしく攻守が入れ替えるスピーディーな攻防が展開されたIWGPジュニアタッグ王座戦はレッドラゴンが勝利 【横田修平】

 第7試合ではIWGPジュニアヘビー級タッグ王者組のカイル・オライリー&ボビー・フィッシュのレッドラゴンに、KUSHIDA&アレックス・シェリーのタイムスプリッターズが挑戦した。リングでは4人が入り乱れ、攻守がめまぐるしく入れ替わるスピーディーな攻防が展開されたが、最後はレッドラゴンが合体技チェイシング・ザ・ドラゴンをシェリーにお見舞いし、王座防衛に成功した。試合後、CHAOSの六本木バイスが乱入し、レッドラゴンを蹴散らすと、次期挑戦者として名乗りを挙げた。
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